コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰将棋課題創作技術検定解答発表

詰将棋課題創作技術検定解答発表】

課題はチェスのルールにあるcastlingの動きである。
玉方の11飛・41玉→31飛・21玉。又は11飛・51玉→41飛・31玉にする事。

これ結構難しいと思っていたがそれほどでもないようなので、条件を追加してみた。
位置変換は原形でする事。
つまり飛・玉の位置変換以外は盤面配置は同じである事とする。

☆条件なし。
kisy作。
持駒 銀
玉方 11飛、33歩、41玉、42歩。
詰方 23桂、24香、52歩、63龍以上7手詰。

香歩花作。
持駒 なし
玉方 11飛、22歩、41玉、51と。
詰方 13銀、15香、32香、34香、35歩、45桂、46香、53歩以上7手詰。

kisyさんはスマホ詰パラで活躍されている。
今回の課題創作技術検定の解答は、賞品の詰棋本の餌に釣られたのであろう(笑)。
香歩花さんも違う名前でスマホ詰パラで活躍されていて、最近は本名で本誌詰パラでも発表がある。
短編コンクールでは優勝するかもと楽しみにしているはずである。
二人ともに最短の7手詰で実現。
kisy作は収束は22同玉、23龍迄が理想だがちょっと巧くいかないようだ。課題を無視して創り直せば出来るかも。
香歩花作は21桂成が良い感じ。
13はと金にすれば35歩はいらない気がするが、21桂成の味を重視したのかな。

★原形条件。
tsumegaeru作。
持駒 銀香
玉方 11飛、22と、32歩、51玉、61と、62銀、63銀、64角。
詰方 34馬、43香、44と、53桂以上9手詰。

金少桂作。
持駒 銀桂香
玉方 11飛、14金、22歩、23角、41玉、43歩、51金。
詰方 25桂、33香、53馬以上11手詰。

2作共6手進んだ局面で玉と飛がキャスリングされていて、他は原形である。
僕は難しい課題と思っていたが、お二人共簡単に実現していて感心してしまった。
ただ折角キャスリングしたのにその形を壊して収束しているのは減点かな。
原理としては玉が元の位置に戻った時に香で飛を取れるようにする事で、香成~香打ちが成立する発想が同じなのは面白い。

キャスリング型維持収束。
三輪勝昭作。
持駒 金金香
玉方 11飛、12と、14馬、25と、32歩、53歩、62龍、63銀。
詰方 33桂、34馬、43香、44歩以上7手詰。

お二人さんの図を参考にして浮かんだ図だが妙味は全くない。
31香成、同飛、32銀、同玉、33香の筋は面白く、32玉の形から33香、41玉、31香成、同飛、32銀、同玉、33香として、以下の展開を工夫すれば面白い作品になりそうである。
金少桂さんの図はそのままで入っていそうだし、工夫すれば21玉の形から32銀、同玉、33香、41玉も入るのではないかと思う。

★金少桂さんがコメントにあるが、33の香は打ち換えているので香は別の香であり、全く同じ駒でやる方より簡単なのではと書いている。
その通りで原形戻し手法は全く同じ駒で再現するより、同種でも別の駒でするケースの方が多くあり、格段に簡単である。
でも面白いのは別の駒の方だと思う。
手品はタネがあるから面白いと言うもの。
原形戻し手法は手品的面白さが良いのである。

☆4作を見て、今回の課題を実現しても面白い作品にはならないと感じた。
しかし、その課題実現のために考えた手筋は中々面白いので、それを利用して別の作品を創ると面白い作品が出来るように思う。

★今回、解答応募された方全員に詰棋本を進呈したいと思うので、香歩花さん、tsumegaeruさん、金少桂さんはコメントかTwitterのDMで住所を教えて頂きたい。
出来れば、どんな本があるか連絡し易いからとりあえずはメールアドレスの方がありがたい。
尚、kisy君には進呈済である。
餌は早く上げないと意味がないのである(笑)。

☆追記=金少桂さんの図は33香→歩。持駒香加で32歩成、同玉、33香、41玉がそのまま入っているような。

祝!平野美宇ちゃん優勝

祝!平野美宇ちゃん優勝🏆ついでに稀勢の里優勝!

☆卓球の全日本選手権平野美宇ちゃんが石川佳純選手を破り優勝した。
リオ五輪には選ばれなかったが、現時点では実力は石川選手に次ぐNo.2と思っている。
東京五輪では石川・平野の二本柱で行くべきと思っていたので、第一関門通過と言える。
東京五輪までには中国選手と戦えるとこまで成長して欲しいししてくれると思っている。
楽しみになって来た。

稀勢の里は顔が良くなったね。
顔つきが堂々として来た。
精神面だけが課題だったので克服したようで、横綱になっても楽しみだ。

☆課題で思い出したが、課題創作技術検定の解答の記事を書かなくては。
今日か明日には書くつもりである。

三浦九段竜王戦挑戦権不正剥奪事件の進展

★三浦九段竜王戦挑戦権不正剥奪事件の進展としては
①第三者委員会の報告書の公開。
②谷川会長の辞任。
③渡辺の竜王就任式で三浦九段に謝罪。
があったようである。
どれもハッキリ言って意味ない事ばかりだ。
特に渡辺の謝罪は全く謝罪の気持ちがなく無意味。
単なる挨拶でしかない。

☆僕は将棋界の正常化は三浦九段が訴訟を起こすしか方法はないと思っている。
訴訟なくして前に進まない。

年度代表馬

☆今年の年度代表馬キタサンブラックに決まったようだ。
当然である。
勝ったのは天皇賞(春)ジャパンカップだけだが、宝塚記念3着、有馬記念2着でしかも前哨戦にも出て結果を残している。
最近、このような王道路線を組む馬が少ない気がするのは僕だけかな。
日本の競走馬は社台グループの馬ばかりになり、レースの使い分けをするからだと思う。
社台グループは日本競馬のレベルを上げているが、勝つのは社台グループの馬じゃないのが理想である。

eureka作品

詰パラ2017・1月号デパートはeureka作個展である。
これはご存知の方も多いが「おもちゃ箱」のTETSUさんがコンピューターに自動創作させた作品である。
これは「おもちゃ箱」に詳しく書かれているので、是非読んで頂きたい。

★さて、実際にどうやって創られているかだが、これから書く事は僕の認識によるもので、TETSUさんから間違いが指摘されたらこの記事は削除になる事をお断りしておく。

☆まず、僕はコンピューターによる全自動創作ソフトの開発には大反対である。
そんなものに意味はない。
だが、半自動創作ソフトの開発は大賛成である。
半自動とはどう言う意味かだが、人間が作業するところが残されていると言う事だ。
例え人間が作業するところが残されていても、それが無意味なら全自動と同じ。
人間の作業する部分に意味があるなら、他の部分はコンピューターがしようとその人の作品だと考えたい。

★eureka作品だが、TETSUさんが配置なりある条件を設定して、それの完全作を自動で抽出させているのだと思う。
それで出来た作品はeurecaである。
eure「C」aなんだよ。
その作品を全部見て良い作品を選出しているのがTETSUさん。
良い作品を発見したら「やったー!」となる。
それがeureka。eure「K」aである。

☆いくらコンピューターが完全作を全摘出してくれたとしてもクズばかりである。
良い作品はパッと見たら分かるとしても、おびただしいクズの中に紛れ込んでいる分けだ。
そこから見付け出す作業は人間しか出来ないし、それをしているのがTETSUさんだと僕は思っている。

★さて、この部分はどのくらい重要かだが、僕は手順が完全なのかどうかはコンピューターにやらせた方が効率的で良いと思っている。
その作品が良い作品になっているかどうか推敲する事は詰将棋を創る上で最も重要と言うのが僕の持論。

☆eureka作品は一番重要な事はTETSUさんがやっている。
僕はeureka作はTETSUさんの作品として信じて疑わないのである。

続・詰将棋自動創作ソフト

囲碁のAIは完全に人間を凌駕したようである。
時間のないネット対局とは言え一流棋士相手に60勝0敗とは。
棋譜を並べてみた。
以前行われたセドル戦では、えっと思う感覚の手があったが、今回は不自然な手はほとんどない気がする。
僕は素人なんだが、負かされて納得の手を打って来るように感じたがどうなんだろう。

★仮の話だが、Googleとかが詰将棋自動創作ソフトの開発をしたらどうなるか?
これは簡単に予測がつく。
人間の創れる作品はコンピューターに創れてしまうだろう。
しかも、全て自動でだ。
人間はこんなような作品を創りたいと入力するだけ。どのように発展させたら良い作品になるかもコンピューターが考えてくれ、後は待つだけ。
さて、こんなソフトが開発されたら作家は用なしだな。
解答者に転身すれば良いだけだが、詰将棋を創れなくなるのは困る。
Googleとかが本気で開発すれば、詰将棋はコンピューターで自動創作は出来ると思った方が良いだろう。
詰将棋はお金にならないからやらないと高を括っていては危ない。
囲碁を制覇したなら、他のものを開発してもその内に飽きて来て、次は詰将棋創作だとならないとも限らない。
だが僕はGoogle詰将棋創作はやらないと確信している。
理由は詰将棋はルールがいい加減だからである。
無駄合の事であるが、ルールが決まっていないのにソフトは作るのは不可能と言う事だ。
なんと詰将棋Googleから無駄合が守ってくれるのである。

☆と言う事でGoogleとかが詰将棋自動創作ソフトを開発しなければ、他ならほどよく使えるソフトを開発してくれると言うのが、僕の客観的考え方なのである。
前回書いたのは3パターン。
①の全検索型はそれで出来た作品をそのまま発表するのは反対である。
そら、そのまま発表出来る作品はあるだろうが、ほとんどが良いところがあるが、完成品にはならないものばかりで、それを素材する事で活用出来るソフトになると思っている。
それまでをGoogleならコンピューターにやらせてしまうだろうが、よほど開発費をかけれるところじゃないとそこまで行かないだろう。

②逆算型。
一応、2手単位で逆算可能な配置を全検索するソフトは可能だと思う。
これを何手まで可能になるか、全検索ともなれば6手くらいだと思う。
僕の希望で6手迄としてくれ。
でもこれだったら今の柿木将棋で出来るのである。
実際に僕がやっている。
逆算可能かなと思った配置にして成立するか確かめるだけである。
手動でやっていた事が自動で出来るようになり便利なソフトだと思う。
僕はこれを自動創作ソフトと言っているが、こんなもん一番重要な事は自分でしなくちゃならない半自動創作ソフトでしかない。
使い勝手が丁度良いソフトになると思う。

③手順成立型。
これは短編の易しい作品なら開発可能だと思う。
目標を僕が出来る事までにすると可能なんだろうか。
僕は詰将棋創作で一番楽しいのが、浮かんだ手順をどうやって成立させるか考える事なんたが、このソフトが完成したら僕の最大の楽しみはなくなってしまうな。
だけどこのソフトは開発して欲しい気持ちがある。
良い作品がもっと生まれる。
このソフトは一番人間が活用出来るソフトと思っていて、且つ作家の楽しみが奪われるところまで開発は出来ないと思っているのである。

2016短編コンクール順位予想

【2016短編コンクール順位予想】
上位5作品を順位予想で以下はグループ予想とした。

優勝=35野曽原直之作。
2位=21須田将一作。
3位=6上谷直希作。
4位=19鈴川優希作。
5位=13北岡正一作。

25=武島広秋作は同一手順作があるので失格であるが、得点集計されたなら2~3位であろう。
他にも類作は沢山あるようだが、上位作でないのはどうでも良いとした。

2.60以上=16、18、43、44、
2.50以上=2、3、5、7、9、10、12、22、23、26、30、31、33、39、45、49、50
2.50未満=1、4、8、14、15、17、24、28、29、32、34、36、37、40、41、42、48、
2.40以下=11、20、27、38、46、47

シード権予想として2.50以上より上位6作として
3、7、9、31、33、49を予想とする。