コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2018・8月号(結果稿)中学校24

詰パラ2018・8月号(結果稿)中学校24】

詰パラ8月号が届いていない人も多いと思う。
関西地区は早いと思いきや、岐阜は届いて大阪が届かない事はたまにあるが、大阪が届いてこっちは2日後とかもある。
常にどこが早いのではなく、事情として何でかな?
発送日は違う?同じだと思うのだが。
今日はまだ29日で届いてない人のネタバレはするべきでないが、この記事なら誰も興味がないので問題ないのである。

☆この作品一度投稿して返送されている。
序2手はなかったのである(図はちょっと違う)。
つまり銀の打ち換えは後付けで気が付いたのである。
この銀の打ち換えでかなり作品は良くなり、それ前担当者の中島さんのお蔭である。

★この作品は2.7以上は行く。
2.8はちょっと無理か。四捨五入して2.8かなと思っていたが、残念ながら四捨五入しても2.8に行かずであった。

☆まず銀を打ち換えるのだが、これは角を24に利かすためである。
打ち換えは小さな理由ほど良く、これは小さな理由になるが、何故か24に利かせたくて45銀と捨てたくなる形になってしまっている。
次に最後に捨てる27角は見えてしまっているが、これは龍位置を変えるテーマが鮮明になるので、反って直ぐ見えるのは望ましい事だと思う。

★さて人間は初手45銀が指したくてたまらない手になっているが、論理的には損な手である。
初手37銀と打ってみよう。同龍なら作意で詰むので25玉の一手で次に龍を取れるのは有力なのである。
37飛が利き出す事により不詰にしているが、この飛は最後44玉、54金迄の必要駒で、3手目の27角、36銀合、54銀、44玉、43金防止にも働いているので完成度の高い配置になっている。
創作上では龍を取られる形を不詰にするのは難しいと思っていたのが、37飛の配置で意外に詰まないように出来ると気付き、銀の打ち換えは入りそうと感じたのである。

☆又37銀打でなく37銀と引く手もある。同龍なら作意で25玉なら作意変化なので、その形は不詰には出来ない。
同玉、38金、36玉、58角に45の利きが残ってないので成立しない理由にしているのである。

★それから54銀に打ち換えると、37歩が紐付きでなく妙手感のある手にしている。
46銀を54銀に打ち換えるのは、精密出来た絶妙の構成なのである。
後付けだけど。

☆なのに解答者のほぼ全員が初手は45銀から読むだろう。
この初手が他の手を読む形になっていれば2.8以上になっていただろう。
でも、この作品は派手な手順ではない。
僕は習いのある手筋でしかも派手な事をしなくても、構成をしっかりすれば2.7くらい評価される作品は創れると思っている。
これは僕がではなく誰でもである。