コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

将棋連盟はどうするつもりなのか

★三浦九段のソフト指し疑惑は将棋連盟の調査が不正だったのは明らかだ。
なら、処分取消しにするのが正当だ。
出場停止処分の取消しは勿論、挑戦者も三浦九段に戻さなくてはいけない。
一度変更した挑戦者を又元に戻すのは、将棋連盟はようしないのは分かる。
分かると言うのは理解出来ると言う意味ではない。
腐っているから出来ないのは、想定の範疇だと言う意味だ。
でも、年内出場停止処分の保留はしなくてはいけない。
やはり、パソコンを調べたらソフト指しの痕跡が見つかったとなれば、再処分にすれば良い話である。
パソコンを調べて調べて痕跡がなくても、不正がなかったとは証明は出来ない。
別のパソコンとスマホを使った可能性はあるからだ。
一応、パソコンとスマホからはソフト指しの痕跡はないとの調査結果は出たようだ。
白は証明出来なくても、疑惑調査が不当だった証明にはなる。
なら、明日にでも処分取消しにしなくてはいけない。

☆さて、明日将棋連盟はどうするだろう。
挑戦者交替処分も間違いだった事になる。
どうするつもりだろう。
僕は竜王戦は第3局迄の経過はそのままにして、第4局から三浦九段に挑戦者を換えるしか方法はないと思う。
山九段は初めから、処分に反対しているので問題ない。
将棋連盟はそれは出来ないだろうな。
腐ってるからな。

詰パラ2016・11月号結果稿で感心した作品

詰パラ2016・11月号結果稿で感心した作品】

★まず、今月の詰パラ結果稿全校で最高得点は大学院③三輪勝昭作である。
これは言ってみただけである(笑)。

☆短大⑩鈴川優希作と大学④小林尚樹作は、奇しくも同じ2.71でこの2作は感心した。
得点に関しては、難しいのが損している感じである。
もし、解こうとしたが作意迄到達出来なかった人も再投票出来るシステムがあれば、2.8後半の価値はあると思う。

★短大⑩鈴川優希作は序盤10手を省き最後22香成迄が素材である。
このメイン手順がシンプルな形と変化で出来ているので、これだけでも十分作品に成り得る。
これからどうするかは作家の個性である。
僕は舞台装置は初めからなく、最後にはその舞台装置が消えるのが非常に好きである。
パズル性を重視する作家はそうはしないだろうが、この点は僕は鈴川君と共通するところがある。
29香の遠打を成立させる61角・14桂は逆算で発生させて、最後には両方消す。これは作者の意思で創られたものだ。
特に61角を初手で打ち、最後に捨てる構成は素晴らしい。
僕は常々狙いを生かすには構成が大事と言っているが、これには作者の主張が感じられる。

解説の作者の言葉では、初形と最終手前の対比が狙いとあるが、これは狙いとしての価値はゼロである。
対比を狙いとするなら
①42金がなくなる。
②22成香が発生する。
二つの異質な詰方の有利な条件になっている。
これは一つか、二つだとしても同質でなければ、対比の面白さにはならないのである。
狙いは29香~34桂の手順であり、鈴川君の言う狙いは表現方法と言うべきだと思う。
これは言葉の使い方にケチを付けただけで、感心した作品で高く評価しているのである。

☆大学④小林尚樹作は変化手順の解説がなされていない。
初手63歩では同玉で93の馬が通ってないから詰まず、84桂を73歩にする必要がある。
その73歩に同玉は82馬、同金、85桂で詰むから各自が勝手に研究しろと言う事なのか。
と解説を批判しているようだが、変化手順を羅列しても作品の良さは伝わらない。
理屈を伝えて細かい変化は、各自で研究させる解説方法は有効だと、僕は前々から思っている。

84桂を73歩に打ち替えると初形から64成銀が63成銀に出来るが、今度は73歩の形は詰まない。
前の84桂なら62金~85桂が82飛の利きがなく詰む。これは解説にも書かれている、巧妙で簡明な変化だ。
で、61玉に変化するのだが、62歩に同玉は簡単なので同成銀、そこから成銀翻弄が面白いが、64同成銀の局面は初形から62玉が61玉になっただけなのである。
これは前鈴川作と違い、局面対比を狙いとした作品になっている。
そこまで至る手順は、ある結果を得るために、一旦逆効果の形にする秘術を尽くした、素晴らしい手順である。
そして思い通りの形にした後の打開策が、わざと逆王手をかけさせる面白さに、角を捨てて最短のまとめで素晴らしい作品になっている。

この作品の序4手はその後の手順が出来てから思い付いたのであろう。
こうなれば更に面白くなるとは、そこそこの作家なら思いつかなくてはならない手順でもある。
55と、15歩、66との配置は最初からこの配置なら、逆算で入れた事になるが、これは72桂成、同玉、73歩、62玉を入れるために考えたと創作方法を推察出来る。
それを成立させる配置の55と、15歩、66との配置は以下の31手を創るより苦労したと僕は思える。
実は僕はこの3枚で別の配置がないか考えてみた。
配置に不満はないが、変化はもっと簡明な方がよいと思ったからである。それは配置枚数は増えても、簡明な方が良いと思ったのである。
考えてみた結果それは簡単ではなかった。
4手目同玉の変化を詰むようにするのがネックなのだ。
55と、15歩、66とがない状態で、これを詰むようにするのは、詰方に有利な駒を置く事になる。
これで以下の手順を成立させるのは、簡単な変化どこらか成立させるだけでも大変なのが、僕はよく分かった。
この3枚で収まったのは奇跡的である。
これは小林さんが創ったのではなく、運だと言いたいくらいである(笑)。
兎に角、そのくらい素晴らしいと感じた作品であった。

会合の勧め

詰パラ11月号のちえのわ雑文集を書かされた犠牲者は小林尚樹さんであった。
小林尚樹さんは米子のとある会合に向かったようである。
その会合の場所は「国際会館」と思い込んでいたのが、正しくは「同窓会館」だったようだ。
どうすると同窓が国際になるのか不思議だが、それより小林尚樹さんは、綿密に計画を立てるタイプでないような気がする。
そこで僕はTwitterで、計画性が大事な事が分かる助言をしておいた。
大学4の作品は看寿賞を受賞した時のために、今から受賞の言葉を書いておくのが良いと。
それに、計画性が大事な事が分かる良い諺を付けたのである(笑)。
ここでちょっと面白いクイズである。僕の言った諺を当てて欲しい。

★さて詰将棋の会合であるが、現在はかなり各地で開かれるようになった。
その会合に出るメリットはなんだろう。
人それぞれだろうが、一つは刺激を受ける事があろう。
創作意欲をかり立てられるって感じである。
これ僕に当てはめると違うな。
僕は刺激が創作意欲になる事はない。僕は創りたいものを、あーでもない、こーでもないと考えるのが好きなので、刺激は無用なタイプである。
刺激がないと創れないタイプでなく、むしろ邪魔である。

他に会合のメリットは色々な作家の感性を知る事が出来る。
色々な作家の感性を知るのは凄い有益な事なのだが、僕はちょっと違う。
僕はこと詰将棋に限れば、その人の良いと思ったところは貪欲に吸収する事は出来るけど、今は自分の好きなように創りたいと言う気持ちが強い。

その他には、二次会こそが会合の楽しみと言う人もいるだろう。
僕は二次会はほとんど参加してないが。
最近の詰キストは何故会合に行くかは、つまり楽しいからになるのかも。

☆兎に角、詰将棋の会合はお勧めしたい。
と会合のメリットが何か分からない僕が書いても信憑性はないのである(笑)。

詰パラ11月号小学校結果稿⑩

詰パラ11月号小学校結果稿⑩】

小学校結果稿⑩三輪勝昭作。
去年鈴川君のブログの「my cube」で行われた裏短コンの課題が「持駒歩なしの双方不成7手詰」であった。
ん?あっ、別に裏短コンの課題ではなかった(笑)。
裏短コンの課題ではないが、優勝の馬屋原 剛作はそれを課題として創った作品である。

その馬屋原作であるが、完成度が低く感じたので他の配置がないか試してみた。
結構考えたが、この図より良い図は浮かばなかった。
と言うかこの手順で完全作にするのも難しい。
僕がこの手順を与えられて創ったとしてら、この図より枚数は増えていただろう。
馬屋原作はこれで完成品だと言う結論に達した。
そこで僕も創ってみようと思った分けだ。

そこで出来た作品が、小学校⑩の作品である。
馬屋原さんは短評で自分の馬屋原作の上かなと言っている。
そんな事、自分で言うなよな。
馬屋原作が上だとは、僕が言うセリフなのである(笑)。
馬屋原作の方が枚数も少ないが、3手目が捨駒である。これこの課題では難易度が高い。
枚数もギリギリだと思う。
5手目を捨駒にするのも結構難しいと思うのだが、3手目と5手目を捨駒にするのはかなり難しいと思う。
一度課題だけでも挑戦してみて欲しい。
僕は20枚だが、これでも結構難しいはずである。
言ってみれば、この課題では良い作品にはなり難いのである。
これはこの課題を考えた鈴川君のセンスが悪いのである(笑)。

馬屋原作では決定的に気に入らないところが一つある。
31飛の配置である。
ないと3手目43銀生、25玉、43銀生、同玉から作意で詰む無駄手迂回が成立する。
無駄手迂回と言ってもこれはキズでなく余詰である。仮にキズだとしても馬屋原氏は許さないだろう。
でもそのために飛はもったいない。香にしたい。
香には出来るのだが香がない。
36香を飛にしたいが余詰む。
17香は横にずらせば、他の配置はあるとしても何枚か増えてしまう。
他を工夫して1枚増で済めば僕なら31香にするが、1枚増では出来ないと思う。

★結果稿の参考図2を見ると、香はもう1枚あるし、3手目も捨駒になっていないが、22桂は22香の誤植である。

プロの実力はこの程度なのか

★三浦九段の反論文2と将棋連盟主張の食い違いについて文春を読むとお互いに間違いはないようだ。
将棋連盟の主張ではなく、文春の取材なのであろうが、どうして食い違いが出来たのかは、文春を信じるなら納得は行く。

①渡辺竜王に三浦九段は同席しないよう要望した。
これは三浦九段は最初は同席を求めたが、将棋連盟が同席するてはずを整えたら、今度は逆に同席しないよう求めて来た。
これなら将棋連盟側からすると、三浦九段が同席を望んだとしか取れないし、三浦九段側すると同席しない要望にはなる。
弁護士が反論文は書いているだろうから、最初は三浦九段が求めたような不利な事は書かないだろうし。
まあ、三浦九段の方は疑われているとなれば、同席を望むだろう。よく考えると竜王戦の事を考えたらやっぱいない方が良いと考えが変わるのはむしろ自然とも言える。

②パソコンのスマホの提出は三浦九段の意思で、さて実際の提出になって、スマホはダメと三浦九段が
言い出したのか。
これなら将棋連盟側からすると、三浦九段がスマホ提出を拒否した事になる。
だが、最初からパソコンとスマホ提出を将棋連盟が要求していないなら、スマホはやっぱ待ってくれと言うのも、おかしな事ではないだろう。

③録音は双方合意だったが、三浦九段が録音していて、録音に失敗しただと。
なるたる怪しさ。
だが、本当に失敗したのかも知れない。
問題なのは、何故将棋連盟側も録音していないかだ。

この3つから三浦九段はやはり怪しいとなるが、それより酷いのは、将棋連盟のズサンさである。
この調査で処分したのは、黒に違いないから、この処分に懲りて、二度とソフト指しをしないだろうと言う安易な考えだったんだろう。
実は僕もこの処分は適切だと思っていた。
でも、今回の黒に決めつけたズサン調査はちょっと酷い。
僕はソフト指し不正より、将棋連盟の方が倫理的に悪いと思っている。

☆今回の事件は三浦九段はソフト指し疑惑になる事を自分でして、将棋連盟はテキトー調査をした自業自得だと思う。

★僕は今回の事件は起きるべくして起きた事で、林葉直子さんの方がスキャンダルだと思うのだが。

林葉直子さんのスキャンダルはショックだが、僕は今回の事件で酷くガッカリした事がある。
三浦九段のソフト指し疑惑となった久保戦と渡辺戦である。
離席のタイミングとソフトの力を借りないと指せない手なので、ソフト指し疑惑が生まれた分けだ。
僕はどんなタイミングで離席しようと、あの程度の手がプロは指せないのかと思った。
あの棋譜でソフト指し疑惑を持つくらいの力しかプロはないのか。
少なく共、三浦九段のソフト指し疑惑となった棋譜は、これではソフト指し疑惑にならないと思ってこそプロだと思う。
ハッキリ言って、プロの実力のなさに幻滅している。
まあプロがこの程度の実力なら、藤井新四段の活躍が約束されるので、喜ぶ事だと思うようにしよう。

竜王戦のあり方

☆三浦九段のソフト指し疑惑は調査し直しなら、処分は解除するべきである。
今日、出場停止解除が発表されてもおかしくないが、ないよね。
竜王戦挑戦者交代は流石に取り消せないだろうが、これは名案がある。
再度、挑戦者を三浦九段に変更するのである。
勿論、第1局は渡辺竜王の勝ちは継続される。
離席行為が多く疑惑を招いたペナルティーにはちょうど良い。
三浦九段が挑戦者に戻れば、将棋に興味ない人の方が興味のある対戦になる。
不謹慎な考えなのだが、僕はみる将で自分が強くなるために見ていない。
面白い対戦の方が良いのだ。(丸山九段は元々交代に反対だし)
渡辺竜王はやり難くてしょうがないだろうが、見る方は面白い。
要は新聞社側からすると、三浦九段の方がありがたいのである。
これ、将棋連盟からは再変更は無茶があるが、新聞社側から三浦九段に変更を要求するのは可能だ。
否、可能でなく当然のように要求できる。
三浦九段のソフト指し疑惑の取調べは正当でない。
正当な理由でない交代なので、むしろ要求しない方がおかしいとさえ僕は思っている。

★勿論、再調査の結果、不正が証明されれば、竜王は獲得しても剥奪である。
もっとも、ここまで来て不正が証明されたなら、除名処分は免れないだろう。
パソコンとスマホを解析して痕跡がなくても、潔白の証明にはならない。予め、提出用に用意していた可能性があるからだ。
でも、合わせて反論文2の主張が正しかったとなると推定無罪にはなる。
そうなった時、竜王戦挑戦者交代処分は取り返しのつかない事になる。

☆ここで僕の名案である。
将棋連盟からは挑戦者の再変更は無理だが、新聞社なら出来る。
裏で根回しをして新聞社側から挑戦者変更を言わせるのである。
これだと言い方が悪いので、将棋連盟は新聞社に提案として持って行く。
ウンと言うかは分からないが、了承してもらえたら、新聞社側の要求ではなく、決定としてもらえば竜王戦が面白い事になるのである。

三浦事件の収束方法

☆三浦九段の反論文2は実に真実味がある。
特にこの一行。
「私は単に今までどおり将棋が指したいだけなのです。」
これ本当にソフト指しをしていないから言える一言だと思う。
もし、ソフト指しをしていてこう言ったなら、それは棋士を止めた方が良い。
小説家になった方がもうかるからだ。

★パソコンやスマホを調べて、ソフト指しの痕跡がなくても潔白は証明されない。
予め調査を予想して別のパソコン・スマホを使用した可能性はあるからだ。
僕は白を証明する事は出来ないと思う。
だが、反論文2に書かれている報道との相違点が事実か調査は可能だと思う。
それが、事実となれば、三浦九段の世間の疑惑はなくなるだろう。
三浦九段は法律上の無罪が欲しいのでなく、世間に本当に無罪だと知ってもらう事を望んでいるはずである。
それともっと切実な願いが冒頭の言葉になる。

☆さて、この事件のベストだと僕が考えている収束がある。
竜王戦に関しては、僕は疑惑があるだけで挑戦権はないとする渡辺竜王の考え方には賛同する。
ただ、取り調べの方法に問題があっただけである。
渡辺竜王が取り調べに影響したとは思うが、根本的には将棋連盟のミスである。
渡辺竜王竜王位剥奪には及ばない。
対丸山戦も当然行われる。
三浦九段は離席行為を頻繁にしたため疑惑につながったとして諦めて欲しい。
冒頭に書いた言葉を言えるなら、納得出来るはずである。
出場停止処分の解除だけで十分である。

★さて、三浦九段は反論文2が事実と証明されたらどうするのだろう。
もし、今書いた収束で満足するなら、三浦九段は僕が最も応援したい棋士になるだろう。
三浦九段がこのブログを読んでいてくれたら嬉しいな。