コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ10月号(結果稿)デパート③青木作

詰パラ10月号(結果稿)デパート③青木裕一作について書こうと思ったら、既に大崎さんが取り上げているのである。
完全な出遅れだが、相当に良い作品なので触れない分けには行かないのである。
成駒を合駒にする構想は6月号(結果稿)中学校13に同氏の作品にある。
その作品はいくら少ない駒数で出来ていても、構想を成立させる駒のほとんどが詰上がりに不用となっている。
このような構成は詰将棋失格とさえ僕は思っている。
しかし、この作品は素晴らしい。
僕はいくら構想が素晴らしくても、構成が悪ければ作品にあらずとさえ思っているのだが、この作品は派手な手はないが、18歩を打っておいて突き出すところと言い、アヤがある。
構成もしっかりしている。
それをこの駒数で創るとは作者の面目躍如と言える作品と思う。
僕はこの作品は看寿賞短編賞有力と評価している。

そこでこの作品で遊んでみた。
持駒 飛角歩
玉方 28玉、48歩、66歩、79馬
詰方 14銀、15と、18銀、34と、69飛以上29手詰。

この図にするとどのような効果があるかと言うと、中編では荷が重くなり、確実に看寿賞はもらえなくなると言う効果があるのである(笑)。