コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

三浦九段はどうするのだろう

★三浦九段に対する処分取り消しは行われないようである。
このまま処分過ぎれば、元の情態にはなる。
そうなった時は三浦九段はどうするのだろうか?

☆多分、裁判にはしないと思う。
しても得れるものは金だけなのだから。
それも面倒な裁判で勝ってやっと得れるもの。
それも、敵対する相手からなら少しでも多くの額をもらいたいが、利益を同じとする相手からでは、大きな金額の賠償請求も出来まい。

★三浦九段としては今回の事件で一番困るのは、ソフト指しをしていたと疑われたままになる事である。
それは反論文やセンテンススプリングを読み、その後の成り行きを見る限り、ソフト指しはしていなかったと推測するには十分である。
本来、裁判で一番得たいものは既に得ていると思う。
だから、金を得るより、面倒な裁判に時間を取られるくらいなら、それを研究に使った方が得である。

☆僕は三浦九段のソフト指し疑惑の最大の根拠になったのは棋譜だと思っている。
僕は久保戦と渡辺戦しか見ていないが、この二つの棋譜だけで判断するなら、ソフト一致率の解析は無意味だと断言したい。
久保戦の67歩成と、渡辺戦の45桂跳以降は一致して当たり前だ。
そして、渡辺戦の45桂跳は研究の手。
久保戦の67歩成は詰将棋を勉強していたら、指せて当たり前の手である。
将棋連盟は最もソフト指し疑惑のよりどころにしていた棋譜解析に疑問があったのは、自分で認識したと思っている。

★今回の処分で三浦九段は得たものはあると思う。
処分がなければ、三浦九段は棋士仲間からソフト指し疑惑をもたれたままで終わっただろう。
それから、三浦九段を応援したくなった将棋ファンもいると思う。
事実、僕は今回の事で、三浦九段は棋士の中で二番目に応援している。
勿論、一番は詰将棋作家なので、藤井新四段である。

棋士ならファンが増えるのが一番ありがたい事だと思う。
三浦九段は龍王戦に出ても負けたと仮定して、金銭的なものは別にすれば、災い転じて福となすにする事が出来ると思って頑張って欲しい。

★将棋連盟としては、不正処分後の対処の仕方は、今している風化作戦は成功するだろう。
だが、このやり方はゲスの極みである。