コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2019・9月号③

詰パラ2019・9月号③

★結果発表から。
まずは順位戦からが順番だが先に同人室から。

☆僕は駒を置き過ぎる事は全く悪い事だとは思っていない。
でも質が悪い駒は1枚でも置きたくない。
置いてはいけないのは、数ではなく質が悪い駒だと思っているのである。

★②の作品だが質の悪い駒は57・61・71の歩。
これは歩合をさせないための駒である。
構想上仕方ないとは言え質が悪い。
しかもそのためだけの駒で極悪である。

☆次に15歩、24桂の詰上がりに働かない詰方駒。
僕的には最も悪い質悪駒である。
それから14香は変化を詰ます質駒で感心しない。

★僕はこの作品はこの駒数は何も悪いとは思っていない。
しかし、質悪駒が6枚とは酷いなと思う。
配置的に酷いが2.2は楽に行くとは思っていたが2.5行くとは意外であった。

☆この作品の構想は初めは取り歩駒発生からその合駒を捨てさせる事に出来ないかと考えたのである。
それ自体は簡単でどうまとめるかであるが、もらった角を33に捨てて桂を飛ばして打歩を解消する手順が浮かんだ。
それはバカバカしくてする気にならないので捨てた。
余程好形にまとまるならありだが、そんなもん創ってどうするである。

★そこで駒数が増えてもまとめを工夫したのだが、この作品に魅力を感じたのは最初の構想ではなくなっていた。
この作品の一番の魅力は32銀生、44玉、84龍なら74合は無駄合である。
無駄合を発生させるのが、この作品の真の構想になったのである。

☆で、74角の無駄合発生がテーマなら打歩ルールじゃなくても出来る。
そして、その作品も完成させたのである。
(この作品はスマホ詰パラに発表する予定)
要は同じテーマで2作創ったのである。
同じなのはテーマ部分だけなので両方発表可能だが、詰パラにはテーマが同じなら片方だけだなと思った。
と言うより今回の同人室の作品は発表する気にはならないのであった。
チョー一流作家でも普通なところはあるのである(笑)。

☆ほかる事が決定した作品を発表したのは何故か。
それは同人室の課題が構想作だったからである。
僕の詰将棋の作り方はこう言う事をしたいと思った事を成立させる創作法である。
これを構想作家と呼び、僕は本来は構想作家だと思っているのだが、世間の構想作や構想作家とはズレがあるようである。

★世間の思う構想作品は創る気にもならないし、出来ない。
でも世間が構想作品と感じるような作品が偶然にも一つあるじゃないか。
なのでこの作品の発表は必然になったのである。

☆酷評覚悟の投稿だったのが、割と好意的な評価だったので、今はちょっとホッとしているのである。