コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ表紙解説

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☆今月、詰パラ9月号の表紙解説を読んでいて気なった事がある。

★その前に表紙の解説を読んでいていつも気になる事から。
それは同じ短評を多く使う事である。
同じ短評でも二種類あって、一つは同じ意味だが表現方法が違うもの、もう一つは同じ意味で言い方は違うものの表現として同じものの二つ。
現担当者は後者を非常に多く採用するようだ。
僕なら同じ意味の短評は多くは使わないし、使っても前者になるようにする。
ま、これは担当者のスタイルなんで、これが良いと思っている読者もいるだろう。

☆で、今月気になった事は余り気にする事でないと思っていたが、某ブログで気にしていたので書いてみたくなったのである。

★最後の「これは全く気になりません。」が気になってしまった。
僕は全く気にならないと言われると非常に気になってしまう性格なのである(笑)。
それは冗談てして、何を断言してるんだよとちょっとムッと来るものがある。
担当者は全く気にならないと言う事なんだろう。
分かる事でも「担当子は」と入れてあれば問題なかったのである。

☆それとは別にこの収束変同は気になるものか、ならないかについて書いてみたい。
これからがこの記事の主題であり、ここ迄は単なる揚げ足取りなのである。

★この収束パターンは終4手目は変同だが、結局は同じ手になり単なる順番が違うだけと言える。
だから気にしないのもありだし、短編で終4手目の変同はダメと考えるのもありかと思う。

☆この作品の良いところは、何の作為的配置がないのに凧金が現れる意外性にある。
凧金をして収束をまとめた手順の作品を創るのは難しくはない。
やってみた。それが写真の図である。

★意外性は落ちるがこの図もありかなとは思う。
ただ決定的に落ちるところがある。
それは金の動きが連続でない事である。
12金、同玉と22角成~44馬の手順はない方が良い。
12金の手を省くには12とを置くしかなさそう。
22角成~44馬(これは絶対に省きたい手)の防止は44に玉方利きが必要。
これで変化を詰ますのはかなり難問である。

☆結論として表紙作は海老原氏らしさがあり、収束は全く気にならない。
ただ自分の作品ならこの図は捨てちゃうだろうな。
これに限らず、色んな事の感性の違いが詰将棋作家の作風になって行くのである。

2017年上半期賞+名無し名人賞予想

【2017年上半期賞+名無し名人賞予想】

[小学校]
上谷直希作。
上谷氏は1月号と4月号に発表があるが、どっちかだろう。
と言う事で上谷氏が受賞なら当たった事になるのである(笑)。
僕の希望は1月号である。
4月号の方が良い作品だと思うのだが、僕は4手目と6手目の合駒は有効合だと思っている。
世間は無駄合と判断しても、僕は有効合なので受賞して欲しくないのである。

名無し名人賞=⑨青木裕一作。
小品ながら名作だと思う。


[中学校]
⑲武島広秋作。
中学校はいつも最高得点が受賞なのでこれになるが、この作品は武島作としては水準作だろう。
武島氏はいつも水準作で受賞級のレベルにあるのでこの作品でおかしくないし、当然受賞かと思える作品で逃している事もあるので、特に半期賞関しては運が良い事もないだろう。

名無し名人賞=⑬上谷直希作。
僕はこの作品が今期の中学校では一番と思っているので、ここに書いてみた。
ホントの名無し名人賞の予想は21藤井憲郎作である。


[高校]
⑳有吉弘敏作。23武島広秋作。
今期も2作受賞だろう。
この2作で決りのようだが、25大崎壮太郎作も候補だと思う。
何故、この作品も候補にするのか。それは同月の僕の作品の方が点数が高いからなのである(笑)。

ところで23武島広秋作だが、本人は出来が悪い作品と思っているのではなかろうか。
手順が良いのでギリギリ我慢している作品だろう。
僕だったら手順良しの大満足の作品なんだが。
で、僕が武島氏の代弁をしておこう。
この作品で半期賞はいらないよと(笑)。

名無し名人賞=22三輪勝昭作。
これは予想ではなく単なる希望なのである(笑)。


[短大]
井上徹也作。
詰パラから郵便が来たとかTwitterに書いていた。
時期的に半期賞通知かと思わせぶりなツイートにひかかってこの予想にしたのである。
僕なら⑮中筋俊裕作である。
この作品はめっちゃ好みで良い作品であるが、半期賞ぽくないなと思うので予想にし難い感じである。

名無し名人賞=⑮中筋俊裕作。
この作品以外に名無し名人氏好みの作品はない気がする。


[大学]
⑤上谷直希作。
色々やり過ぎでこれが受賞なら今期は不作と言えよう。
内容豊富だが受賞出来なくて残念となるのが、大学としては理想である。
上谷氏としては中学校で受賞級で逃しているので(2作受賞の可能性はあるが)バランスは取れているのである。
他の候補は⑧若島作が最高得点でどうか。
担当は解説で、玉方72龍を72飛にするための36龍の回収手筋なのが、72龍の余地がなくても36龍は成立するため32龍の必然性がないのを問題視している。
僕は気にならないのだが、新しい事をしている事を重視して半期賞に推すならこの部分は完璧に出来ていて欲しいと思うし、担当氏は当然そうだろう。
他の候補は⑪少彦名作であるが、2.64ではどうか。
大学担当者は受賞級だと思えば得点は重視しない人だと思う。
ただ、京都市でこの作品の作意を考えたら、身内かなと推理している。
身内でこの得点なら半期賞受賞にはし難いと思っているので、この作品が受賞だと推理は根底から崩れる事になる。ただし、逆だと何もないのだが。

名無し名人賞=⑪少彦名作。
何か名無し名人賞の予想は全ハズレの気がして来た。


[大学院]
②添川公司作。
この作品は並べてもいないのである。
この手の作品は門外漢なのである。

名無し名人賞=予想なし。
全然当てれる気がしないので、予想なしなのである。
長編は僕は門外漢なのである。

すらすら展の解答のすすめ

☆昨日、創棋会通信+αから「すらすら解ける20手台」の解答の催促メールが来たのである。
何故、こんなメールが来るのか?
それは、全然解いてない事がバレているからなのである(笑)。
実際、第1問は解いたが後は解いていないのである。
今日中に解くつもりである。

★僕は詰将棋は易しいのは長所だと思っている。
ただし、手順がつまらないとその長所は生きない。
そこが詰将棋創作の難しいところである。
この「すらすら解ける20手台」は僕はスラスラ展と呼んでいるのだが、この企画は僕が常々思っている、易しい事は良い事だと言う企画である。
皆さんに、是非解いて解答をする事をお勧めしたいのである。

同人室新担当者

★同人室は今回の解説より近藤 郷氏に担当が代わった。
その近藤氏であるが、Twitterで編集部から解説稿を1ページ以上削るよう言われたような事を書いていたのである。

☆で、結果稿を見たら9ページももらっているじゃんかヨー。
今回の同人室の作品を見たら5ページで充分と編集部から思われても仕方ない。
作品の解説だけなら2ページは楽に減らせるだろう。

★でも解説を読んでいると、作品の解説だけにはなっていない。
むしろ、その部分が作品の解説より重要な事が書かれているのである。
そっから削れと言うのは酷だよな。
同人室の改革を目指すならある程度ページ数をもらう実積も必要だし。

☆その解説で一つ残念な事がある。
集計表が下位順になっていない事である。
下位順にしていれば、今回の作品展がいかにお粗末だったかを、強調出来たのである。

★自分の作品はどうなのか。
入選回数稼ぎのような作品である。
その実、入選回数稼ぎの作品なのである。
前任者の課題が入選回数稼ぎに過ぎないとの批判のつもりだったが皆が真似をするとは思わなかったのである。

☆同人室を面白くするには担当を代えただけではダメ。
妙味のある課題にするのが第一なのである。
ダメな課題とは、単なるシバリにしかなっていないものである。
各会合の課題はそのタイプが多いが同人室はそれではダメである。
シバリはそれがある事により作品の質は下がる。
同人室の課題はその課題でどう面白さを演出するかにある。
課題がある事で質が高まるものでなくてはならないと言う事なのである。

★近藤氏にはそこまで期待しているし、その期待に応えてくれると思っているのである。
勿論、これはお世辞なのである(笑)。
所詮は同人室が面白くなるかはどうかは作家にかかっている。

☆僕が今回同人室に参加したのは、本心は入選回数稼ぎではなく、今後は同人室に参加しますよと言う意思表示だったのである。
で、次回の課題は限定打3回のようだ。
んーん?これどうやって創るんダよ。
僕はもう既に次回の参加が危ういのである(笑)。

2017順位戦予想回顧C級

【2017順位戦予想回顧】C級

★④と⑨の作者予想が当たったのである(笑)。
実は⑨は本人に聞いたのでイカサマである。
⑦は手順から武島作と思ったが、武島氏なら62金は置かないと思ったので確認してしまったのである。

☆名無し名人氏は作者予想は②則内誠一郎作、③濱田 博作、④三輪勝昭作、⑥近藤 郷作を当てていた。
僕も③濱田作と予想していたが、他は分からなかった。

★順位予想であるが、僕は3連単を2着3着を裏目った。
が、予想としては1~4位迄の予想は的を射ていると言える。
名無し名人さんは⑨の予想は3位であった。
⑨武島広秋作は2位を0.5以上の差を付けたぶっちぎりの1位である。
それを3位予想をするとは。
これで分かった事がある。
名無し名人氏は詰将棋を観る眼が全くないのである。

☆名無し名人氏は誰もが認める超一流作家であるが、その人対して「観る眼がない」と何故言えるのか。
それは超一流作家はこのブログは読んでないと高を括っているからなのである(笑)。

2017順位戦予想回顧B級

【2017順位戦予想回顧】B級

★僕の優勝予想は⑦小林敏樹作。
2位⑤有吉弘敏作で順位は裏目ったが、作者名は当たり。
名無し名人さんも順位予想は僕と同じであった。
作者名は小林敏樹氏は当てているが、有吉弘敏氏は外している。
僕の方が優秀なのである。
……と言いたいのだが、僕は①を芹田氏と書いたが、名無し名人氏は③が芹田 修作だと自信を持って書いていた。
よく考えたら逆算作家の芹田さんなら、38桂が残る創り方はしないな。ちょっと不注意な推理であった。
でも、①の作者が仲西哲男氏と当てるのは難しい。
軽快な作品を創るイメージがないからである。

☆順位予想であるが僕は1位2位の予想だけだが、名無し名人さんは全部していた。
僕はどんぐりの背比べをしても仕方ないと思ったのだか。

★で、解説を読んでいて、④が昇級。
こんなのが昇級かと思ってしまった。
評価を確認すると3.48で妥当な評価である。
こんなもんが昇級かではなく、この点数で昇級かなのであった。
ハッキリ言ってこの点数は降級にならないといけない点数である。
これ何を意味するか。
順位戦のレベルが低過ぎると言う事。
B級が特に低いのではなく、全部のレベルが低いと思うが、解答者はどう感じているだろうか。

2017順位戦予想回顧A級

【2017順位戦予想回顧】A級

順位戦の作者・順位予想の回顧であるが、名無し名人さんもブログで予想しているので合わせて回顧してみたい。

☆まず優勝は①中村雅哉作。
これは名無し名人氏も僕も当たり。これは当てて当たり前だろう。

★他の作品は僕の作者予想③鈴川優希作④三角 淳作が逆だった。まあ、いい線かなと思う。
名無し名人さんは②金子清志作は当てているが他は全部ハズレ。
しかし、④は二人共鈴川優希作の予想であった。

☆順位予想は僕は④は2位予想で実質最下位。③は最下位予想で2位。
丸っきり大ハズレだが、④は解答者の評価は低く、③は解答者の評価は高いと予想したので、当たった事になるのである(笑)。
名無し名人氏は2位を当てていた。
以下は⑤を5位予想したため、全部ズレてハズレ。
まあ、いい線行ってたと言える。

順位戦の解説だが、直して欲しいとこが一つある。
それは集計表。
昇級・残留・降級の表記は変えて順位を書いて欲しい。
解説が下位順位順になっているので、その作品の評価を見ようと思った時、どれか直ぐ分からない。
せめて順位が書いてあれば探し易いのである。

☆そもそも、下位順にするのが僕は反対である。
順位順にするなら1位からの順にした方が良い。