コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

繰り返し趣向

★今月の詰パラ6月号の表紙は青木裕一作であるが、表紙の言葉は趣向作の繰り返し手順の回数についてである。

☆僕は機械的に繰り返す趣向はそんなに好きじゃない。
理由は2回繰り返すのは面白いと思うが、全く同じ理由で3回目・4回目には意味あるのかと思ってしまうからである。
どうせ同じ事を何故やるのか。
違う理由でなら回数は多ければ多いほど良いと思うのだが。
で、僕が作者ならどうか。
そんなもの最大回数にするに決まっているのである。

★青木氏は配置面の理由で回数をとどめるのもありの考え方を書いているが、これは僕の考えは真逆である。
繰り返し回数を増やすと極端に配置が悪くなるならむしろ増やすべきと思う。
極端に配置が悪くなるのは繰り返すための障害があるからである。
同じ原理で繰り返すにしても障害があるなら(同じ原理が出来ないならそれはノー文句で繰り返すべき)、その障害をどう乗り越えているか価値があるからである。
逆に配置に趣向以外に余分な駒を加えなくて良いなら、それは同じ原理で繰り返しているに過ぎない。
そうとは限らないとしても、同じ原理で繰り返しているなら作者の意思で2回で止めるのもありだと思う。

☆青木さんはどう言うケースで最大回数を止めるのかを言いたいのではなく、どんなケースであれ最大回数にしない創り方はあるんじゃないかと言いたいのだと思う。
僕もそれには全くの同感なのである。