チョー一流作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

詰パラ2018・2月号(結果稿)中学校25上谷直希作

詰パラ2018・1月号(結果稿)中学校25上谷直希作】

☆この作品の最初に図面を見た感想は、何だこの角と龍の配置は。こんなとこに置いては使い道が限られてしまうから良い作品ではないだろうであった。
しかも、終3手目に67香とするため、何かその工作をするだろうと言うのも見え見えである。
このように第一印象は悪かったのであるが、柿木将棋で答を見ると……じゃなかった実際に解いてみると感心してしまった作品である。

★何が良いかと言うと78龍が馬を元の位置に戻す捨て駒なのが良いのである。
僕は原形戻しが好きで推奨している創作法である。
ネーミングは僕がテキトーに原形戻しと言っているだけで他にもっとピッタリのネーミングはあるかも知れないが、僕には浮かばないのでこのブログではずっとこの呼び方になるとして原形戻しとは何か。

原形戻し=ある目的があり、その目的のために他の配置を一旦動かした後また元に戻す事で、目的以外の駒は持駒が減るか同じで配置は変わらなく原形になる事。

原形戻しと呼んでいる事からして、配置が変わる事なく原形にする事が大事と言いたい。
何故かと言うと配置が変わる事で目的以外の効果がある可能性があるからである。
持駒は減るのはどうかと言うと、持駒が減る事で詰方が有利になる事は有り得ないから構わない。減る方が良いとも言える。
盤上の駒は一見なくなる(又は位置が変わる)と不利に見えても有効な可能性はある。
盤上の駒が変化していなければ、有効状況の発生はない事になり、わざわざそうした感を出すために原形が良いのである。

☆そこで上谷作であるがこれは原形戻しにはなっていない。
目的は76香の発生であるが、78馬は元に戻しているが79龍と89龍がなくなってしまっているから原形ではないのである。
だがこの作品は原形戻しと同じなのである。
詰方のしている事は、76香の発生のために78馬を一旦67にして78に戻している。
89龍と79龍の消滅で原形になっていないが89龍は使い道がないのが原形戻しの良さにしていると思う。
そして、この位置なら邪魔駒になり得ないのと、79龍が最初にあるために78龍の手が良い感じなのである。
おかしな事なんだけど、第一印象が悪かった79龍と89龍の配置がこの作品の評価を上げているのではなかろうか。

★さてこの記事では上谷作の良さがよく分からない人もいるかも知れない。
この作品は作者本人が自分のブログに書いているのでそちらを読んだ方が良いのである。
このブログを読むのは暇人のする事なのである(笑)。