コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】[高校]

【2016上半期賞+名無し名人賞予想】

[高校]
9小林尚樹作。
得点もトップだし、内容も豊富で半期賞らしい作品で一つはこれで決まりだろう。
そしてもう一つは23谷口均作かと思っていたが、2.65とは予想外であった。
僕は2.80は行くと思っていたのが、これだけハズレるとは驚いてしまった。
要因を分析すると配置と難易度のアンバランスだと思う。
初手さえ打ってしまえば、後はこうなるんじゃないかなと言う手順で、変化も1手詰で簡単である。
ならば、整理した配置に出来そうだが、余詰筋は強烈でこれは精一杯の配置のようだ。
特に71香は複数の余詰を消している。
効率的には最善である。
だが僕はこの配置が一番ダメな配置だと思う。
余詰手順だけ見て、何の工夫もせず置いた駒だからである。
試しにどこか改良出来ないかやってみた。
Twitterに載せたが、56とを46とにして3手目より56桂、同とを入れる。
これで変化を工夫するのである。
それだと64銀はなくす方針になる。
そうすれば変化に厚みが出て、配置とのバランスが良くなる。
僕はツイートした図は、谷口氏に参考にして欲しいなんて思っていない。
僕より谷口氏の方が技術的にも格上の作家だからだ。
あの図は、この作品は良くなる余地はあるし、谷口さんならもっと良い完成図が出来るはず。
是非とも、改良図を考えて欲しいと言うメッセージなのである。

名無し名人賞は21武島広秋作か23谷口均作かどちらか。
僕は谷口作は完成図でないと力説したので、それに同意するなら21武島作しかあり得ないだろう。
そうでなくても武島作かも知れないが。

★ところで、小林さんとはこないだの香龍会でお会いする事が出来た。
小林〇樹さんはえらく太ってしまったのである(笑)。