コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

創棋会通信+@を読んで①

【創棋会通信+@ すらすら解ける20手台解説を読んで①】

☆創棋会通信+@で行われた「すらすら解ける20手台の全作品の解説が終了した。
まだ、全題正解者発表と総評があるかも知れない。
全題正解者発表があれば僕の名前があるか期待している(笑)。
注=(笑)は担当者しか分からない謎の笑いである。

この「すらすら解ける20手台」は素晴らしい企画であった。
創棋会通信+@を見るべし。

と、創棋会通信+@を宣伝したので、何かもらえるかと言うと何もないのである(笑)。

★最後は僕の作品であった。
そこで投稿時に作者の言葉として次のように書いた。
「僕は一手光る手があると言う創り方を嫌っている。」と。
これは逆ではある。これの言わんとする事は補足する必要がある。
まず、作品に光る一手がある事は良い事である。
こう言った素材を見付けたら、その一手をさらに際立つように前後を工夫するのが詰将棋作家である。
前後と書いたが、あえて初手に持って来るのもひとつの方法である。
だから、光る一手があると言う事はその前後を工夫する。つまり光る一手があればより全部の手順が大事なのである。
それともうひとつ。僕は光る一手があるなら、さらに前後に良い手を入れて光る一手を目立たなくするのを理想としている。
本来光る手のはずが、前後も良い手なので目立たなくなってしまう。僕はこれが究極の理想なのだ。

☆これは解答方式のキーの手の記入方式に反対しているようだが違う。
逆に名案として大賛成なのである。
つまりあれは普段どう考えて作品を創っているか書いたものなのである。
これは解答者で見抜いていた人がいた。
名無し名人氏である。
流石だと言いたいとこだが、これは偶然である(笑)。

創棋会通信+@を読んで②

【創棋会通信+@すらすら解ける20台解説を読んで②】

★創棋会通信+@の「すらすら解ける20台」の全作の解答発表を見て、詰将棋はすらすら解けるのは長所であると実感した。
だが、すらすら解けるのはある程度手順の面白さが必要だとも感じた。
手順が今一だと悲惨な評価になってしまうのである。

☆ここで僕は今企画のスラスラ度ベスト3を上げてみたい。
僕は全部の作品がスラスラ解けてしまった(笑)。で、スラスラ解ける事が良く作用した事をスラスラ度とした。
⑮久保紀貴作。
中村雅哉作。
③金少桂作。
が解いていて気持ち良く、スラスラ解けた。

★次に好きな作品ベスト3である。
⑧廣瀬崇幹作。
4手目の変化で作意の31龍が見えると、それに短絡しないように逃げるだけなので簡単である。
見えないと苦戦する。
僕は短評で苦戦したとあるが、嘘である(笑)。
これは好みであるし好作である。

⑯則内誠一郎作。
但し、発表図ではない。原図がである。
まず、この課題に合せです収束を伸ばしたようだが、解説にはこれも一局とある。
まあ、これも良いといえば人もあるので、これも一局である。
しかし、僕はこれは論外。
完全な改悪である。
発表の場に合わせるのは良いが、悪くして出してはいけない。
発表図は35歩合になる逆算は作者も考えたようだ。この形から45龍とすれば35歩合するのは創作慣れしている人なら直ぐに気付くところ。
だが僕はこの発表図のように36龍を入れるのは反対だ。
何故なら36同歩の後37歩がお役御免になるからだ。
収束は21歩にして絞めるとして、初手も省くのが僕の案だが、実はその図も2手目から36歩がお役御免なのだ。
だが34銀の手は作品に絶対必要な手。
説明するのがメンドクサイので、24玉の初形が悪い形だからだと言っておこう。
どうして悪い形なのか説明が難しいが、兎に角感覚的に悪いのである。
発表図を改良するなら、収束を21歩にして絞め、序盤で36歩(歩とは限らない)を動かす発想をするところなのである。
僕はそれが原図だと知り納得の作品だったのである。
作者は原図を発表する気はないだろうが、34銀から5手逆算して、余詰防止駒を1枚加えたのが原図だと言えば、一流作家なら原図を推理するのは簡単だろう。

⑲しまなみペア作。
これも発表図ではない。
最善の逆算をしたら多分僕の好みになると言う予想である。
これは最後13手を素材とするなら、そこから5手の逆算を作者は間違えている。
そこから5手の逆算は根気良く考えたなら、誰もがこうする逆算がある。
将来の見込を考えたら、僕はそれが唯一の形である。
それはブログにコメントしたので作者に伝えて欲しい。
そして、そこから逆算し直して欲しい。
そうすれば良い作品になる。是非改作して欲しいものである。