コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

求められるイケメン

詰パラ11月号の表紙作は園城寺怜さんの作品。
スマホ詰パラで面白い作品を発表しているのでどんな人かと思っていたが、学生で詰パラには初投稿のようである。
☆表紙の作品は中々好い作品である。
これから解く人もいるので手順には触れられないが、形なら良いだろう。
詰パラの表紙は第一に好形が求められる。
それもただ良いくらいではダメ。飛びきりの好形が必要である。
人間で言うならイケメンが求められているのである。
☆表紙の園城寺作は普通なら好形の部類である。
でも飛びきりの好形ではない。
本人はイケメンと思っているようだがイケメンじゃない。
あっ、これは作品の事である(笑)。
★ここで言いたい事がある。
この作品は表紙としては悪形だと。
……と、表紙に好形ではない作品を発表している僕には言う資格がないのである(笑)。

スマホ詰パラNo.11976

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スマホ詰パラで超センスの悪い作家を見付けたのである。
それはスマホ詰パラNo.11976 kisy作である。
僕はこの作品を見てチョーセンス悪いと思ったのである。
勿論、これは超一流作家になる人は見てないと高を括っているから書けるのである(笑)。

☆これは5手詰5種合のネタ作。
ネタとしては面白い。
問題は4手目の飛合である。ここ47桂成がある。
同香、46合、57桂で無駄合である。
問題ないようだが、このネタに限り無駄合と片付けてはいけないのである。
作者自身が解説で4手目47桂成捨ては変長になるかものように言っているので、まあ許そう。
完璧に限定させないといけないのに、限定させれてない。
ちゃんと限定させてこそネタなのである。

【追記】おもちゃ箱のTETSUさんによると全手順合駒の最長手順は7手詰のようである。
その作品を見たい人はおもちゃ箱を検索を。
この作品は記録を狙った作品ではないので5手5種合ネタで面白い。
無駄合かどうかもTETSUさんの見解が載っている。
有効合との見解のようである。

実際に解答募集で出したらどう扱われるかは疑問である。
玉方の最長手は詰方最短手順である事。
同手数は駒余りは短手数扱い。
47桂成は1手詰駒余りを阻止している。この手をやられると1手詰駒余りの順はない。
こう考えると100%有効合なんだよね。
ついでに書くと僕の図の47銀成も有効合になる。
でも同香迄で同手数駒余りになり割り切れているのがミソ。

詰パラ2018・11月号到着

★今日、詰パラ11月号が届いたのである。

☆採用作は大学とデパートにありホッとしているのである。
大学には超自信作を投稿したのでその作品の採用を期待したがその作品ではなかった。
採用されたのは相当古い投稿作であった。
この作品は一部分を除けば終始味わいのある手順で相当なお気に入り作品である。
その一部分はつなぎとして必要なのだが相当酷い。
手順としてなら問題ないが配置に現れてしまっているのである。

★解かなくとも18桂、19飛、29銀の事だと分かるだろう。
これがあるから完璧主義の前担当者の久保さんは採用しなかったのであろう。
久保さんが完璧主義かどうかは知らないが、完璧なものに憧れる作家だと思っている。

☆僕は真逆で完璧なものには興味がない。
勿論、他人が創った作品は完璧であるのが良い。
しかし、自分の作品に完璧なんていらない。
完璧になるかは素材次第で、完璧になり得ない素材は完璧にはならない。
どっちの素材で創りたいかだが、完璧になり得る素材は誰が創っても同じになるのである。
でも完璧になり得ない素材なら、自分しか出来ない味付けが可能である。
これどっちが面白いか。僕は後者なのである。
ブログ名は前はチョー一流作家としていたが、チョーナンセンス作家に変えたのはこのためである。
チョー一流作家では志しが低過ぎる。
僕の目指しているのはチョー一流作家より格上のチョーナンセンス作家なのである。

告白

【告白】僕は詰将棋創作にもう疲れてしまったのである。




★あっ、これは別に詰将棋創作が嫌になったのではない。
詰将棋を創ってスタミナを浪費して疲れただけである。
☆僕は今7手詰の在庫はない。
9・11手詰も投稿したい作品はない。
さしあたって必要なのは短編コンクールの投稿作である。ほっと氏のブログで裏短コンもあるので2つは早急にいるのである。
そのついでに小学校の中学校の作品と計4作を創ろうと思い、今月は毎日創作していたのである。
詰将棋は体を使わないので体力はいらないように思うが、実は激しくスタミナを消耗するのである。
詰将棋は毎日創るものではないのである。

Twitter創作課題12玉型

★前記事のTwitter創作課題であるが、21香成、同玉、22香迄の3手詰指定手順で12玉型では単玉では不可能のように書いたが、tsumegaeruさんより合駒制限をすれば単玉でも可能とコメントを頂いた。
合駒制限の方法は全くウッカリしていたのだが、それでも難しい。
☆12玉、23香・34角の形は22香成、13玉、23角成の余詰を消す必要がある。
2手目23合は合駒制限で出来なくしてもこの余詰を消すために23に何か利かす事になり、23合は移動合をどうするのかとなる。
★一応面白いクイズになると思うので考えてみたら面白いのである。

Twitter創作課題解答発表

★少し早いが10月4日記事のTwitter創作課題の解答である。
創作課題とは手順指定創作である。
3手詰なのでそれで作品にはならないが、単純にその手順には出来ないので、創作練習にはなる課題である。

問題=21香成、同玉、22香迄。
最終手の22香を21に置いて取るのは不可。

これだけの問題である。
双玉にすると簡単なので単玉で。
最終手も指定手なので最終手余詰も不可になる。

☆問題となるからには難しいところがあるからである。
一応、論理的に考えて行けば、12玉・34角(馬や45以遠も入る)か32玉・14角(馬)の形しかあり得ないのは分かる。
12玉は双玉でしか出来ないので32玉・14角か馬と決まる。
難しいのはここから。
初手は21香成より22香成の方が有利なのである。
22香成なら両王手だし、どうやったら21香成だけを詰むように出来るか。
創作練習になる課題であった。
問題の方は僕が考えたのではないのでTwitter創作課題としている。
Twitterで見かけた問題なのである。

★前置きが冗談を書いてないのに長くなったがここからが解答である。
解答発表までやけに短いのは解答者がいたから。
景品目当ての解答者がいると嬉しくなってしまうのである(笑)。
(tsukuiさんごめんなさいこれはネタです)

持駒は香、32玉、23香は共通。
①玉方 43歩。
詰方 11角、13香、14角、41と。

平井康雄さん解答。tsukuiさんも気付いているよう。
21香成成立盤面7枚。最終手余詰防止+1枚。
多分これが皆が最初に考える形。
22香成は11角の利きが消えて33に脱出される原理。

②玉方 11飛、15角。
詰方 13龍、43桂、54と。

tsukuiさん解答。(駒選択の違いだけなら同図扱い)
21香成成立盤面7枚。最終手余詰防止1枚。
22成香が邪魔になり22龍が出来ない原理。
実は15角で最終手24香と31桂成~33龍を防いで、最終手余詰なし盤面7枚のつもりであった。
よく考えたらボロボロであった(笑)。
これが僕の用意した2図。
初手成立盤面7枚はこの2つだけかと。
もし発見された方がいたらコメントを。
解答発表後でも景品対象。

③玉方 11歩、31歩、34金。
詰方 13馬、14馬、53と。

tsukuiさん解答。
22成香が邪魔になり22馬が出来ない原理。
邪魔になるのは②に同じだが別原理である。
僕が用意した盤面8枚はこの3図。
しかし、tsukui氏がもう一つ発見。

④玉方 11飛、31桂、34銀。
詰方 13馬、14角、53飛。

tsukuiさん解答。
42玉に31馬が出来ない原理。
これは僕は当初から考えていた原理だが余詰筋が強く8枚ではダメと思っていた。
11飛、31桂、34銀で全て受かっているようで、多分他の配置は利かない絶対配置である。

☆盤面一応8枚はこれだけかと思う。
あったらコメントを。
次の図からは盤面駒数制限なしを。

⑤玉方 11飛、24歩。
詰方 13と、14角、43桂、44と、53桂。

tsukuiさん解答。
41角成のため飛道遮断が原理。
僕の用意した図であるが、変化用の駒が多く創作には使いたくない形である。

⑤玉方 11飛、31桂、43桂、44歩。
詰方 13銀、14角、41飛。

tsukuiさん解答。盤面9枚。
これは僕は用意していなかったのである。
原理が④と飛道遮断だから面白くないからである。
但し、別の手を遮断しているので別原理になる。
31桂は41飛で23に利かないので最終手24香で詰むかと思ったら詰まないのが良いね。

⑥玉方 11桂、31桂、36龍。
詰方 13銀、14角、25歩、41飛、44歩。

解答者なし。10枚いるんでね。
抜け落ち原理。22香成だと取られてしまう。
この原理は2手目23合対策が難しいのが難。

☆原理を根本的に分ければこの6通りだと思う。

★さてこれから追加課題である。
この3手詰を生かすなら23香、32玉としてから21香成としてみたい。
同一形に持駒減少はあり得ないので、何か局面を変える必要がある。
5手で創るなら邪魔消去になるが、この場合は不可能である。
なら22に玉方の利きを作り、23香、32玉の形で外して21香成とするしかない。

創作課題=23香、32玉〈2手入る〉21香成、同玉、22香迄の7手詰の作品を創れ。

香筋~香捨ては2筋以外も可である。
第一条件は作品を創る事である。
作品を創るに条件などない。
香捨てが二段目でも構わない。
24香~22香成だと手順成立原理が増えるので解答としては受付けないだろうが。
実は今回は解答コメントを受付けるつもりはないのである。

ほっと氏の「詰将棋考察ノート」と言うブログで7手コンテストが予定されている。
ここにコメントするよりそこに投稿した方が絶対面白いのである。
なので今回は解答図を得た人はコメント禁止。
詰将棋考察ノートの7手詰コンクール(巷の呼び名は裏短コン)に投稿する事とする。
これは賞品がもったいないから言っているのではないのである(笑)。

2018年上半期賞予想回顧

【2018年上半期賞予想回顧】

★まず中学校、高校、短大、大学院は当たり。
高校は恒例の2作受賞を予想したのだが、ひねり過ぎであった。
中学校、高校、大学院に関しては予想が当たったと言うより順当であった。

☆短大は前期も今期も確定的な作品はなかったが、連続で当てている事になる。
短大担当者と僕は感覚は似ているかと言うとどうかな。
僕は順当な作品を予想しているだけなのである。
実は本当に良いと思う作品を予想はしていないのである。
僕が担当者なら23小林尚樹作を推すだろう。

★小学校に関しては、順当予想は該当作なしである。
これに関しては受賞の言葉に書いているのでそちらを読んでもらいたい。
受賞作なしは避けろが持論なのだが、これは自分の作品が受賞する可能性を高くするためだと言うのが実証されてしまったのである(笑)。

☆ハズレたのは大学である。
山路作予想は当りだか作品が違う。
そうかこっちの作品か。
確かに良く出来ている。盲点であった。
盲点なのは理由がある。
嫌いな作品だからである。正確に言うと嫌いな部分が嫌いなだけで作品は嫌いではない。
僕が嫌いなのは合駒即取りである。
大学の当時担当者の久保氏は駒取りが嫌いと書いていた。それは分かる。
僕は駒取り嫌いではないが、合駒即取りは多分久保氏の駒取りと同じくらい嫌いだろう。
この作品は合駒が5回あるが3回は優秀なだけに、他の2回の即取りが印象が悪いのである。
これはけなしているのではない。
ただ好みを言っているだけで、そもそも合駒即取りを嫌う作家は僕くらいだろう。

★大学の大ハズレはこれだけでないのである。
それは14三本裕明作の受賞である。
なんで僕の大学2の方が得点が高いのに受賞でないんだよ(笑)。
これは冗談。投稿する時も結果発表後も半期賞は眼中にはなかった。
14三本裕明作が予想外なのは2.65と得点がそれほど高くなかったからである。
うっかり忘れていた。2.65は低得点ではないし、担当者の久保氏はこれで圏外にはしないし、半期賞受賞基準に得点に拘らない人であった。
正直な事を話そう。
この作品の完成図を得た時は半期賞受賞を期待していたのである。
それくらいものだと。
これ一応僕が作図しているが、機構を考えたのは岸本裕真氏である。
優秀なのは63飛と84馬を置いただけで銀振子の2往復の機構になっている事である。
半期賞級の素晴しさなのである。
まあ、単純に置いただけでは成立していないところがあり、その部分の細部調整を僕が作図した作品なんだけど、63飛・84馬の発想は半期賞だと直感した覚えがある。

☆この作品の創作時は岸本氏は詰将棋作家としては新人であったが、発想力がありソフトなしで作る力もあった。
ゆくゆくはこの作品の解説にあったが超一流作家になるだろう。
それも予想以上の早さで。
なんせkisy君はTwitterでは既に師匠と呼ばれているのである。