コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2019・9月号①

詰パラ2019・9月号は土曜日に届いたのである。
まだ届いてないところもあるようであるが、早速9月号について書いてみたい。

☆中学校と高校とデパートに採用されていた。

★中学校の採用作は盤面16枚である。よくこんなものを採用したなである。
……あっ、よく採用してもらえたなと書こうと思ったのを間違えてしまった(笑)。
ちょっと書き方が違うと好感度が下がってしまうのである。
この作品の手順構成は僕が好きでよくやる手順構成で、それには79桂は持駒でないといけないのだがそれを妥協しても成立させる価値があるのか。
それはこう言うのが好きだから仕方ないのである。

☆今月の中学校であるが11青木裕一作は盤面17枚である。
よくこんなものを採用したなである。
これは自分の作より1枚多いので書ける事なのである(笑)。

順位戦予想

★9月号は順位戦の結果発表がある。
順位予想をしてみたい。

1位=巨人、2位=DeNA、3位=広島、4位=阪神、5位=中日、6位=ヤクルト。

詰将棋順位戦は予想が難しいのでする気がないのである(笑)。
セ・リーグの順位予想としても今の順位のまんまで予想とは言えないのである。
2位3位はまだ全く分からないが、どちらでも同じ事だが日本シリーズはどちらが2位になるかで決まるかも知れない。
優勝は巨人で間違いないが、クライマックスシリーズはどちらが相手でも苦手にしているチームになる。
どちらかのチームがシーズンでしっかり2位になり、ファーストステージで2連勝したら巨人を破り日本シリーズに行くと僕は読んでいる。
DeNAと広島がシーズンもシリーズも勝ったり負けたりなら日本シリーズは巨人だろう。
だから2位3位がどうなるかが実際には重要なのである。
でもそれは予想不能である。

☆ついでに巨人の優勝の要因と中日の5位の要因について書いてみたい。

★巨人の優勝の要因。
①中日、阪神、ヤクルトの助け。
②原監督の勝負感と采配。
③補強。

まずは③の補強から。
ライバルチームから3番を獲ったらチーム力は逆転するはずだが出来てない気がする。
炭谷が戦力になり補強は大成功ではある。
しかし、外国人はデラロサは成功だがコスパとしてはどうか。他のチームならGMはクビである。
いくらお金をドブに捨てても、一つでもプラスになれば成功。よくこれで許されるな。
まあ、優勝出来なかったら許されないだろうが。

②なんやかんや言っても原監督の勝負感は一流である。
采配としては2番坂本、3番丸、4番岡本は正解である。
亀井は4番以外ならどこにでもおける。誰が監督でも使える選手である。
他は帯に短し襷に長しで上手く使えてないなら優勝してないだろう。例えば与田監督では巨人は優勝していない。

①一番の要因は中日、阪神、ヤクルトの助けである。
ヤクルトは投手陣が弱いから栄養をもらえた。
阪神は貧打だから栄養をもらえる。
いわば力の差だから勝つべくして勝っていて、もらえるべき栄養である。
だが中日は違う。
現時点の戦力なら中日は抑えさえ確立するなら中日が勝ち越すのが当たり前である。
大きく負け越したのは監督の差が大きい。
でも今年はしょうがないところもある。
中日が巨人に負けるパターンは一つだけで、序盤で負けが決まっていた。
そもそも中日は5回までにリードされたら巨人以外にも勝てないのだが、巨人は中日相手なら序盤3回で勝負を決めていたのである。
監督の勝負感が悪いのがあるが、本当に巨人の上に行くなら選手の勝負感で上に行くべきである(落合監督の時はそれが出来ていた)。
今年は中日が助けなかったら、DeNAと広島には逆転されていただろう。

☆さてこれからがメイン記事である。
中日は5位に決定だろう。
その5位の要因は監督にある。
DeNAが与田監督で中日がラミレス監督なら間違いなく中日は2位で5位はDeNAだっただろう。
そのくらい監督の勝負感には差がある。
ただ3年後にチーム力で優勝させようとするなら与田監督のやり方は間違いではない。
今年の中日の特徴は①1点差に弱い。
②5回迄にリードされると勝てない。
③選手起用を色々変えて、しかも理由がない。

★これ3つ共監督の責任であり、5位に終わったのは監督の責任である。
来年もこうなら監督交代させなくてはいけない。
でも今年の監督の采配は間違いではない。
今年を試金石とすれば来年は飛躍が望めるのである。
既に結果が出ているところもある。
そして課題が残ったところもある。

☆まずは結果が出たところから
6回から勝ち試合に出る投手の確立。
福、藤嶋、ロドリゲス、マルチネスである。
福は来年どうなるか心配だが、藤嶋、ロドリゲス、マルチネスが出た試合は勝ちとする事が出来る。
現時点では藤嶋を抑えにするべきだが、僕の持論は本当に力のある投手は7回8回を投げさすべきと言うのがある。
これは絶対に自信がある理論である。
クローザーよりセットアッパーの方が大事で力が必要と言う理論で超絶対理論なのである。
ただこれにはクローザーに信頼がなければ成り立たない。
クローザーに信頼がないなら、ナンバーワン投手をクローザーにするしかない。
現時点では岡田は失格で、中日の抑えは藤嶋が適任である。
でも来年は岡田が安定するなら藤嶋は7回が理想である。
岡田が安定しないなら、ロドリゲス=7回、マルチネス=8回、藤嶋=9回とするのが現実的である。
毎年どのチームもシーズン序盤は試金石になる。
理想をいつまでも追うなら来年も5位にしかならないだろう。

★今年、最後まで試金石に終わったのはキャッチャー問題と1・2番である。

☆キャッチャー問題は来年は一人に100試合先発させるべきである。
試金石の結果は出ている。
加藤である。
打率は出した選手の中で一番良い。つまり打てる選手である。
中日ファンでないと分からない事だが、これは笑い話である。
加藤のバッティングを見て打てる気はしない。
でもボール球を振らずストライクならミートする事はある程度出来る。
初めはとても一軍レベルではなかったが、今は8番バッターてしてこの点は充分合格点である。
ただ非力なんで相手ピッチャーは全然恐くないだけなのである。
他の捕手はボールは振るわ、ストライクはミート出来ないわで使えない。
しかも木下はリードも進歩がない。加藤には進歩がある。
大野は肩に難がある(故障する前は悪くなかったが)。
来年は加藤100試合。石橋30試合。にして欲しいものである。

★与田監督は合格と認めた選手は固定して起用はしているようである。
試金石の選手は合格になるまではいつまでも試金石である。
名監督は将来の力を見てダメでも使い続けるものである。
ヤクルトの村上とか、去年の岡本なんかは使い続けてやっとレギュラーになる選手である。
試金石で使っていたらものにならない選手である。
与田監督にそれが出来るか。それともそれだけの選手がいないからしないのか?
落合監督はそうやって使ったのは森野だけ。
それだけの選手がいないとも言えなくはない。

★中日の1・2番は誰にするか。
去年の京田は2番失格である。
今年はギリ合格である。
メジャーでは2番バッターに最強打者を入れるのが流行りである。
2番バッター=強打のバッターを入れて成功しているのは日本ハムと巨人がある。
2番バッター=強打とするなら中日の2番は決定しているのである。
それは京田しかない。京田=きょうだ=強打だからである(笑)。これは漫画のネタになっていて僕の発想ではないが。
実際は京田は非力である。
メジャーの2番バッター強打者は一理ある。
中日は5回迄に1点でもリードしたら勝つ野球をするべきチーム構成で、しかも詰まらせればホームランにはならない球場を本拠地にしている。
2番バッターに最強打者をおくメリットはない。
むしろ下位に当たればもうけもんのバッターをおく方が利にかなっている。
なので中日の2番はホームなら京田で固定するべきである。
1番は大島で3番が平田が本来の適正だが、これは逆で結果が出ているので逆でも良いかな。
1・2や1・3や3・4の入れ替えは固定の部類なんで来年、中日が優勝するためには1~5番迄は固定するのが条件である。
メジャーは打順を固定しないのが流行りみたいだが、それは試合数が多いから利にかなっているので、日本は向かない。

☆ついでにメジャーの新しい戦法でオープナーと言うのがある。
野球で一番失点の確率が高いのは1回である。
先発ピッチャーは1回はコントロールが不安定で、しかも最低でも5回は投げる義務がある。
リリーフ投手は基本1イニングである。
ならリリーフ投手が初回を全力で投げたら1回の失点確率は極めて下がる。
なら先発1~6回、リリーフ7回をリリーフ1回、先発2~7回の方が失点確率は低い。
実に利にかなった戦法だと思う。
勿論、エースが先発の時はその戦術は不要である。
昔の巨人の斉藤、桑田、槙原のような三本柱も不要である。
この戦法をとるにはリリーフ投手の質と量が条件になる。
中日はその戦術を使う質と量と人材が揃っている。

★実際にどの程度有効かだが、今年の中日の負けは初回失点か最終回失点の試合が多い。
しかも初回失点=負けになっいる試合が多い。
1点差負けの多さも序盤失点を1点迄追い付いたが負けている試合が多い。
そんな試合は広島なら逆転しているが中日にはその力はない。これは仕方ない。
初回失点を防げるなら中日の勝率が上がるのは間違いない。
ならオープナー戦術は有効である。
それも藤嶋が適任である。

☆僕にはある仮説がある。
プロ野球の投手は1日15球までなら全試合登板可能で故障もしない。こう思っているのである。
初回1イニング限定なら打たれないなら15球程度で収まるはずである。
オープナーなら投げる時間も決まっていて調整もし易い。
1イニング0に抑えるなら15球をオーバーしても全試合登板可能だと思っている。
この仮説通りとしても打たれる事もある。
打たれると球数が増えるのもあるが、球数は少なくとも疲労は確実にたまる。
なので打たれた次の試合の連投はしない事にする。
そしてエースの登板試合はオープナーはなし。
オープナー戦術を成功させる10試合中8試合は0に抑える必要がある。
そうすれば年間90試合くらいになり、理想として100試合可能だと思う。
藤嶋なら10の8は可能で、50試合でも有効な戦術だと思う。
打たれた試合は松坂とか吉見に投げさせれば選手も効率良く使える。
この戦術はする分けないのだが、したら中日は確実に優勝出来る戦力構成になっていると思うし、自信もあるのである。

小駒の成駒表記

★小駒の成駒の表記の仕方は詰パラでは現在は銀=成銀、桂=成桂、香=成香、歩=とである。
他の詰将棋本では銀=全、桂=圭、香=杏、歩=とを用いられる事が多い。
詰パラでもこの一字体の時もあったような気がする。

☆これどちらが好きか柳原さんがTwitterでアンケートを取っていたのを見たら、若干成〇表記が多かった。
これ僕には意外であった。
一字体の方が多いと思っていたからである。
アンケートの結果は若干多いと言ってもほぼ同数なので、半々と言える。
僕の予想は2対1で一字体と思っていたが、成〇の支持は意外にあるなと思った次第である。
僕はと言えば一字体は嫌いである。
理由は全は金に、杏は香に一瞬見間違うからである。

★別の理由で一字体が嫌いな人がいるようである。
成銀を全にしたのは銀の裏の字に似ているから。
歩もそう。
しかし、桂の圭と香の杏は違う。
だから桂=令、香=童が良いと言っているがそれは認められそうにないな。
他の駒は画数が少ない簡略タイプなのに童では画数が多いのが嫌われてしまうのである。

☆銀の全だがそもそも裏の字とは違う。実際には横棒が一本多い。
圭と杏は画数の少ない別字である。
全く統一性がない。
統一させようとしたら銀=艮、歩=止か少にするのが良いのである。
これマジで言ってる分けじゃない。
歩はとが美しいし、艮も感じが良くない。

スマホ詰パラは一字体である。
スマホ詰パラは駒の形になっているので一字体にする必要があると思う。
スマホ詰パラの場合は成駒は赤くなるので、全を金に杏を香に直ぐ区別が付くので問題ない。

☆本によって表記が違うのは構わないが、詰パラ本誌は成〇表記が良いと思う。
詰パラを読む人は詰将棋マニアだけでなく、実戦派の人も読んでいるはずで、実戦派の人には銀桂香の成駒一字体表記は使われてないはずだからである。

詰将棋創作で一番大事な事

詰将棋創作で一番大事な事とは何か?
それは簡単である。
しかも一言で言える。
「自分の好きなように創る」である。

☆二番目は何か?
それも簡単である。
「自分の嫌いな事はしない」である。

詰将棋の面白いのはある人の好きな事と嫌いな事が一致している事があったりする事である。
人は好みが真逆なのである。

☆好きなように創ると書いたが、実はこれは最も難しい。意外に好きなように出来ないのが詰将棋創作なのである。
なのでほとんどの作家は嫌いな事にならないように創っている場合が多いのである。

★こうなるのが嫌いの一番人気は何か。
嫌いな事の一番人気と変な日本語であるが、それにツッコミはなしとして一番人気は駒数が多い事だろう。
つまり駒数を増やさない事を第一に考えている作家が多い。
ほぼ全員と言っても間違いないかも知れない。
でも全員ではない。
僕は全く駒数が少ない方が良いとは思ってないので全員ではないのである。

☆僕の作品で目指している点はただ一つ。
詰上がりに詰方の駒が効率良く働いているかである。
そうなっているなら、極論すれば手順がどんなにつまらなくても、又は初形に駒数が多くても構わない。
逆にどんなに手順が良くても主要駒が詰上がりに働いてないならそれは僕の作品ではない。
それが僕の作品である絶対条件なのである。

★詰上がり詰方駒効率が絶対条件であるが、道中もそうなるように創るのが三輪作品である。
詰方と書いたが玉方駒はどれだけ多くても構わないとの考えである。
勿論、その手順での最少は目指す。
僕は凌ぎには自信があるんで普通に創っていれば、その手順の最少にはなっていると思う。
その手順にするには駒数がどうしても必要になるならそれは構わない。
否、どうしても駒数を要するになら、そうしなければ出来ない手順なのでより面白いと言う考えなのである。

☆次に嫌われるのは駒取りだろう。
これは僕も大嫌いである。
ただ僕には詰方駒効率絶対主義があるので、それに反しないための駒取りはいとわないのである。

★詰方駒効率絶対主義を守るために人の嫌いな事をいとわないのが僕の作風である。

☆僕の好きなのは捨て駒である。
組み合わせを考えて面白い手順にするのが僕の作風であるが、単純に捨て駒が連続するだけでも悪くないと思っている。
僕が詰将棋が好きになったのは詰まして気持ち良いからである。
連続捨て駒はそれがある。
だから捨て駒が連続するだけで満足である。

★こないだ風みどりさんのTwitterで僕の作品で曲詰だけは感心しないとツイートしていた。
僕の作品は人の嫌う事を平気でしているので、そう思う人がいても不思議ではない。
僕の曲詰では狭いところで捨て駒が連続する第一としている。
余裕があれば面白い手順も出来るが、所詮条件作なのと、自分の作品は詰上がり詰方駒効率の絶対条件がきついので、狭いところで捨て駒を連続させる事で精一杯になる事がほとんどである。

☆曲詰において狭いところで捨て駒を連続させるとどうなるか。
曲詰は詰上がり駒数が決まっている。
なら捨て駒が増えると使用駒数が増えるのである。
捨て駒が増えると駒数が増える。
これ僕はどう考えいるのか。
僕は捨て駒は多いほど良い→捨て駒の数だけ駒数が増える=駒数が多いほど良い作品となる。
つまり僕は単純に言うと駒数が多いほど良い作品になると思って創っているのである。
まあ、単純ではないのはあるが、駒数は少ないほど良いとする風みどりさんだけでなく世間と逆行しているのである。

★風みどりさんは曲詰だけは感心しないとは逆に言えば普通作は認めていると受け取れる。
曲詰は一種の条件作で、その中で好きな事はしている。
でも所詮は条件作で完全に好きなようには創れないのが曲詰である。
普通作は完全な自由である。
僕は本質的には自由に創っている。
それで作者の主張を感じるようには創っているつもりである。
僕は曲詰作家ではない。
オールマイティーだとは思っているが、本質的には生粋の短編作家である。
風さんのあのツイートは曲詰批判より、僕の本質的なものを褒めていると思い、意外に嬉しいツイートであったのである。

「詰将棋ファン」第2号

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★今夏は詰将棋本の出版が目白押しである。
今回はその中で「詰将棋ファン」第2号について。

☆僕の最大の見所は武島広秋作品であるが、改作図が4作も載っている事である。
正確には公表済みを含めたら5作だが、未公開図が4作ありが素晴らしい。
どんな改作図素晴らしい改作図だろうと100人いて100人良いと言う事はない。
改作図が素晴らしいと言う人が多くても、前の方が良いと言う人は絶対いる。
改作図は新作として発表は出来ないが、僕は新しいものを見た感じになっているのである。

★僕のこの本のお薦めはこの4作なのだが、仮にこの4作がなかったとしても読み応えがある本になっている。
これは実際に全部読んで言っている事なのである。

☆今回の写真の図は「詰将棋ファン」の西川洸佑氏の詰将棋創作過程の記事にある図である。
つまり創作過程の図である。
どうするとこの図になるか、それは買って読んで欲しい。
創作の参考になる記事である。
合駒職人と言えば堀切氏になるが、僕は合駒職人と言えば堀切氏と西川氏(発表名義はペンネーム)と二人名前を上げないといけないと思っている。
その合駒職人の片割れの西川氏の創作法を詰将棋創作過程を記事にしているのである。

★西川氏の創作法は僕とは違うので真似する事はないが、西川氏の創作法だと収束まで出来ている(又は収束の行く先が決まっている)いる場合とそこから収束を付けないといけない時がある。
写真の図は後者である。
この図から右に戻して収束が付くならやっている。
それは不可能なら左に行って収束を付けなくてはいけない。
それ西川氏の創作法にはないのである。苦手なら誰かに助言を求めた方が良いのである。
困ったら誰かに助けを求める事を書いているのにね。

☆写真の図は途中図なので条件はある。
まず右に収束を求めるのは理想だが無理。
手順の条件は飛合を出す事。
6種合は出ているんで。
5筋には駒を置けない(厳密には56・58・59は可)。
63も置けない(64桂なら72が不可)。
75は置く事も玉方利きも不可。
概ねこれだけでかなり自由度がある。

★で、実際の発表図が載っているが、苦手感丸出しの図である。
この図で発表するなら僕に相談した方が良かったのに。

☆この写真の図に至る手順は作者の本領発揮で素晴らしい。
でもこの写真の図にしてしまうと作者のワールドからはどうやってもハズレてしまう。
僕は飛合は諦めて右で収束させる方が作風に合った作品になると思う。
左で飛合を出すなら簡単だが少ない駒数で仕上げるのが一番だが、どうしてもある程度の駒数は必要になる。

玉方 73歩、82歩、93桂。
詰方 81と。
の4枚で一応飛合は発生する。
収束を付けるに玉方96銀。
これで一応完全作で通用すると思う。
枚数は5枚。
発表図よりはよかろう。
僕が作者なら枚数は置いても収束をしめるようにするが、写真の図からはどうやってもアンバランスになるのは否めないのである。

難解次の一手解答

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★前回出題の次の一手の解説である。
問題は次に僕の指した手で、最善手を当てるのではないので難解なのである。
何故この問題を出題したかだが、僕は実戦で指した手を覚えている唯一の手だからである。
唯一覚えているのには理由があり、これで勝ちだと思い指しているのだが、どう考えても最善手に思えない手なので、この局面で普通の人はどう指すか疑問に思っていたからである。

☆さてこの将棋は僕は後手だったのだが写真の図は先後反転してある。
紛らわしいので先手=僕として解説する。

★まず、この局面は後手46歩と打ったところ。
46歩でなく△58角成▲同玉△57金なら▲49玉は17歩成で負けで△69玉は▲67金で怪しい。つまり負けくさい。
これは今検討して思う事で当時は両者切っては足りないと思っていたようだ。

☆記憶に残っているのは46歩を見て勝ったと思った事。そして次の一手も直ぐ浮かんだのである。
相手の手番なら58角成で負け。これだけは許せないと考えた手であった。
そう考えて指した手は▲47歩。

★当然△同歩成と来るだろう。
それに対して▲同銀と取るつもりは全くない。
▲65銀△58と▲77玉で勝ちと読んでいたのである。
次は△57歩成か57とだが▲83香成△同歩▲同香成になった時に22歩の受けが利かないのが自慢である。
後手としてはこの形は詰めろになっていないのでチャンスはある。

☆僕の大局観は▲77玉の局面はここから迷いが生じて負ける事はない。
しかし、出題図の局面は勝つ手は色々あるが迷いが生じて負ける手を指す可能性がある。
どちらが実戦的に最善か。
▲67歩と打てばほぼ▲77玉になるだろう。
僕は最善手より負ける可能性が低い手が最善選択手だと思っている。
それが僕の大局観であり▲47#歩が僕の最善選択手だと今でも思っている。

★でも▲47歩が最善手のはずはない。
ずっと疑問に思っていた。普通の人はどう指すかと。
だれかコメントしてくれないかと思っていたら、案の定だれもコメントはないのである。

☆ところで▲77玉の形を今考えてみたら、△57歩成~△47角成とされると意外に難しい感じである。
△57歩成に▲13歩が利くのかどうか。
△13同飛はないので△47角成▲同龍△12歩成でどっちが勝ち?
それとも▲23香成△同銀▲同香成△47角成▲同龍△42歩▲22金打なのか?
大局観では勝ちと思っていた局面だが難しかったかも知れない。

★実戦譜は▲47歩△同歩成▲65銀△58と▲77玉△57と▲83香成△68銀▲66玉△67と▲55玉△83銀▲同香成△43歩▲42歩△44歩▲92成香△同玉▲84桂△82玉▲19銀△87玉▲92角で投了。
新聞の観戦記事を読むと▲23香成の局面から相手は秒読みだったようである。
とりあえずはまずは△同銀なのに△68銀とは余程慌てていたようだ。
観戦記事を読むと僕の完勝のように書かれているが、今見ると手順の流れが綺麗なのでそう見えるだけで相当荒っぽい。

☆結局僕はこの大会で優勝した。
それで実戦に力を入れる事になる。
……って言うのは真っ赤な嘘である。
実際は真逆である。
満足してやる気がなくなった。それも逆である。
僕の将棋は序盤で自分から良くしようとはしない。
知っている形に組み上げているだけ。
悪手をして来たら咎めて勝っているだけ。
将棋の本質は相手の悪手を咎めて勝っているだけなのだが、それは序盤を闘っている人の言える事である。
僕の序盤はスタイルだけで闘ってない。
僕は将棋の一番面白いのは序盤と思っている。
そして僕は序盤に伸び代がある。
一番面白い事に伸び代がある。
将来有望である。
そうなんだけど、苦手なんだよな。
で、この大会は自分は序盤が苦手だと再認識する事になり、実戦に力を入れなくなっていったのである。

難解次の一手

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★難解次の一手を出題したい。
写真の図は僕の実戦譜。
僕が後手で先後反転してあり手前の僕(後手)の手番。
先手が64歩を打った(写真では46歩)局面である。
これが何故難解なのか。
最善手を当てる問題ではないのである。
実際に指した僕の手を当てる問題なので難解なのである(笑)。

☆因みにこの対局は昭和59年の岐阜県大会。
全国大会の予選ではなく岐阜県だけの大会で、名人戦に近い格はある大会でこれは準決勝である。
因みにこの大会の優勝者は僕である。
そして県大会での優勝は僕はこれだけなのである。

棋譜
▲76歩△84歩▲78銀△34歩▲66歩△62銀▲67銀△54歩▲75歩△85歩▲77角△52金右▲78飛△42玉▲48玉△32玉▲38玉△42銀▲28玉△14歩▲18香△53銀左▲19玉△64歩▲76銀△63銀▲28銀△74歩▲同歩△同銀▲75歩△63銀▲58金左△55歩▲48金寄△94歩▲96歩△84飛▲39金△42金直▲88飛△73桂▲97香△54銀直▲95歩△同歩▲98飛△65歩▲ 95香△94歩▲同香△同香▲95歩△86歩▲同歩△56歩▲同歩△66歩▲94歩△64飛▲68歩△65銀▲同銀△同桂▲55銀△同角▲同歩△56歩▲54香△57歩成▲52香成△同銀▲49金引△67歩成▲同歩△77桂成▲同桂△24香▲54歩△67飛成▲45桂△25香▲53金△44銀▲42金△同玉▲85角△66龍▲64歩にて出題図(先後反転)。