コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2018・8月号(結果稿)高校

詰パラ2018・8月号(結果稿)高校】


★高校22三輪勝昭作。
まず44桂だがこれは収束44角に63~52玉と逃げれなくするための駒。52玉方の壁駒にしたいのだが、序盤の余詰筋を52に逃げれるようにして防ごうと言うもの。
最初52玉方駒で創ってはいる。それは酷い図だったかと言うと、発表図と比べてもどっちもどっちである。
☆初手何故35飛が必要かであるが、46銀、44玉、35金、43玉では持駒飛が足らないから詰まないのであるが、実際にはそんな単純には行かない。
47桂、44玉、35銀は同龍で同角、43玉で35角では34に利かないから詰まなくすれば良さそうなんだが、これはダメなのである。
35同角でなく43飛、同玉、35桂がある。
なので35銀には43玉で詰まなくしなくてはならない。
作意の4手目44玉も同じような形になる。違うのは持駒に金があるか。
残り手数が少ない中、余り駒を置きたくない。
43桂、42とで収まるなら大満足である。
しかし、52歩、15銀は余分である。
★解説には最後の2手を省いた15手詰に出来そうとあるがこうしなかった理由がある。
それは僕は透かし詰が好きでないからである。
透かし詰が好きでない理由はただ一つ。詰んでいないからである。
詰将棋の規定では詰みである。
しかし、実際は詰みではない。それが嫌いで僕は透かし詰にしないで済むなら透かし詰にはしない。
透かし詰にするのは手順構成でそうしかならない時で、そう言う作り方をしているので、最後の2手は必要なのである。
だけど15手詰の方は評価は上がったと思う。
76桂の1枚は減らせるし。
現実問題として15手詰だと前述の変化をもう2手短い手数にまとめる必要があるので、さらに配置が酷くなる可能性大である。

☆高校23鈴川優希作。
作品としての完成度であるが、作家としては低い。
それは詰上りに27角と39桂が不要になっているからだ。
この点は余り重視しない作家もいるが鈴川氏は重視する作家である。
ボツ級の欠陥であり、僕ならボツになっている。
逆に言うと大きな欠陥があるのに鈴川氏はボツにしなかった。それほどの作品なのである。
☆この作品、桂の4段跳ねの狙いがなくても詰将棋の手順としてスキのない手順である。
玉方桂4段跳ねは、手順がつまらなくなり易く、しかも変化用の駒を沢山置く事になるテーマである。
それがテーマの宿命の難点を感じさせないのではなく、手順は良く、変化用の駒もなしの素晴らしい出来の作品になっている。
これなら大きな欠陥に目を瞑っても良い。
(欠陥とすら感じない作家もいるだろうし)
僕が看寿賞選考委員なら2次投票に票を入れる作品である。
★ただし、僕が創ったなら捨ててるだろうな。
現実なら創作段階で考える事すらしないのであるが、神様がこの図を与えてくれても捨てるだろう。
何を言いたかったのかなんだけど、今までも神様が僕にこれで看寿賞を取りなさいよとくれた図があったんだけど、それは捨てちゃったのである(笑)。

詰パラ2018・8月号(結果稿)中学校24

詰パラ2018・8月号(結果稿)中学校24】

詰パラ8月号が届いていない人も多いと思う。
関西地区は早いと思いきや、岐阜は届いて大阪が届かない事はたまにあるが、大阪が届いてこっちは2日後とかもある。
常にどこが早いのではなく、事情として何でかな?
発送日は違う?同じだと思うのだが。
今日はまだ29日で届いてない人のネタバレはするべきでないが、この記事なら誰も興味がないので問題ないのである。

☆この作品一度投稿して返送されている。
序2手はなかったのである(図はちょっと違う)。
つまり銀の打ち換えは後付けで気が付いたのである。
この銀の打ち換えでかなり作品は良くなり、それ前担当者の中島さんのお蔭である。

★この作品は2.7以上は行く。
2.8はちょっと無理か。四捨五入して2.8かなと思っていたが、残念ながら四捨五入しても2.8に行かずであった。

☆まず銀を打ち換えるのだが、これは角を24に利かすためである。
打ち換えは小さな理由ほど良く、これは小さな理由になるが、何故か24に利かせたくて45銀と捨てたくなる形になってしまっている。
次に最後に捨てる27角は見えてしまっているが、これは龍位置を変えるテーマが鮮明になるので、反って直ぐ見えるのは望ましい事だと思う。

★さて人間は初手45銀が指したくてたまらない手になっているが、論理的には損な手である。
初手37銀と打ってみよう。同龍なら作意で詰むので25玉の一手で次に龍を取れるのは有力なのである。
37飛が利き出す事により不詰にしているが、この飛は最後44玉、54金迄の必要駒で、3手目の27角、36銀合、54銀、44玉、43金防止にも働いているので完成度の高い配置になっている。
創作上では龍を取られる形を不詰にするのは難しいと思っていたのが、37飛の配置で意外に詰まないように出来ると気付き、銀の打ち換えは入りそうと感じたのである。

☆又37銀打でなく37銀と引く手もある。同龍なら作意で25玉なら作意変化なので、その形は不詰には出来ない。
同玉、38金、36玉、58角に45の利きが残ってないので成立しない理由にしているのである。

★それから54銀に打ち換えると、37歩が紐付きでなく妙手感のある手にしている。
46銀を54銀に打ち換えるのは、精密出来た絶妙の構成なのである。
後付けだけど。

☆なのに解答者のほぼ全員が初手は45銀から読むだろう。
この初手が他の手を読む形になっていれば2.8以上になっていただろう。
でも、この作品は派手な手順ではない。
僕は習いのある手筋でしかも派手な事をしなくても、構成をしっかりすれば2.7くらい評価される作品は創れると思っている。
これは僕がではなく誰でもである。

詰パラ2018・8月号(結果稿)小学校25

詰パラ2018・8月号(結果稿)小学校25】


詰パラ8月号が今日届くとは望外である。
喜んで早速記事を書きたくなるところであるが、まだ届いていない人もいるだろう。
そこでこの記事である。
この記事なら誰も興味がないので、届いてない人の事を気にせず書けるのである。

☆解説に「この作者にしてはスマートな形」とあるが、僕の作品の中としてスマートの部類には入らないのである。
これは悪形ではない程度の形をスマートに見せるために、ド酷い形の作品を3連発に出した成果が出たためにスマートな形に見えるのである(笑)。

★この作品は大した手順ではないが、2.6以上は出ると思っていた。
僕はよくある手筋の組み合わせで、ちょっとは良いなと思ってもらえる作品を創るセンスはある。
成立させるのが難しい手順を無理矢理創るのが楽しいので、ナンセンス作家になっているだけなのである。

☆ところでこの作品の評価点は2.72であった。
今期は小学校は2.7以上はなかったように思った。
で見直してみたらやっぱりない。
つまりこの作品は今期の小学校の最高得点なのである。
となるとこの作品は半期賞を受賞して当然なのである(笑)。

★正直行って僕が担当者ならこの作品の半期賞はない。
でも該当作なしにはしない。
水谷氏も該当作なしは避けて欲しいと願いたい。
別に僕の作品を選んで欲しいのではない。
僕の評価では3番手である。公平に見てである。

☆僕なら10外谷健司作を推す。
点数は2.54だけど誤解数が30以上ある。
これは変別誤解ではない。詰むと思った手が詰んでいない正真正銘の誤解。
しかも受けの妙手を見落としたのでもない。
その形が詰まないとは思えなかったためで、それはその手が特に有効に見えたからこその誤解で、A評価と同じ価値があると言えると思う。

★兎に角、どの作品が受賞でも構わないから該当作なしは避けて欲しい。

詰将棋クイズ

★柳原さんのツイートに詰将棋クイズとして
金・銀・歩の使用駒で最長の詰手順を示せ》と言うのがあった。
新聞の切り抜きみたいで柳原さんの問題ではない。

☆これ疑問がいくつかある。
まず成歩や成銀の使用は可能なのかである。
このタイプの問題は普通不可だと思うが、この出題文では使用しても不正解に出来ない。

次は何故図面じゃなく詰手順なのか。
図面なら配置の限定が出来ないが、手順になるためなのか?

そして、最も分からないのが答である(笑)。
誰か教えて欲しいのである。

★7手はいくつかあるので9手かと思ったら、9手はクイズにならない手順である。
なら11手詰?
又は飛んでもない長い順があったりして。

小学校は在庫難?

★小学校が在庫難だと何かで見たのである。
最近ちょっとだけ見れるようになったTwitterだったか?よく覚えがない。

☆深刻な在庫難なら今一の作品でも採用されるだろう。
ちょっと良い作品なら半期賞候補になるかも知れない。(取れるとは言ってない)
どれを投稿するかは在庫次第である。

★………うーん?7手詰の在庫は1作もないじゃんかヨー(笑)。
ネタみたいな話。
僕なら在庫があってもネタで書きそうだが、本当に在庫がない。
今年は短編コンクールは7手詰が予想されるので、そろそろ創っておかないといけないんだけどな~。

バカより分り易い言葉はない!

★僕のスマホTwitterが読めなくなっているのだが、最近少し読む方法を発見したのである。
ブログ→Twitter欄→そのアカウントのおすすめユーザーで進入するとそのユーザーのツイートは読めるのである。
おすすめユーザーは同じ人で回っているので、みたいと思う人のは自由に読む事は出来ないが全く見れないと言う事ではないようである。

☆ところで以前の記事で看寿賞選考委員はバカだと書いたが、これ以上分り易い言葉はない。
しかし、これは間違っていた。
ここは自分は悪く思われないように言葉を選ぶ。これが良い大人のする事なのである(笑)。
あっ、これ特定の人のツイート批判じゃないよ。
自分は悪く思われない事に最大に気を使うのは日本の文化である。悪い文化なんだけど、日本の文化には世界に誇れる素晴らしいものが沢山あり、常に相手の事を思いやる気持ちがあり、自分の事を悪く思われないようにするのは、相手に対する思いやりの変形でもあるので、日本の文化でもある。

★ここに二人の人がいる。一人は考えても分からない人、もう一人は考えれば分かるが考えない人。
さてどちらがバカか?
考えても分からない人である。
じゃ、バカだと言っても良いのはどちらか?
考えても分からない人にバカとは言ってはダメだよね。
考えれば分かる人はどう?バカと言ってやった方が良い。むしろ言うべきだ。
看寿賞選考委員はどうか?
考えれば分かる事を考えてない。だからバカなの。

看寿賞選考委員が一つこれは考えなくてはいけない事がある。
現在、看寿賞は年6作受賞かと思いきや、該当作なしとかで差があり過ぎる。
これ大問題としなくてはいけないのに平気とは何も考えてない。
年によって豊作なら多作受賞になり、不作なら該当作なしになるからと言うのか?
それは正論でむしろ差があるのが正常である。
しかし、本当に豊作=多作受賞、不作=該当作になっているのか?
検証してるのか。考えてもいないだろう。
仮にそうだとしても毎年各1作受賞が基本なはずだ。
少なく共、極端な差が出ないようにするべくだろう。
選考システムの検討は考えない。
何も考えちゃいないんだよね。

★実際に検証したら今の選考システムが原因で起きる問題なのに気付くはず。
結論から言うと第2次投票のシステムが悪過ぎるのである。
現在、第2投票で全てが決まる。
その投票一人1作でも良いし、2作でも良いし、3作でも良い。
……これで決まるのに何このドいい加減な事。
これおかしいと思ってないのはなんで。
このシステムは協議をして決定投票なら1人1票で良いが、それでは該当作なしになり易いから3票までにしたのだろう。
システムとしては理想かも知れないが、協議が出来てないのだから、問題が起きる。これ考えたら分かる事だよ。

☆僕は協議が出来てないのは問題としていない。
協議で決定するのは無理。協議すればするほど水掛論になるばかりである。
協議はある程度選考理由だけで十分で、深く協議したっらアラ探しになってしまう。
現状のシステムの見直しをするなら、バカと言うのは撤回しなくてはならないが、それをしないなら本当のバカだ。
一応、全国大会の挨拶で吉松事務局長から看寿賞選考方法の話し合いがあったとあるが、僕はこれに期待しているが、期待して良いのかね~。

★今の看寿賞選考方法はボロボロの余詰作だが、実は簡単に修正可能なので、僕の修正案を提案しておく。
第2次投票は一人1位票・2位票・3位票を投票する。
採点は1位=3点・2位=2点・3位=1点とする。
それで最多得点作を受賞とする。
不作なら1位=該当作なしの投票をする。
該当作が最多得点の時だけ該当作なしになる。
そして、1作が抜けていると思えば2位作と3位作はなしとする事が出来る。その旨を書く事にすれば計算上で4点を投票した効果になる。

これは名案ではなく、修正するだけなら簡単な余詰を修正してない余詰作を見るような思いなのである。