コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】[大学]

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】

[大学]
9中村宜幹作。
これだけの手順を歩桂香だけで、この配置。
傑作で当然半期賞はこれ。
だけど僕は好きな作品ではない。
僕は捨て駒が連発したり、打っては捨ての捌きの手順が好きだからである。
因みにこの作品は初形配置駒数と詰上り駒数は全く同じ。捌き至上主義の僕としては、全く好きな作品ではないのである。
だけど、僕が大学の担当者だとしてもこの作品を半期賞に推薦するだろう。

僕の好みは15石川英樹作である。
僕は捨て駒を連発するのが最高の詰将棋だと思っているのである。
2作受賞で半期賞はあるかもと思っているがどうだろうか。

名無し名人賞は7川西直哉作を予想とする。

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】[短大]

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】

[短大]
24安田恒男作。

半期賞受賞の通知が来ないかと待っていたが未だに来ない。諦めた方が良さそうである。
……と僕と実際の受賞者以外は思っているだろう(笑)。
今期は抜けた作品がないので25作全部候補と言える。
担当者のTwitterを見ると迷ったようであるが、どれかに決めて、該当作なしではないようなニュアンスであった。
今期の半期賞受賞作は恵まれたと言えると思うが、半期賞のレベルに達してない事はない。
抜けた作品がないだけで、十分半期賞レベルの作品は揃っていたと思う。
24安田恒男作であるが、途中無仕掛に至る手順は単なる精算で感心しない。
と言いたいとこだが、これは意外にも成功しているのではなかろうか。
その無仕掛になってからは、44角~52飛では評価出来ないが、52飛からでないと詰まないのと、変化がよく割り切れていて、収束は定番とは言え綺麗に決まっている。
いわゆるひとつの収穫じゃないでしょうかね~。

名無し名人賞予想は15山路大輔作。
もしかしたら半期賞と名無し名人賞は逆かも知れない。
山路作はもう1作あるが、両方共もうちょっと得点は高くても良い気がするのは僕だけだろうか?
その山路さんであるが、こないだの香龍会でお会いする事が出来た。
第一印象はとにかくイケメンである。
これだけイケメンなら、今後、賞はいっさいもらえなくても良いと思う。
これは妬みで言っているのではない(笑)。

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】[高校]

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】

[高校]
9小林尚樹作。
得点もトップだし、内容も豊富で半期賞らしい作品で一つはこれで決まりだろう。
そしてもう一つは23谷口均作かと思っていたが、2.65とは予想外であった。
僕は2.80は行くと思っていたのが、これだけハズレるとは驚いてしまった。
要因を分析すると配置と難易度のアンバランスだと思う。
初手さえ打ってしまえば、後はこうなるんじゃないかなと言う手順で、変化も1手詰で簡単である。
ならば、整理した配置に出来そうだが、余詰筋は強烈でこれは精一杯の配置のようだ。
特に71香は複数の余詰を消している。
効率的には最善である。
だが僕はこの配置が一番ダメな配置だと思う。
余詰手順だけ見て、何の工夫もせず置いた駒だからである。
試しにどこか改良出来ないかやってみた。
Twitterに載せたが、56とを46とにして3手目より56桂、同とを入れる。
これで変化を工夫するのである。
それだと64銀はなくす方針になる。
そうすれば変化に厚みが出て、配置とのバランスが良くなる。
僕はツイートした図は、谷口氏に参考にして欲しいなんて思っていない。
僕より谷口氏の方が技術的にも格上の作家だからだ。
あの図は、この作品は良くなる余地はあるし、谷口さんならもっと良い完成図が出来るはず。
是非とも、改良図を考えて欲しいと言うメッセージなのである。

名無し名人賞は21武島広秋作か23谷口均作かどちらか。
僕は谷口作は完成図でないと力説したので、それに同意するなら21武島作しかあり得ないだろう。
そうでなくても武島作かも知れないが。

★ところで、小林さんとはこないだの香龍会でお会いする事が出来た。
小林〇樹さんはえらく太ってしまったのである(笑)。

2016年上半期賞+名無し名人賞予想[中学校]

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】

[中学校]
中学校は得点最上位作でほとんど決まる。
今期は10鈴川優希作であるが、残念な事に作者の見落しによる変長作である。
本人は選考されても辞退すると言っているが、当然である。
修正図で受賞はどうだろう。
僕は発表図のみが選考対象との考えであるが、良い作品が受賞するのが一番望ましい事とも思っているので、修正図の受賞は反対ではない。
今回は予想なのでその是非はしない。
該当作なしもあり得るが、僕は該当作なし絶対に避けるべしと思っているので、10鈴川作は除外し、該当作なしもないとして予想する。
と言っても最高得点を選ぶだけだが。

15武島広秋作2.77
24山崎詔三作2.77
同点である。
どっちだろう。
僕は山崎作は作者も作品も評価しているが、収束が5手一組なので最後捨て駒なのに緩んだ感じが11手詰としては弱いと思うので、武島作を推奨したい。

名無し名人賞は10鈴川作の修正図。
Twitterに本人がツイートしてたはず。
僕の修正案と同じになってしまったようだが、配置効率・配置駒数なら多分あれが最善で、誰もがああなるので、僕の案とは思ってない。
完成図はどうするかは、鈴川氏はまだ考えているかも知れない。

2016年上半期賞+名無し名人賞予想[小学校]

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】
担当者の半期賞の推薦は終わった頃だと思うので、半期賞予想をしたいと思う。
名無し名人賞も同時に予想したい。
今回は記事は各校ごとにした。
一気に書くと文章の見直しが大変だからである。
アクセス数を稼ぐためではないのである(笑)。

[小学校]
5=上谷直希作。
これは決定的。
2作受賞はないだろう。担当者は最初の半期賞選考でほとんど同点の2.80越えが2作あったが、2作受賞にはしていない。
今期も同様のケースで、24武島広秋作が2.85で同点である。
今回も2作受賞はないだろう。
点数は同点だが、武島作の得点が予想外である。
僕の次点は20千葉豊幸作である。

名無し名人賞の予想であるが、5上谷作はないだろう。
名無し名人賞は半期賞確実は除外していると思われるからである。
今期は抜けた作品があるのに豊作である。
前期はショボい5手詰が受賞するくらいの不作。
名無し名人氏はブログの半期賞予想の記事で、1作前期に回すべきだと書くに違いないのである(笑)。
名無し名人賞は当てる自信が全くないが、一応僕が次点としている20千葉作としておく。

男子400㍍リレー銀

リオオリンピック男子400mリレーの銀。
この種目で日本人の銀メダルは歴史的快挙である。
今年のメンバーはメダルを期待されてはいたし、バトンで能力の不足をカバー出来るとは言え、100mは日本人が世界に対抗する事すら難しい。

アンカーではボルトと並んでいた。凄い。
流石にボルトには突き放されてしまったが、後続はギリギリ凌いだ。
3着のアメリカは失格のようで、交わされても結局銀のようだが、順位でも2位の正真正銘の銀。
リレーはバトンミスの恵まれ2着もあり得るが、実力でも銀なのは日本陸上の快挙である。

東京オリンピックではボルトが抜けるので、金メダルを取って、この時のために今、銀で快挙と言ってはいけないのかも知れない。

詰パラ2016・8月号結果稿デパート③鈴川作逆算改良案

詰パラ2016・8月号結果稿デパート③鈴川優希作であるが、この逆算はどうかなと思った人は多いと思う。
が、他に逆算するとしたら、駒取りなしを条件とするなら99玉の形で詰方88金・89桂で98金、89玉以下作意しかないと思う。
解説では大学担当者の久保氏が改良案を鈴川氏本人に示され、いずれ鈴川氏のブログ(my cube)に掲載されるだろうとあった。
今、掲載されている。
僕は駒取りなしの逆算は不能と結論を出していた。
なので駒取りなしの逆算だったら脱帽であった。
見るとやはり駒取りをしている。
一応、駒取りありとして、僕ならどうするかとは考えていたが、こうするだろうなと思う図は得られなかった。

★久保氏の案であるが、駒取りをするなら合駒で発生させようとする、一般的なものであった。
僕は合駒をさせて取る手順が、特に嫌いなのでやるならどうしようもない時と思っている。
この作品の場合はどうしようもない時になる。
他には冴えた逆算はないかと思われる。

☆僕は短編において合駒を結局取ってしまうのは、かなり毛嫌いしているのたが、中編だとむしろ推奨したい。
合駒の出る前まで逆算する。これは配置駒が増えない。これが素晴らしい利点である。
さらなる逆算も見込めるし、手順の流れも良くなる。
久保氏の案であるが、駒取り必須→合駒で発生は考え方としてはありふれたものだが、実際に成立させるには工夫が必要であり、これはよく練られた改良案だと言える。

★この図だと僕はさらに逆算したくなる。
原作者の鈴川氏も同じようである。
だけど、さらに逆算するとしても又々駒取り必須である。
鈴川氏はブログで逆算図を示している。
あれは中々である。
悪い見本として中々参考になるのである(笑)。

☆僕も逆算した図をツイートしておいた。
検討はかなり甘ちゃんなので、余詰があるかも知れない。
2枚金を捨てる逆算をした限りは、その2枚の金を打つようにするべきだと思うが、単なる一つの案に過ぎない図である。

★僕の好みなら
持駒 飛
玉方 64と、67金、89玉、97香
詰方 76飛、86金、94馬以上29手詰。
でここから逆算したい。

兎に角、久保氏の案はさらなる発展の可能性がある優れものと言えよう。