コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

「詰将棋ファン」

★土曜日に詰パラで斡旋している「詰将棋ファン」が届いたのである。
☆早速、読んで何だこれはと思ってしまった。
前書きも後書きもないのである。
普通、創刊号なら前書きは書くものである。
柳原さんは自分が筆不精な事をよく書いているので、前書きがなくても不思議でないし、読者からするとそんなもんない方が良いくらいのものではある。
★それから寄稿の終りに余白がある。
普通、編集でなくすか、初めから行数を指定するものだがそれもなし。
前書きを削ったのはこのためだったのである(笑)。
でも、編集して詰めるより読み物としてキリがハッキリしているのは読み易い。
行数指定がないのは、書きたい事を削ったり、話を伸ばしたりせず、書きたい事だけ書けるのは読み手からすると理想だし、書き手としてもありがたい。
行数制限がないなら次は僕も書きたいなと思う。
但し、書くとは言っていないのである(笑)。
☆「詰将棋ファン」は詰将棋の話題のみで読み応えのある記事満載である。
僕が書いている事が、褒めているように聞こえないなら、それは気のせいなのである(笑)。
詰将棋マニアでなくても、詰将棋が面白いと思っている人は絶対買いの本なのである。

詰パラ2018・8月号(結果稿)大学⑭三本裕明作

詰パラ2018・8月号(結果稿)大学⑭三本裕明作。
解説の冒頭のジョークは面白い。

☆三本裕明とは岸本裕真と三輪勝昭の合作用ペンネームである。
岸本君は超一流作家になるのは間違いない。
それも早い内になるだろう。
でもチョー一流作家になれるかは怪しいのである。
超一流作家とは他人が超一流と認めて超一流作家と言えるものである。
チョー一流作家とは自分が超一流と認識して初めてチョー一流作家と言えるのである。
自分が勝手に超一流だと思えばチョー一流作家なら誰でもなれる?
いやいや、これは誰でも出来そうに思えても、誰にも出来ない事なのである。嘘だと思うなら自分を超一流作家だと思えば分かる。
不思議な事に出来ないのである。
つまり詰将棋界でチョー一流作家と呼べるのは僕しかいないのである(笑)。

★さて、合作用ペンネームであるが、僕は合作発表は良くないと思っている。
合作創作は盛んになるのは大賛成である。
つまり、デパート④の発表形態は大反対である。
この場合どちらかの名前にすべきで、無理なら一人の名前のペンネームにするべきと言う意見である。

☆そのペンネームであるが、合作なのか、又誰との合作か
分かるペンネームか分からないペンネームかはどうでも良い。
一人の名前ならどうでも良い。作者名は一人であるべきと思っているのである。

★三本裕明とは岸本裕真+三輪勝昭との合作用ペンネームであるが、以前三本不明も同じである。
三本不明に関しては悪質なジョークみたいで僕が考えたと思われそうであるが、こちらはkisy君が考えたペンネームである。
勿論、ジョークで言った事を僕が冗談だと思わなかっただけの事だが。
僕には冗談は通じないのである(笑)。

☆役割分担であるが、収束7手の部分はバビル3世さんのブログから。
それを見て銀の振子をしてみようとしたのが僕。
その原理を考えたのが岸本君。
図化が僕。
ってとこであった。
この場合、僕の考えでは合作する必要のない岸本裕真作である。
何故、合作ペンネーム発表にしたかだが、岸本君はまだ詰パラでは身元不明の無名作家だったからである。
発表キャリアのない作家なんで、自分の名前で発表するのは抵抗があるのを察して三本裕明作としたのである。

★今後このペンネームの発表する事があるなら、どちらかの作者名には出来ない、四分六くらいの作品で発表したいものである。

詰パラ2018・8月号(結果稿)高校

詰パラ2018・8月号(結果稿)高校】


★高校22三輪勝昭作。
まず44桂だがこれは収束44角に63~52玉と逃げれなくするための駒。52玉方の壁駒にしたいのだが、序盤の余詰筋を52に逃げれるようにして防ごうと言うもの。
最初52玉方駒で創ってはいる。それは酷い図だったかと言うと、発表図と比べてもどっちもどっちである。
☆初手何故35飛が必要かであるが、46銀、44玉、35金、43玉では持駒飛が足らないから詰まないのであるが、実際にはそんな単純には行かない。
47桂、44玉、35銀は同龍で同角、43玉で35角では34に利かないから詰まなくすれば良さそうなんだが、これはダメなのである。
35同角でなく43飛、同玉、35桂がある。
なので35銀には43玉で詰まなくしなくてはならない。
作意の4手目44玉も同じような形になる。違うのは持駒に金があるか。
残り手数が少ない中、余り駒を置きたくない。
43桂、42とで収まるなら大満足である。
しかし、52歩、15銀は余分である。
★解説には最後の2手を省いた15手詰に出来そうとあるがこうしなかった理由がある。
それは僕は透かし詰が好きでないからである。
透かし詰が好きでない理由はただ一つ。詰んでいないからである。
詰将棋の規定では詰みである。
しかし、実際は詰みではない。それが嫌いで僕は透かし詰にしないで済むなら透かし詰にはしない。
透かし詰にするのは手順構成でそうしかならない時で、そう言う作り方をしているので、最後の2手は必要なのである。
だけど15手詰の方は評価は上がったと思う。
76桂の1枚は減らせるし。
現実問題として15手詰だと前述の変化をもう2手短い手数にまとめる必要があるので、さらに配置が酷くなる可能性大である。

☆高校23鈴川優希作。
作品としての完成度であるが、作家としては低い。
それは詰上りに27角と39桂が不要になっているからだ。
この点は余り重視しない作家もいるが鈴川氏は重視する作家である。
ボツ級の欠陥であり、僕ならボツになっている。
逆に言うと大きな欠陥があるのに鈴川氏はボツにしなかった。それほどの作品なのである。
☆この作品、桂の4段跳ねの狙いがなくても詰将棋の手順としてスキのない手順である。
玉方桂4段跳ねは、手順がつまらなくなり易く、しかも変化用の駒を沢山置く事になるテーマである。
それがテーマの宿命の難点を感じさせないのではなく、手順は良く、変化用の駒もなしの素晴らしい出来の作品になっている。
これなら大きな欠陥に目を瞑っても良い。
(欠陥とすら感じない作家もいるだろうし)
僕が看寿賞選考委員なら2次投票に票を入れる作品である。
★ただし、僕が創ったなら捨ててるだろうな。
現実なら創作段階で考える事すらしないのであるが、神様がこの図を与えてくれても捨てるだろう。
何を言いたかったのかなんだけど、今までも神様が僕にこれで看寿賞を取りなさいよとくれた図があったんだけど、それは捨てちゃったのである(笑)。

詰パラ2018・8月号(結果稿)中学校24

詰パラ2018・8月号(結果稿)中学校24】

詰パラ8月号が届いていない人も多いと思う。
関西地区は早いと思いきや、岐阜は届いて大阪が届かない事はたまにあるが、大阪が届いてこっちは2日後とかもある。
常にどこが早いのではなく、事情として何でかな?
発送日は違う?同じだと思うのだが。
今日はまだ29日で届いてない人のネタバレはするべきでないが、この記事なら誰も興味がないので問題ないのである。

☆この作品一度投稿して返送されている。
序2手はなかったのである(図はちょっと違う)。
つまり銀の打ち換えは後付けで気が付いたのである。
この銀の打ち換えでかなり作品は良くなり、それ前担当者の中島さんのお蔭である。

★この作品は2.7以上は行く。
2.8はちょっと無理か。四捨五入して2.8かなと思っていたが、残念ながら四捨五入しても2.8に行かずであった。

☆まず銀を打ち換えるのだが、これは角を24に利かすためである。
打ち換えは小さな理由ほど良く、これは小さな理由になるが、何故か24に利かせたくて45銀と捨てたくなる形になってしまっている。
次に最後に捨てる27角は見えてしまっているが、これは龍位置を変えるテーマが鮮明になるので、反って直ぐ見えるのは望ましい事だと思う。

★さて人間は初手45銀が指したくてたまらない手になっているが、論理的には損な手である。
初手37銀と打ってみよう。同龍なら作意で詰むので25玉の一手で次に龍を取れるのは有力なのである。
37飛が利き出す事により不詰にしているが、この飛は最後44玉、54金迄の必要駒で、3手目の27角、36銀合、54銀、44玉、43金防止にも働いているので完成度の高い配置になっている。
創作上では龍を取られる形を不詰にするのは難しいと思っていたのが、37飛の配置で意外に詰まないように出来ると気付き、銀の打ち換えは入りそうと感じたのである。

☆又37銀打でなく37銀と引く手もある。同龍なら作意で25玉なら作意変化なので、その形は不詰には出来ない。
同玉、38金、36玉、58角に45の利きが残ってないので成立しない理由にしているのである。

★それから54銀に打ち換えると、37歩が紐付きでなく妙手感のある手にしている。
46銀を54銀に打ち換えるのは、精密出来た絶妙の構成なのである。
後付けだけど。

☆なのに解答者のほぼ全員が初手は45銀から読むだろう。
この初手が他の手を読む形になっていれば2.8以上になっていただろう。
でも、この作品は派手な手順ではない。
僕は習いのある手筋でしかも派手な事をしなくても、構成をしっかりすれば2.7くらい評価される作品は創れると思っている。
これは僕がではなく誰でもである。

詰パラ2018・8月号(結果稿)小学校25

詰パラ2018・8月号(結果稿)小学校25】


詰パラ8月号が今日届くとは望外である。
喜んで早速記事を書きたくなるところであるが、まだ届いていない人もいるだろう。
そこでこの記事である。
この記事なら誰も興味がないので、届いてない人の事を気にせず書けるのである。

☆解説に「この作者にしてはスマートな形」とあるが、僕の作品の中としてスマートの部類には入らないのである。
これは悪形ではない程度の形をスマートに見せるために、ド酷い形の作品を3連発に出した成果が出たためにスマートな形に見えるのである(笑)。

★この作品は大した手順ではないが、2.6以上は出ると思っていた。
僕はよくある手筋の組み合わせで、ちょっとは良いなと思ってもらえる作品を創るセンスはある。
成立させるのが難しい手順を無理矢理創るのが楽しいので、ナンセンス作家になっているだけなのである。

☆ところでこの作品の評価点は2.72であった。
今期は小学校は2.7以上はなかったように思った。
で見直してみたらやっぱりない。
つまりこの作品は今期の小学校の最高得点なのである。
となるとこの作品は半期賞を受賞して当然なのである(笑)。

★正直行って僕が担当者ならこの作品の半期賞はない。
でも該当作なしにはしない。
水谷氏も該当作なしは避けて欲しいと願いたい。
別に僕の作品を選んで欲しいのではない。
僕の評価では3番手である。公平に見てである。

☆僕なら10外谷健司作を推す。
点数は2.54だけど誤解数が30以上ある。
これは変別誤解ではない。詰むと思った手が詰んでいない正真正銘の誤解。
しかも受けの妙手を見落としたのでもない。
その形が詰まないとは思えなかったためで、それはその手が特に有効に見えたからこその誤解で、A評価と同じ価値があると言えると思う。

★兎に角、どの作品が受賞でも構わないから該当作なしは避けて欲しい。

詰将棋クイズ

★柳原さんのツイートに詰将棋クイズとして
金・銀・歩の使用駒で最長の詰手順を示せ》と言うのがあった。
新聞の切り抜きみたいで柳原さんの問題ではない。

☆これ疑問がいくつかある。
まず成歩や成銀の使用は可能なのかである。
このタイプの問題は普通不可だと思うが、この出題文では使用しても不正解に出来ない。

次は何故図面じゃなく詰手順なのか。
図面なら配置の限定が出来ないが、手順になるためなのか?

そして、最も分からないのが答である(笑)。
誰か教えて欲しいのである。

★7手はいくつかあるので9手かと思ったら、9手はクイズにならない手順である。
なら11手詰?
又は飛んでもない長い順があったりして。