コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

競馬降着ルール

★将棋連盟の理事はゲスの極みだが、競馬のルールもゲスの極みなのを知った。
競馬は斜行して他馬の邪魔をすると降着すると思っていたが、そうではないらしい。
斜行して邪魔をしても、被害馬が邪魔されなくても順位が変わらないと判断されたら降着にはならないらしい。
不思議なルールである。
まあ、分からなくもない。
競馬馬は斜行するものだからである。
常に斜行している分けだから、順位に変動がある斜行による邪魔だけ降着にするのは分からなくはない。
たが、この順位に変動があったかなかったかの判断は曖昧である。
ルールとして変更するべきだと思う。
これを書いているのは、それを実感するレースがあったからである。

☆こないだのマイルチャンピオンシップである。
1着になったミッキーアイルが残り200M過ぎた辺りから外に斜行した。
直ぐ外にいた馬は仕方なく外に行く。
すると後に3頭いた馬が行き場がなくなってしまった。2着に来た馬が前にいたので、完全に進路がなくなった。
ミッキーアイルが斜行して妨害したのは明らかだ。
さて、被害を受けた馬は4頭いる分けだが、裁定は被害を受けなくても、ミッキーアイルは抜かせていないとなったようである。
トロールビデオを見る限り、そう判断したのは分からなくはない。
だが実際はどうか。
これ、最初からレースを見た競馬ファンなら分かる。
ミッキーアイルは真っ直ぐ走っていたら、5~6着だった。逃げてあの時点では足がなかった。
騎手がそれを感じていたのは明らかだ。
そこで右鞭。左鞭は直ぐ左に馬がいるので使えない。
右鞭を使えば馬は左に行くのは、騎手は分かっている。
足が残っていたら、右鞭を入れながら真っ直ぐ走らせただろうが、そんな事しては勝てない。
外に斜行するのを覚悟で右鞭連打したのは、ある程度は責められないだろう。
問題はルールである。
完全に降着にしなくてはいけないのに、出来ないルール。これがゲスの極みである。

★この機会に競馬界にちょっとしたファン無視の問題があるので書いてみよう。
今、競馬の生産者に巨大グループがある。
そして、自分の生産した馬を自分で走らせている。
勿論、売ってもいるが、買う方としては生産者と癒着がなくては安く買えない。
つまり、売っても自分がオーナーと変わらない。
その生産者グループの馬だけど、強い馬の10頭の内8~9頭はその生産者の馬である。
強い馬は自分の馬ならレースの使い分けが出来てしまう。
例えばAとBの特別強い馬の2頭のオーナーだとする。
そこでJ.CはAに勝たせ、有馬記念はBに勝たせるのである。勿論、八百長ではない。
J.CはAだけ出して、有馬記念はBだけ出すのである。
その方が両馬の種牡馬価値が上がるからだ。
僕は馬券無視で強い馬の対決が見たい。
このような使い分けは競馬ファン無視だと言う気がしてならない。
その巨大グループのお陰で、日本の競走馬のレベルは格段に上がった分けだけど、金銭的に何の不安もないのだから、もっとワクワクするようなレースにして欲しいと切に思うのである。