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詰将棋作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

解答選手権勝手に解説④⑤

解答選手権勝手解説

中村雅哉作。
初手は雰囲気では25桂としてみたい形。
意味は分からないけど。
とは言え、とりあえずは有力な追い方を探さなくてはならない。
実は僕は全く詰将棋らしい筋が見えなくて苦労してしまった。
何の事はない。45桂、22玉、23飛、同玉、34銀と筋らしき手があるではないか。
ここで22玉なら13馬だが、この手の発見は容易か大変かどちらだろうか?
意味は同香に33桂成、11玉に12飛を打てるようにするためだ。
僕は筋なのでこの手は一目だった。
同玉が詰まないが、このために初手はやっぱり25桂だった。この交換があれば23飛、14玉、25飛成と言う分けだ。
25桂、同金の交換がないと詰みそうで詰まないのであるが、初形の雰囲気が25桂なのが弱い。最初25桂じゃないかと感じてなければ悩むかも知れないが。
で、変化調べだが、2手目32玉や43玉は当ブログでは読者の要研究である。
これは他に有力な筋がないので詰ますしかないが、
不詰感もないし、物量に物を言わせた妙味のない変化である。
10手は11玉はしっかり読む必要がある。
あれっ、12馬、同玉、14香でこっちの方が長いではないか。
それで気になった事は25桂、同金の交換がないとこの変化も詰まないようだ。
さらに初手の妙味は薄れてしまう。
評価をまとめると、序盤の取っつき難さと変化は解答者の時間を浪費させるだけで、詰将棋としては余り良いとは言えず、試験問題としては意味があっても作品としては駄作と思う。


⑤武島広秋作。
初手は一目53歩成だろう。
同金でどう詰ますのか。よく分からないので61馬と入ってみよう。
角合の一手のようだ。
52歩打としてみよう。51歩があるが歩を打つのである。すると取って44歩で簡単。桂はないから角合と直ぐ分かる。
作意くさく感じるので、これを中心に読むと無駄に時間を使う事になる。
61馬としてから53歩成は44玉で詰まない。
やはり見た感じの53歩成が正解だったのである。
同金は65馬以下詰むので要研究としよう。
難しくはないが、ちょっと気付き難い変化だろう。

53歩成、同桂でここ迄変化を読み切って、この形から解いたとしよう。
解答選手権優勝争いをする人ならほぼ一目で以下の展開が見える。
61馬、62香合、同馬、同歩、44香、同玉、46飛、45香合、35金、同香、56桂、43玉、45飛、同桂、44香、53玉、52と、同金でこの局面は44香なので打歩詰になっている。
44が歩なら54歩以下詰む。
どうすれば44歩になるか?
それは45香合と出来なくすれば良い。
玉方に香がなければ香合が出来ない。
61馬以降は玉方に香があるかないかの攻防になる。
52飛合→23飛→33香合(他合は44飛~35金)で香売り切れ→44飛で香を渡さない。
これで玉方最強応手をして44歩の形になる。
作品としては巧くは出来ているが、目新しさは感じない。
それから、この作品は初手がなければ易し過ぎて解答選手権には不適切だったと思う。
それ故、解答選手権の作品としては大成功の初手だったと言える。