チョー一流作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

詰パラ2018・5月号の結果稿から短大編③

詰パラ2018・5月号の結果稿から短大編③である。

☆短大⑨山路大輔作。
山路氏の得意は合駒を何度も出す事である。
それも局面を変化させて出すのではなく、似たような局面から何度も出す。一体どうやって創っているのか不思議である。

★この作品は合駒は23香合だけ。連続捨て駒作品である。
しかし、山路氏はこのタイプも得意としているようである。
合駒を何度も出すのと連続捨て駒は質的に真逆である。
両方得意とするのは難しいはずなんだが。
ピッチャーとバッターを両方やる二刀流くらい難しいと思う。
☆僕は連続捨て駒タイプなんで、この作品は合駒が何度も出て来る作品より好きである。
手順は好みだが、作意枠外の駒が気になるところ。
山路氏の腕でも、3枚の銀はむしろこの程度でよく成立させたのかも知れない。

★山路氏の創作法が分からないと書いたが、丹念に読むタイプだと思う。
これ僕と真逆になる。
僕は手はほとんど読まない。
変化は作っているからである。
変化は作るものと思っている。詰む詰まないは偶然に頼らない。詰む必要があるなら詰む変化を作るのである。
大事なのは良い変化で詰ます事で、良い形にする事ではない。これが僕の創作法なのである。
このタイプの代表作家は小林敏樹さんである。
あの終っている敏樹さんで、これからの尚樹さんではないのである(笑)。
ま、小林尚樹さんも微妙なところは偶然に頼っているけど基本的には変化は作るタイプである。

☆いつもの自慢が始まったと思われるかも知れないが、実は逆。
変化を作るのは難しいようで実は一番簡単な創作法なのである。
一番難しいのは変化を丹念に読む創作法なのである。
難しいと言うのは苦労が多いと言う意味である。
どれくらい大変かは10倍くらい大変。
このタイプは角 建逸さんがそうだと思うが、感心するものがある。
山路さんは作品の質が良いのはこのためだが、これで量を創れるのが驚きである。