チョーナンセンス作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

詰パラ2018・5月号の結果稿から短大編②

詰パラ2018・5月号の結果稿から短大編②である。

☆短大⑧鈴川優希作。
典型的な逆算創作なので作者の気になって終りから見てみたい。
この作品は良過ぎて僕の作品には出来ないので、作者の気になるしかないのである。
17手詰は駒繰り主体。無難でしかない素材である。
1点だけ創作のポイントとしては、44銀に36玉は26玉として45銀を指さない方が良いように見えるが、45馬にしないよう36玉が最善に気付くかどうか。これが見えれば普通に逆算するとこの形にはなる。

この局面になれば45銀打ちが入るかである。26玉や35玉が詰むか。46に来てくれないと56馬にならないから。
44馬が利くのは意外に簡単に詰むのを確認すると45銀打まで逆算出来る。
で次は37〇、同馬がどの形で入るか。これはほぼ誰もがやる。
で19手詰迄の逆算は誰もが可能である。

それで2手逆算のこの作品の形は直ぐ浮かぶが気が進まない。
この形、発展性が感じられないんだよな。
まさか34玉で36銀を香で取るのは考えるだけでも恥ずかし過ぎる。
でも待てよ、この銀は合駒だったらありだよな。
これが浮かんだ時点で鈴川君の勝ちだ。

香は打つ手では入らない。桂の空き王手は決まる。
で、37香を同角成と取られるとどうか。
詰まない。
銀を置いてはどうか。25では56馬がある。
27銀は可能性あるな。これが成立したら不成中合になり話が美味い。
とりあえず37角成を読む。詰む!
36銀成は56馬。これは36銀を香で取る形にした時から分かっている。
残りは36銀打だけ。これ作意に27銀がある形だが、これ雰囲気的にある方が詰み易い。
一応、変化は成立しそうだとなる。
成立を確認する。
まだ余詰確認があるが、これ行けたんじゃないかと作者が感じたのが分かる。

この作品はこの形になればこの逆算は出来るものばかり。
そもそも逆算は離れ業の直前の局面で、その形しかダメだとなれば誰でも気が付くもの。
ただ逆算創作はダメだと思うと、とどうしても前に戻る。
よく36銀、37香の形にしたなと思うが、他の形をどれだけ考えたのか知りたいものである。