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詰将棋作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

解答選手権勝手に解説⑧⑨

【解答選手権勝手解説】

青木裕一作。
初手は64飛。
中合がありそうだが、とにかく何もしないで上に逃げてみる。
16玉に46飛。そこで36合は17歩、27銀、36角成で詰む。
でも36同飛は詰まない。
と言う事は早目に飛を3筋に呼ぶ必要がある。
なら34の中合になる。
合駒は桂合か歩合か。
34同飛、15玉、35飛、16玉で桂合なら17飛で早いと僕は読んだ。
歩合なら作意で26飛、同玉、36角成、16玉、17歩、同玉、18歩なのだが桂があれば15飛、16合、29桂と読めば簡単である。
これで歩合が正解なのは分かるが、34歩合は不正解である。
飛を3筋に呼ぶ中合は5段目でも出来る。65飛に35歩合である。
それは34歩合の時と同じ事になる。
言わば変別限定である。
34歩合だと同飛、15玉に16歩、同玉、17歩、15玉、41角成があってめっちゃ簡単に詰む。
34桂合の時はないが。
僕は解答選手権で変別による不正解狙いは良い事ではないと思う。
だが、この作品は面白い。
変別早詰の手順がめっちゃ簡単だからである。
作者はこんな簡単な順を見逃しなさんなと笑っているだろう。
5段目でも同じと気付いたら、変別を見逃す人はいない。
手順の流れで見逃し易いように創ってあるからこそ面白いのである。
まっ、一言言うなら僕ははまらないよである(笑)。


⑨宮浦忍作。
初手は32桂成、同歩、15馬が筋である。
同歩は早い。同玉は24玉。
43玉は……詰まない。
なら93龍しかない。
43桂が逆王手になるがこれしかないので考えると、次は46玉で、何だ詰んでるじゃないか。
高い合駒は34歩、23玉、43龍で取って簡単。
香合なら46玉、24玉、34馬迄を防ぐ事が出来る。
この形は24桂を消去して15馬、同銀、25玉を狙うしかない。
歩を打ち、香取り、歩を香に換えて22と~12桂成は一本道である。
歩を香に打ち換えてないと32から逃げられてしまう。
以下23玉、33香成、同玉、15馬、同銀、33香成、同玉、25馬、34香合、同香、23玉、33香成、同玉、35香迄一本道の詰み。
……34香合は?あれっ詰んでない。
一本道なので間違えてはいないのに。
詰まない理由は香を渡すから?
否、香を渡さない方法はない。
32が空いてるからなのだった。
22と、同玉に慌てて桂を成ってはいけない。
ここで32香成、同歩としておくのが鍵である。
これで32歩の形になるため、35香に34合は同馬迄で無駄合になり詰みである。
この作品は32香成に気付くかどうかだけのめっちゃ簡単な作品である。
およそ解答選手権の9番に置くような難易度はない。
たがこれは上位狙いの解答者は、10番を時間がないから考える時間すらなかったにならないようにの配慮だろう。
中位狙いの解答者はこれを解く頃には時間が切迫していて、この1手だけの作品すら解けない何て事になる。
解くより、楽しむ作品なのだが、結構トゲのある作品かも知れない。