コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

半期賞予想中学校・高校・短大

半期賞予想
【中学校】4千葉豊幸作。
決定的だろう。
僕はこの作品は解いた。
作家的感覚では23角+24角はこうだろうと言う手である。
それが分かっているのに中々解けなかった。
変化が非常に巧く出来ているのである。
僕の作品でないのが不思議である(笑)。

☆メインイベントの名無し名人賞予想は8三島桂太作。
又々、当たった。
この作品「中合捨合なし平凡。」と評している人がいるが、僕の作家としての考えは逆である。
中合捨合が作意になる事こそ平凡。
中合は変化処理するのが高等技術。
この人は分かってなくて当たり前だけど、これが分かってない作家は結構多い。
解答者はほとんど分かってないが、それはそれで良い。

★三輪賞なるものはないが、あるとしたら9三輪勝昭作。
この賞は三輪勝昭作がなる事が非常に高い賞なのである(笑)。

【高校】7片山 知作。
この担当者は読めないので一番優れていると思う作品にした。
25有吉弘敏作の方が有望かと思うが、21谷口均作の方が確率高いかも。
21谷口作であるが、僕はこの作品は嫌いである。
大駒3枚の詰上りだからだろう。
名無し名人予想は青木裕一作だが、不成に見せかけ打診中合を逃れに使うのはこの人らしいアイディア作で感心してしまう。
良い作品だが、解答選手権向きだと思ってしまう。

☆名無し名人賞は分かり易い。片山作に決まりである。
僕は短編で合駒させてブチ切る手順が大嫌いである。
どのくらい嫌いかと言うと、その手順を入れたら看寿賞をくれるとしても、入れたくないし他に方法があるなら入れない。
安易な合駒ブチ切りよく入れるS氏がいるが、これさえなければ好きな作家なのにと思っている作家もいる。
それくらい合駒ブチ切りは嫌い。
この作品のメインは合駒させて切るところにある。
僕は普段はこんな手順は評価しないが、これは巧妙に出来ている。
そして、完成品なのである。

【短期大学】11真島隆志作。
僕は合駒させて取る手順や、この人の去年の看寿賞作は評価してない。
この作品は合駒させて取るで成り立っている。
だが、僕は合駒ブチ切り手順を評価しないのは短編での話である。
中編以上の手数なら、逆に有効手段になる。
僕は捨て駒が最上級と考えている。仮にそうだとしたら捨て駒は多いほど良い。
そして、これでもかと言うくらい捨て駒を入れたとする。すると大変な駒数になってしまう。
捨て駒を増やせば、駒数が増えるのが必然なのである。
そこで有効なのが合駒させる手順。
この作品は合駒させる事で、極限に少ない駒数で創っている。
合駒を取っているのだが、それも捨て駒の感触がある。
この作品は捨て駒派の僕をも満足させる作品である。

名無し名人賞も真島作であろう。
詰将棋を斬る」を見てみよう。
………あー、ハズレている。何故だ。