チョー一流作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

詰将棋創作発想力検定

詰将棋創作発想力検定を出題してみたい。
いつもの創作技術検定でないのは、明快な答がないので発想力検定としたのである。
次の作品は昨日の夕刊フジの角 建逸作である。

持駒 金歩歩歩
玉方 23玉、25歩
詰方 34飛、35香以上17手詰。

32飛不成は習いがある手だが、22に合駒が利く形では珍しい気がする。
それに対して13歩を打ち、成り捨てるのが味が良い。
中々気の利いた作品である。

★さて、問題であるが、僕の感覚ではこの収束は我慢の限界を越えている。
手順はこんで良いのだが、特に詰上りの23歩の存在が許せないのである。

☆そこで出題問題としては、僕が詰上りとして許容出来る図にしろと言うものである。
何ともあやふやな問題である。
なので明快な解答はない。
条件としては32飛生~12歩成捨てが成立している事とする。
初手の14金は入らなくても良い。
初形駒数は不問で捌ければ良しとする。

★思い付いた図があればコメント頂きたい。
僕自身はまだ何も考えてはいないが、初形駒数を気にしないならいくらでも出来ると思っている。
解答発表は7月号を一通り読み終えた頃にするつもりである。

eureka作品44

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詰パラ6月号の「おもちゃ箱たより」のコーナーのeureka作品44が面白いと思ったので書いてみたい。
解答募集している作品にあれこれ書くのは御法度だが、これは解答競争の意味合いはなく、一人でも多くの人に見て批評してもらいたいがための解答募集だと思うので、むしろ良い事だと思って書く事にする。
解きたいと思っている人はネタばれになるので、解いてから読むようお願いしたい。

★この作品、何が面白いかと思ったかだが、人間が創る作品と同じと感じた事である。
eureka作品はある条件を設定して全検創作であろう。
これだと面白い手順を検索しても、往々にして仕上げ方としてどうかになってしまう。
が、この作品は人間が創ってもこの図になるのではなかろうか。

☆人間ならまず、24玉・45飛を置いて持駒 飛角で考えてみる。
初手は飛を打つのだが、仮に32に玉方の駒が利いているとしよう。
それで28に飛を打ってみよう。
14玉に23角~15飛があるが、44飛としてみる。
15玉、33角に24合があるな→同角成、16玉、25馬、17玉で29飛なら14飛迄で29飛の遠打が成立するなと浮かぶ。
中合されるとこの変化が詰まないので、その時は先程の23角~15飛で詰むようにしよう。
中合は歩だと15歩、13玉、31角だから桂合に決まる。
この時点で作品化する手応えをつかむはずである。

★桂合の位置は25なら同飛、14玉に26桂がある。
28は規約上不可。26か27であるがこれは巧い限定が出来そう。
23角、13玉、15飛、22玉に41角成でこれ飛を取れないと詰んでしまう。
素材として32に利きが必要、27に45飛が動いた後に27に利きが必要。
それにおあつらえ向き配置がある。54角である。
創作では色んな事を考えるので、一直線にこの配置が浮かぶかは疑問だが、必ずたどり着ける配置である。

☆収束ダレるが、遠打で打った飛は捨てるので、合格点であろう。
全検創作と人間の発想から創る創作法が同じ図にたどり着く珍しい例だと思う。

詰将棋ブームは来るか

☆藤井四段の活躍で詰将棋ブームは来るだろうか?
幸い藤井四段と詰将棋のつながりを書いている新聞社もある。
これには文句を言わなければならない事がある。
全ての新聞社が「詰将棋」が「詰め将棋」とされている。
新聞は正しい送り仮名で書かなければならないのは分かる。
でも「詰将棋」は固有名詞なんだよな。
「詰め将棋」と書く事は、人の名前で送り仮名がないと読めないから送り仮名を付けているのと同じくらい失礼な事だと詰将棋連盟は新聞社に抗議するべきだと思う。
それなくして詰将棋のブームは来ないのである。

★でも、藤井四段の勉強方法として詰将棋がある事を新聞社が書けば詰パラが売れても不思議ではない。
さしあたって6月号が売れる。
6月号の表紙は僕の作品である。
……待てよ。表紙の言葉にふざけた事を書いちゃったじゃんかヨー。
あれでは、僕が頭のおかしな人だと思われてしまうのである(笑)。
ここで断言しておく。
あれは冗談である。
僕の冗談は本気で言っているか、冗談なのか分り難いのが特徴である。
これは時々、冗談に交えて本気の事を言うためである。

☆以前の記事で藤井四段を強くしたのは詰将棋で、そこから三段論法で僕が藤井四段を強くした事になる事を書いた。
誰もが冗談だと思っただろう。
もしかして、あれこそがマジかも知れないのである(笑)。

詰パラ2017・6月号(結果稿)デパート作品

詰パラ2017・6月号(結果稿)デパート作品】

★前記事及び前々記事で僕はプロ棋士(トップはしっかりしてるが)は終盤が弱いと書いた。
僕が何でこんな事が書けるかであるが、プロ棋士はこのブログを読んでいないと高を括っているからなのである(笑)。

☆デパート①三輪 勝昭作。
これは割と面白いと思う。

デパート②かめぞうさん作。
これ①より良い。
素材はよくある角の連続捨合なんだが、持駒 角が相手に渡り、捨合で取り戻し、最後には消える。
この構成が素晴らしい。
僕は合駒嫌いなんだけど、かめぞうさんさんの合駒はいつもスッキリしている。
捨駒感覚の気持ち好さがある。
凄い好きな作家である。休眠気味だったが、これからさらなる活躍を期待したい。

デパート③齋藤 光寿作。
①は良い作品のはずだが②がさらに良く、そしてこの③が素晴らしい。
これでは①で良い作品だと思ってもかすんでしまう。
余計な事をする人である(笑)。

この作品、繰り返し部分に駒取りがないのが良い。
邪魔駒を消すのも順番に捨てるのはつまらない。
56歩の消去をする前に67桂を消去するのだが、56歩を消去したら、又67桂を打つのが秀逸。
55玉に46銀とするため42飛の利きを消すため45歩の発生。
しかし、目的を達成したら、又捨てて元に戻す。
この構成は見事。しかも、軸になった馬を捨てる収束とこれは芸術品と言えよう。

★僕の持論は詰将棋は解くものじゃない鑑賞するものなのだ。
そして、詰将棋は実戦実力向上問題じゃない。
芸術なんだと言いたい。
……ん? しまった~💀
前記事と前々記事で全く逆の事を書いていた~(笑)。

実戦に役立つ詰将棋の勉強法

☆前回の記事で詰将棋は実戦実力向上になると書いたが、勉強法を誤ると効果は余りなくなってしまう。
余りと書いたが、逆効果になる事さえある。
今回は詰将棋をやっていて、実戦には効果が期待出来ない勉強法に書いてみたい。
前回記事で次はデパート(結果稿)の作品に触れる予定を書いたが、僕はひねくれ者なので、やると言っている事をやるとは限らないのである(笑)。

詰将棋創作は実戦に害があると思っている人もいるが、確かに副作用は強烈である。
詰将棋創作で実戦に良くないのは、のめり込んでしまうからである。
詰将棋は一旦のめり込んでしまうと止められなくなってしまう。
詰キストと言う言葉があるが、これは詰将棋にのめり込んで止められなくなった人を言う言葉なのである。
そして、不幸な事にそれらの人は全く後悔していないのである。
そうならないための対処方は気持ちの持ちようだが、詰キストには絶対ならないようにしようと思っていても、詰将棋には魔力があるので気持ちの強さだけに頼るのは危険である。

☆そこで、詰キストにならないための対処方である。
時間制限を設けるのが良い。
創作は1日1時間以内なら問題ない。
小中学生がテレビゲームに夢中になっても1時間以内なら勉強に悪い影響はないそうだ。
詰将棋創作は1日2時間以内を目安にすると良いと思う。
1作2時間ではない。2時間で完成しなければ後日にするのである。
これで詰将棋創作は楽しく実戦も強くなる。

★解図で実戦実力向上にならない勉強法である。
短編に限っての事だが、解けるまで考える。
これは実力向上にはならない。
まず、中々解けず、解けるまで考えて解いたとしよう。
この作品を忘れた頃に又解いて欲しい。
かなりの確率で又、解けないはずである。
勉強になってないからである。
まず、解く時に形を見て自分で制限時間を設ける。
実戦は最近は切れ負けがほとんどなので、それにも
即している。
充分考えたけど解けずに答えを見るのは悔しいはずである。
この悔しさで人は勉強するのである。
ただし、全く考えもせず答えを見る僕のような人は勉強にならないのである(笑)。
……これは、冗談を書きたくて書いたので、実は初心者には全く考えず答えを見るのは超有効な勉強法である。
その場合、必ず盤に詰みまで並べる事。全ての変化を盤に並べて詰みを確認する事。
こうする事により沢山の詰型と手筋が覚わる。
初心者の段階で詰将棋を1日30分~1時間勉強するとして、この方法は解けるまで考えるより少なく共、3倍は効果がある。

☆将棋は勝つにはな序盤の勉強が効果的である。
そして、一番重要なのは中盤である。
これは将棋ソフトを使って勉強するのが効果的。
しかし、終盤は将棋ソフトでは出来ない。
出来なくはないが、将棋は終盤勝ち方が一通りしかない時はまれにしかない。
勉強になる題材探しに苦労する。
詰将棋は全て題材になっているのである。
……と言うのは嘘で、マニアの創る詰将棋は楽しさを主張した作品が多いと言うのはある。
でも、詰パラ1冊あれば充分勉強になるはずである。

詰将棋を勉強すれば終盤は強くなるのは間違いないと断言しても良い。
しかし、弊害はある。
詰将棋を勉強し過ぎるとプロ棋士(トップと一部棋士は除く)の終盤が弱く見えてしまう事である(笑)。

詰パラ2017・6月号(結果稿)デパートについては次の記事で

☆藤井四段が連勝記録を25に伸ばし歴代2位になったようである。
藤井四段の強さは一つはソフトによる研究だと思う。
今のプロ棋士は玉を固める将棋が多い。
勝ち易さを優先して将棋が退化している。
金銀をバランス良く使う藤井四段に差を付けられた結果である。

★それともう一つは終盤力。
澤田戦は詰将棋をやっていたら76桂には75玉の一手だし、阪口戦は秒読みでも74角は指せただろう。
ところで藤井四段は阪口戦で何で87金と打ったのだろう。
打つなら銀なので持ち間違い?

☆藤井四段は詰将棋をやって終盤が強くなった。
それは詰パラの貢献大。
そこで、詰パラに問題を提供している僕らは、プロ棋士にとって先生だとTwitterに投稿してしまった。
これは半分は完全な冗談であるが半分はマジである。
今のプロ棋士はトップ棋士や一部の棋士を除き終盤が弱すぎる。
これは事実である。
どうすれば終盤が強くなるか。詰将棋をやれば良い。
その時に終盤の弱い棋士詰将棋を先生だと思って取り組んで欲しいし、そうすれば終盤が強くなると言いたいので、僕らが先生だと言っているのはマジ。
実際に先生と思って欲しいとは思っていない。
ちゃんと詰将棋を見て終盤が強くなってくれたらそれで良し。それが願いなだけで、自分が先生だとは思っていない。だから冗談なのである。

★プロ棋士が皆、詰将棋に真剣に取り組めばアマも真似をする。
そして、詰将棋人口が増えるのが狙いである。

詰将棋の作品はプロ棋士終盤力養成問題ではないし、詰パラの作品は終盤力養成に適しない作品の方が多いとも言える。
だが、プロでトップで活躍するには土壇場での閃きが必要である。
一見実戦に何の役に立たないような作品でも、発想力が鍛えられて、土壇場の閃きを生む事になると僕は信じている。

詰パラ2017・6月号結果稿を読んで=学校編

☆昨日、藤井四段が連勝記録を23迄伸ばしたようである。
藤井四段の強さは詰将棋をやっているからである。
これは藤井四段本人が言っているようだし、世間も認めていると言えよう。

そして、その詰将棋は毎月詰パラの作品を解いている。
僕はその詰パラに作品を発表している。
つまり、僕が藤井四段を強くしたと言っても過言ではないのである(笑)。

★6月号の学校の結果稿でどんな評価されるか興味があった作品は中学校の原田作、上谷作、谷口作、そして、高校の野々村作である。

中学校⑫原田清美作であるが、よく出来ていると思い2.70くらいを予想していた。
26角成が入ったのを評価していた。
26角成が価値がある手と言いたいのではない。
作意の主要部を成立させるための変化に必要な駒を捨てるのは僕は非常に価値があると思っているのである。
評価が予想より低かったのは、易しいためだと思う。

中学校⑬上谷直希作。
これは予想通りの評価であった。
前期半期賞武島広秋作より良い作品である。
ここで疑問だが前期に発表されたら半期賞はどちらになっただろう。
僕は担当者の評点重視主義は賛同しているのだが、
この2作なら上谷作だと思うのである。

中学校⑮谷口 均作。
2.70くらい行くかと思ったら、よく考えてみると、遠打の意味が作意に表れているようでは2.60
くらいが妥当な気がする。

高校⑪野々村禎彦作。
もっと評価は伸びるかと思ったが、有効な紛れがないのが痛い。
ま、余詰筋が強過ぎると得てしてこうなるもの。
C点=1なんで良い作品と言えよう。