コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

創棋会通信+@を読んで②

【創棋会通信+@すらすら解ける20台解説を読んで②】

★創棋会通信+@の「すらすら解ける20台」の全作の解答発表を見て、詰将棋はすらすら解けるのは長所であると実感した。
だが、すらすら解けるのはある程度手順の面白さが必要だとも感じた。
手順が今一だと悲惨な評価になってしまうのである。

☆ここで僕は今企画のスラスラ度ベスト3を上げてみたい。
僕は全部の作品がスラスラ解けてしまった(笑)。で、スラスラ解ける事が良く作用した事をスラスラ度とした。
⑮久保紀貴作。
中村雅哉作。
③金少桂作。
が解いていて気持ち良く、スラスラ解けた。

★次に好きな作品ベスト3である。
⑧廣瀬崇幹作。
4手目の変化で作意の31龍が見えると、それに短絡しないように逃げるだけなので簡単である。
見えないと苦戦する。
僕は短評で苦戦したとあるが、嘘である(笑)。
これは好みであるし好作である。

⑯則内誠一郎作。
但し、発表図ではない。原図がである。
まず、この課題に合せです収束を伸ばしたようだが、解説にはこれも一局とある。
まあ、これも良いといえば人もあるので、これも一局である。
しかし、僕はこれは論外。
完全な改悪である。
発表の場に合わせるのは良いが、悪くして出してはいけない。
発表図は35歩合になる逆算は作者も考えたようだ。この形から45龍とすれば35歩合するのは創作慣れしている人なら直ぐに気付くところ。
だが僕はこの発表図のように36龍を入れるのは反対だ。
何故なら36同歩の後37歩がお役御免になるからだ。
収束は21歩にして絞めるとして、初手も省くのが僕の案だが、実はその図も2手目から36歩がお役御免なのだ。
だが34銀の手は作品に絶対必要な手。
説明するのがメンドクサイので、24玉の初形が悪い形だからだと言っておこう。
どうして悪い形なのか説明が難しいが、兎に角感覚的に悪いのである。
発表図を改良するなら、収束を21歩にして絞め、序盤で36歩(歩とは限らない)を動かす発想をするところなのである。
僕はそれが原図だと知り納得の作品だったのである。
作者は原図を発表する気はないだろうが、34銀から5手逆算して、余詰防止駒を1枚加えたのが原図だと言えば、一流作家なら原図を推理するのは簡単だろう。

⑲しまなみペア作。
これも発表図ではない。
最善の逆算をしたら多分僕の好みになると言う予想である。
これは最後13手を素材とするなら、そこから5手の逆算を作者は間違えている。
そこから5手の逆算は根気良く考えたなら、誰もがこうする逆算がある。
将来の見込を考えたら、僕はそれが唯一の形である。
それはブログにコメントしたので作者に伝えて欲しい。
そして、そこから逆算し直して欲しい。
そうすれば良い作品になる。是非改作して欲しいものである。