これは有利合
★同人室④鈴川優希作であるが、2手目15歩合でなく香合をしているから不利合のつもりなんだろうか?
これは盤上に残る駒であり、盤上に残るなら歩より香の方が有利。論理的には完全な有利合になっている。
☆課題としては歩香の重ね打ちで課題消化はされているが、不利打ち対抗の狙いは破綻しているのである。
スッキリしない限定合
★同人室の②北村憲一作たが、8手目金合だと最後51玉に52龍迄だと変同で合駒は非限定になる。
しかし、52龍でなく21龍迄なら駒余りで同手数駒余りなので規約的には限定されている。
☆僕もこの飛合は創った事があり、それは62桂を置いて限定させた。
何とも褒められない限定のさせ方だが、これは素材上の欠点である。
余り好き好んで使う素材じゃないのに使われている素材だと思う。
飛は移動合で創ればスッキリするが、その作品も何作かあるかと思う。
★北村作は飛合からは後始末なんで、北村氏らしからぬスッキリした収束にはなっているのである。
750号として①
★詰パラ2018・9月号は750号記念だったようだ。
記念号と考えるなら表紙の作者はショボ……自主規制(笑)。
作品の方は見た瞬間に作意が分かってしまった。
事前に見た事とある図だったので当たり前なのである。
☆ところでこの図の形は表紙としてはどうなんだろう。
特に悪形ではないが、整然とした形が表紙として好形になると思う。
一言で言うなら表紙にしては悪形である。
ここからが推理である。
この作品は本人は表紙に投稿する気はなかったのに、誰かが表紙に投稿する事を勧めたのである。
僕自身がさほど好形と思えぬ作品を表紙に勧められて、表紙希望で投稿した事がある。
これは僕の作品集「幻の城」に書かれているので、購入をお薦めするのである。
★最後に今月の表紙作は難易度は僕には分からないが多分易しい部類のはず。
作意はスッキリした表紙向きの作品なので、是非解いて解答して欲しい作品である。
詰パラ2018・9月号(結果稿)同人室
【詰パラ2018・9月号(結果稿)同人室】
★同人室で念願の優勝が出来た!
まあ、形は別にして代表作だったので当然である。
あっ、違った。形が代表作だったのである(笑)。
評価の予想としてはC点を3~4人もらうと思っていて2.5以下になるかなと思っていた。
しかし、この配置でC点ゼロは意外。これは嬉しい事である。
☆全体的には不利なんちゃら手筋の作品が意外に少ないのは素晴らしい事である。
特に良いのが「不利」の解釈が自由だった事。
これどこが不利なのと思っても、作者の解釈の自由さは面白いのである。
★今回の同人室で良いなと思ったのが⑦田中好海作。点数は低いけど、表現の良さがある。