コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

解答選手権第2ラウンドを解く【ネタばれ注意】

★2017解答選手権第2ラウンドを解いてみた。
その前に第1ラウンドであるが、作者から④を解いてもらわないと困るとツイートがあった。
こうまで言うのは相当な自信作なんだろう。
楽しみは最後にする事にして、期待して解いてみようと思う。

第2ラウンド
⑥妻木貴雄作。
初手金打ちや桂打ちは無筋なので、香を打つか34馬しかない。
作家の感では初手は34馬ではないのだが、形から最有力な手なのでこれから読む。
銀合に14香で22玉。んーん。詰まないね。
13香なら22玉、14桂で手になっているが、12金、32玉で詰まない。
これを確認すれば初手香打ちしかない。
離すと22玉、34桂、33玉で詰まないのを確認。
消去法で初手は13香に決まる。
22玉は14桂。同玉以外の変化が詰むのを確認すれば、後は簡単。
紛れは少ないが、初手は第一感の手ではないのは解答選手権向きと言えよう。


金子清志作。
これは受けの手を読むだけの作品。
8手目は桂成の17手詰かな?
解答選手権向きの作品ではあるが、ちょっと詰まらない作品。
自信ないから柿木で確認。
ん。柿木7は詰まして来ないじゃんかヨー。


⑧柴田三津雄作。
難しそうなので後回し。


⑧若島 正作。
初手が皆目見当が付かなかったが、53香成で同金は金を取り龍を取りで簡単で、34玉に84龍で何か貰えば良いのに気付く。
65龍が残っていると35歩が打てて、合駒を同龍、同龍となれば、14歩が打てる。
と言う事は玉方は龍を消さなくてはいけないのか。
44飛と打たれないよう54龍かな。
作者が思うほど、妙手感のない受けだが、一つの狙いだろう。
そして面白い打開手筋が見られると期待。
パッとした手が浮かばないので手なりで進めて、23角成、同玉、24香としてみる。
あれ、詰形になっている。
33で精算するみたいだが非限定だよね。
54龍以下はスラスラ解いた分けではないが、この作品これが作意なの。
一応自分で確認してから柿木の確かめたけど、同じだ。
今年の問題は柿木は信用出来ないが、若島さんともあろう者が、こんなお粗末な代物を出すなよなと言いたい。


⑨鈴川優希作。
僕ともなれば、この作品の初手は第一感で分かるのである(笑)。
58銀、68玉、69銀、同玉、29飛、59銀合、同飛、同玉、67銀、57歩合で桂合なら同飛から飛を成る。
歩合が作意臭く同飛、48玉で46金がなければ、17飛、38玉、39銀、29玉、19飛があるから47金から金を捨てに行く。
とここまで変化を読むだけで疲れてしまった。
僕は変化も作意も何の妙手もない詰将棋は大嫌い。
解答選手権向きと言えば解答選手権向きなんだろうけど、解答選手権には解く人の裏をかいて中々解けない作品を望みたい。
鈴川君ともあろう者が、こんなゴミ作品を出すなよなと言いたい。


⑧は時間切れ。
柿木で確認。
初手44角、13玉と決め打ちしたら解けただろうな。
これは良い作品。