コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

「詰将棋ファン」第2号

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★今夏は詰将棋本の出版が目白押しである。
今回はその中で「詰将棋ファン」第2号について。

☆僕の最大の見所は武島広秋作品であるが、改作図が4作も載っている事である。
正確には公表済みを含めたら5作だが、未公開図が4作ありが素晴らしい。
どんな改作図素晴らしい改作図だろうと100人いて100人良いと言う事はない。
改作図が素晴らしいと言う人が多くても、前の方が良いと言う人は絶対いる。
改作図は新作として発表は出来ないが、僕は新しいものを見た感じになっているのである。

★僕のこの本のお薦めはこの4作なのだが、仮にこの4作がなかったとしても読み応えがある本になっている。
これは実際に全部読んで言っている事なのである。

☆今回の写真の図は「詰将棋ファン」の西川洸佑氏の詰将棋創作過程の記事にある図である。
つまり創作過程の図である。
どうするとこの図になるか、それは買って読んで欲しい。
創作の参考になる記事である。
合駒職人と言えば堀切氏になるが、僕は合駒職人と言えば堀切氏と西川氏(発表名義はペンネーム)と二人名前を上げないといけないと思っている。
その合駒職人の片割れの西川氏の創作法を詰将棋創作過程を記事にしているのである。

★西川氏の創作法は僕とは違うので真似する事はないが、西川氏の創作法だと収束まで出来ている(又は収束の行く先が決まっている)いる場合とそこから収束を付けないといけない時がある。
写真の図は後者である。
この図から右に戻して収束が付くならやっている。
それは不可能なら左に行って収束を付けなくてはいけない。
それ西川氏の創作法にはないのである。苦手なら誰かに助言を求めた方が良いのである。
困ったら誰かに助けを求める事を書いているのにね。

☆写真の図は途中図なので条件はある。
まず右に収束を求めるのは理想だが無理。
手順の条件は飛合を出す事。
6種合は出ているんで。
5筋には駒を置けない(厳密には56・58・59は可)。
63も置けない(64桂なら72が不可)。
75は置く事も玉方利きも不可。
概ねこれだけでかなり自由度がある。

★で、実際の発表図が載っているが、苦手感丸出しの図である。
この図で発表するなら僕に相談した方が良かったのに。

☆この写真の図に至る手順は作者の本領発揮で素晴らしい。
でもこの写真の図にしてしまうと作者のワールドからはどうやってもハズレてしまう。
僕は飛合は諦めて右で収束させる方が作風に合った作品になると思う。
左で飛合を出すなら簡単だが少ない駒数で仕上げるのが一番だが、どうしてもある程度の駒数は必要になる。

玉方 73歩、82歩、93桂。
詰方 81と。
の4枚で一応飛合は発生する。
収束を付けるに玉方96銀。
これで一応完全作で通用すると思う。
枚数は5枚。
発表図よりはよかろう。
僕が作者なら枚数は置いても収束をしめるようにするが、写真の図からはどうやってもアンバランスになるのは否めないのである。