コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

これが詰将棋作家だ

☆今月号ではこれが書いてあって欲しいと願っていた事があるので探した。
あった!

★まずはEOGさんのブログの去年の10月の記事を見て欲しい。
9月号高校の武島広秋作である。
これについて北浜さんに書いて欲しいと思っていた事が、全く僕の願い通りに書かれている。
詰パラ7月号28ページ中段4行目~12行目がそれである。

☆素晴らしい一言(文と言うべきか)である。
これが詰将棋作家の言う事である。
繰り返す。
これが詰将棋作家だ。

★9月号高校の武島広秋作は名作中の名作と言える作品である。
そして、ラッキーな事に看寿賞には選ばれなかった。
これで次の短編名作選に必ず選ばれる事となる。
(注=短編名作選は看寿賞作は除外される)
ここで武島氏の気持ちを代弁しよう。
看寿賞より短編名作選に載る方が嬉しいと。
何故、こんな事が書けるのか。
それは、ホンマもんの超一流作家はこのブログを読まないと思っているからなのである(笑)。

邪魔駒消去

★解答選手権の相馬作は邪魔駒を消すのだが、これは行きがけの駄賃で捨てたくなる駒だよな。
意味は分からなくても消しておきたくなる。
あっ、これは今年の相馬康幸作の44香の事である(笑)。

☆そう言えば、去年の相馬慎一作も15歩も邪魔駒消去だった。
あの15歩も行きがけの駄賃で消したい駒だよな。
ただし、相馬慎一作は17銀のお陰で26銀がモーレツに指し難い。
17歩のような配置だったら簡単に解かれていただろう。

祝!藤井四段29連勝

祝!藤井四段29連勝✌

☆藤井四段がついに29連勝の達成。
凄い記録であるが、何より連日にマスコミに取り上げられていて、将棋ブームが起きる事を期待したい。

★世間ではタイ記録の28連勝で騒いでいたが、タイ記録など騒ぐ価値はない。
新記録の29連勝になってこそ騒ぐ価値がある。

☆対する増田四段は将棋界がヌルいところと思われないようにするために勝つような事を言っていたようだが、それは無駄な事だと気付いていない。
将棋界は大半の棋士は終盤がヌルい。
これは事実である。
なので、この対局に勝っていたとしても、将棋界はヌルいところと思われるのは変わらないのである(笑)。

★29連勝はどのくらい凄い事か、自分の「将棋クエスト」の記録と比べてみる事にした。
すると何と「ついたて将棋」の部で39連勝しているではないか。
アカウント名は「3Rkatsuaki」なので嘘だと思うなら、検索してみて欲しい。
藤井四段は29連勝でいい気になっいるところだが、本当にいい気になれるのは、僕の39連勝を越えてからなのである(笑)。

創作パズル

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★先日、出題した詰将棋創作発想問題を考えている人はいないと思う。
どのように出題しても考える人はほとんどいないと思われるが、創作パズルとして再出題しようと思う。
実は先日出題をする時には、解答図を作っていなかったのである。
昨日、解答発表用の図を作ったのであるが、問題の主旨が分りずらかったと思うので、問題として分り易く出題しようとするものである。

☆まず、写真は夕刊フジ6月23日角 建逸作である。
気になったのは詰上りの23歩の存在。
これを捌こうと言うのが問題の主旨であった。

★角作の正解手順は14金、12玉、32飛生、22桂合、13歩、11玉、22飛成、同玉、23歩、11玉、12歩成、同玉、24桂、11玉、12歩、21玉、32香成迄17手詰。
23歩を捌くには最後12歩、21玉、32香成迄のところを持歩をなくせば22歩成、同玉、32香成、11玉、12桂成になる分けである。
これを詰むようにするとこうはならない順が浮かぶ。
23歩を打つところで、直ぐに12歩成、同玉、24桂とすると11玉なら12歩だから21玉(22玉も同じ)になる。
そこから32香成、11玉、12桂成となれば23歩を打つ必要がないばかりか歩を手持ちに出来るのだ。
そこから23歩を打たずに12歩成から持歩を消化する収束にするのは可能だがそれは面白くない。
そこで創作パズル①である。

☆創作パズル①=角作5手目より13歩、11玉、22飛成、同玉、23歩、11玉、12歩成、同玉、24桂、11玉、22歩成、同玉、32香成、11玉、12桂成、同玉の順の詰将棋を創れ。
ポイントとしては収束をどうするかがあるが、それより23歩の手をどうやって入れるかが鍵になる。
打つだけ損な手を入れるにはどうするかである。

★それが出来たら創作パズル②にも挑戦して欲しい。
創作パズル②=①の条件で32飛生、22桂合の2手を成立させよ。
14金はほとんど無理なので32飛生からとするが、32飛成、11玉に31龍や41龍の余詰をどうするか。
多分①より難しいと思う。

☆解答者には景品として約一名に詰将棋本の進呈をする。
これは解答者が一人もいないと高を括っているから言える事なのである(笑)。
締切はテキトーなのである。

詰将棋創作発想力検定

詰将棋創作発想力検定を出題してみたい。
いつもの創作技術検定でないのは、明快な答がないので発想力検定としたのである。
次の作品は昨日の夕刊フジの角 建逸作である。

持駒 金歩歩歩
玉方 23玉、25歩
詰方 34飛、35香以上17手詰。

32飛不成は習いがある手だが、22に合駒が利く形では珍しい気がする。
それに対して13歩を打ち、成り捨てるのが味が良い。
中々気の利いた作品である。

★さて、問題であるが、僕の感覚ではこの収束は我慢の限界を越えている。
手順はこんで良いのだが、特に詰上りの23歩の存在が許せないのである。

☆そこで出題問題としては、僕が詰上りとして許容出来る図にしろと言うものである。
何ともあやふやな問題である。
なので明快な解答はない。
条件としては32飛生~12歩成捨てが成立している事とする。
初手の14金は入らなくても良い。
初形駒数は不問で捌ければ良しとする。

★思い付いた図があればコメント頂きたい。
僕自身はまだ何も考えてはいないが、初形駒数を気にしないならいくらでも出来ると思っている。
解答発表は7月号を一通り読み終えた頃にするつもりである。

eureka作品44

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詰パラ6月号の「おもちゃ箱たより」のコーナーのeureka作品44が面白いと思ったので書いてみたい。
解答募集している作品にあれこれ書くのは御法度だが、これは解答競争の意味合いはなく、一人でも多くの人に見て批評してもらいたいがための解答募集だと思うので、むしろ良い事だと思って書く事にする。
解きたいと思っている人はネタばれになるので、解いてから読むようお願いしたい。

★この作品、何が面白いかと思ったかだが、人間が創る作品と同じと感じた事である。
eureka作品はある条件を設定して全検創作であろう。
これだと面白い手順を検索しても、往々にして仕上げ方としてどうかになってしまう。
が、この作品は人間が創ってもこの図になるのではなかろうか。

☆人間ならまず、24玉・45飛を置いて持駒 飛角で考えてみる。
初手は飛を打つのだが、仮に32に玉方の駒が利いているとしよう。
それで28に飛を打ってみよう。
14玉に23角~15飛があるが、44飛としてみる。
15玉、33角に24合があるな→同角成、16玉、25馬、17玉で29飛なら14飛迄で29飛の遠打が成立するなと浮かぶ。
中合されるとこの変化が詰まないので、その時は先程の23角~15飛で詰むようにしよう。
中合は歩だと15歩、13玉、31角だから桂合に決まる。
この時点で作品化する手応えをつかむはずである。

★桂合の位置は25なら同飛、14玉に26桂がある。
28は規約上不可。26か27であるがこれは巧い限定が出来そう。
23角、13玉、15飛、22玉に41角成でこれ飛を取れないと詰んでしまう。
素材として32に利きが必要、27に45飛が動いた後に27に利きが必要。
それにおあつらえ向き配置がある。54角である。
創作では色んな事を考えるので、一直線にこの配置が浮かぶかは疑問だが、必ずたどり着ける配置である。

☆収束ダレるが、遠打で打った飛は捨てるので、合格点であろう。
全検創作と人間の発想から創る創作法が同じ図にたどり着く珍しい例だと思う。