コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2015・10月号(結果稿)高校5

詰将棋以外に頭を使って解くパズルはいくらでもある。
パズルは頭を使うのが楽しいのだが、詰将棋は初めから答を見ても楽しめる。
他のパズルは初めから答を見ても面白くない。
……と言う意味の事を鈴川君がブログに書いていた。
僕も全く同じである。
詰将棋は頭を使って解くのが面白いのに加えて、初めから答を見ても面白く創ってある事が多いのである。
これが他のパズルより詰将棋が優秀な点だと思っているのである。

詰パラ2015・10月号(結果稿)高校5
この作品は作意を見たら、さしてこれと言う手順ではない。
解かないと面白さが分からない作品である。
ん?シマッター!冒頭に余計な事をかいてシマッタ(笑)。
この作品の狙いは難解性である。
その難解なのは変化紛れの豊富さの難しさではなく、その手自体が見えないので難しいを狙った作品である。
これは短編詰将棋の創作難度は最高ランクだと思っている。
中々狙っても出来ないと思う。

作品の種明かしをすると簡単な事である。
初手34龍、41玉、31龍、52玉は全く詰まない。
だが12飛、22合の交換があれば、22龍、63玉、62龍迄で至極簡単に詰む。
これに気付くかどうかだけが勝負なのである。
僕は無解者が多いのは何の自慢にはならないと思っている。
しかし、この作品は解けない事や解くのに苦労するのを狙った作品であるから無解者数は多い事を期待していた。
無解者数は29名。
変化紛れの量は少ない作品でこの数は出色だと思う。
これくらいはあるだろうと思っていた。
大満足の結果であった。

それから今月の高校3の三島桂太作は僕の作品と言って良い作品である。
……あっ、間違えた。自分の作品にしたいくらいの作品と書くつもりであった(笑)。
これは解いた方が楽しいが、解かなくても楽しめる作品で好作と思う。