コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ8月号結果稿小学校23の改作

詰パラ2016・8月号結果稿小学校23を改作してみた。
小学校18となっているが、23である。

小学校23
持駒 銀
玉方 15歩、24銀、35玉、42香、45歩、52桂、54歩、64歩
詰方 13龍、32角、37馬、38香以上7手詰。

収束の33龍は豪快な素晴らしい手。
……なんだけど既に前例がある。
狙いは歩頭に連続して銀を捨てる事である。
改作したいところは52桂・64歩である。
これは26銀、44玉、24龍、53玉(34合は同龍)、54龍とか54角成又は初手46銀、44玉、24龍、53玉(34合は26馬迄)の余詰筋が強力でどんな配置にしろ嫌な感じにしかならない。
24か54に玉方の利きを作れば簡単に消えるが、54に利いては2手目同歩が詰まない。
24は4手目35玉が変同。
同歩の変化は54に利いてはだめだが、24は変化を工夫すれば可能である。
24に利かすのは可能であるが、24に利かす駒と変化用の駒で2枚は必要。これは52桂・64歩と同じ嫌な配置しかならないので、創作時に捨てている。

☆創作時は詰方変化用の駒を置かないと決めていた。
そこを1枚変化用の駒を置く方針で考え直してみた。
それが
詰方 13龍→23龍・32角→53と、15桂(玉方15歩省)。
玉方 42香→16角。

42香は33龍、同玉、55馬で42に逃げられなくする駒で43に利かしている。
53とにする事で42に置く必要はなくなったが、43には利かす必要がある。それは2手目25玉と変化のための16角にする事が出来る。
15桂は33同玉で23に逃がさない駒。理由はそれだけである。
他の配置は13とでは、33同玉、55馬の時 、22に馬が利きが必要なくなる。
22となら32に香の利きが必要なくなる。
こんな配置は僕の作品では絶対にダメである。
15桂が最も良い。
この変化にしか役に立たないのを我慢すれば、メリットがある。
33同玉の時に玉の周りに駒がないのがすこぶる感触が良いのだ。
発表図は32角と42香がいた。
断然53と・15桂の方が優れると思う。

★この図を検討すると、5手目24龍、53玉、26馬で余詰む。
修正は色々あるが、54歩を65とにしようと思う。
3手目は歩頭でなくても、良い感触はあると判断した。

改作図
持駒 銀
玉方 16角、24銀、35玉、45歩、65と
詰方 15桂、23龍、37馬、38香、53と以上7手詰。

☆この図なら前期なら半期賞の次点だったかも知れない。
今期なら次点にはならない。
次々点いや、次々々点いや、次々々々点いや……何番手なんだ(笑)。