コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

柿木将棋の依存度

詰将棋作家で柿木将棋を利用していない人はどれだけいるだろう。
かなり少ないだろう。
では使っている人の依存度はどれくらいだろう。
柿木将棋の余詰検索機能は完全ではない。
それでもこの機能を使えば簡単な見落しはなくなるし、複雑な手順でなければ直ぐ見付けてくれる。
柿木将棋を持っているのに、この機能を使わない人はいないが、最終検討を自分でするなら依存度はゼロに近い。
しかし、最近の誌上の余詰作連発は皆最終検討を怠っているようだ。
僕自身もそのメンバーの一員である。
岡村孝雄氏は柿木に頼り過ぎだと嘆いているだろう。
これが言いたかったのかと言うと、実はこれからが本題である。
依存度に差があれ、柿木将棋の所有者は全員余詰検討に使っている。
では創作にはどうだろう。
うーん。想像がつかない。
余りいない気もするので、これからは僕はどうしているかを書くとする。
実は僕は柿木将棋はこれ以上使えないくらい使っている。
依存度は何%になるかは分からないが、詰将棋作家で最高値を記録するだろう。
まず、こんなものを創りたい考えたとする。
この部分は柿木では出来ない分けだが、ここから僕は即柿木にかけるのである。
こんなものを創りたいとは、一部分の時もあれば収束迄ついている時もある。
収束はついていなければ柿木にかけられないのだが、簡易収束と言うか詰む手順を付けておけば良い。
実際にどうするかと言うと、自分のやりたい手順は詰むようにしておいて柿木にかけるのである。
すると大概は俗手順で詰まして来る。
そのくらいは自分でやるものかも知れないが、柿木にやらせた方が早いから自分で考える事はしない。
作意手順と余詰手順に重複しなければ取りあえず駒を置いて消してみる。
そうするとどうなるか。ほとんど場合作意が成立してないのである。
それで適当に配置を変え再入力である。
これを作意を答えて来る迄繰り返す。
それでも作意を答えて来ないならどうするか。
今迄柿木が出して来た手順を頭の中で整理して暗算創作である。
要はここ迄を僕は柿木将棋をフルに使っていると言う事である。
さて僕の柿木依存度はどれくらいだろうか。

僕の場合、最初に置いた配置で作意が成立していては良いものは出来ない。
柿木が作意を中々答えてくれないものが、詰パラに投稿する作品になるのである。
作意が成立しないのは余詰が成立すると言う事。
それを作意と余詰筋の小さい差違を見付けて、作意だけ成立させるのが、僕の創作技法である。
その小さい差違を見付けるために、柿木将棋を使って出来るだけ沢山のデータを集めているのである。
それで柿木将棋を使うようになって、創作時間が10分の1になった。
早いもので2~3時間で出来るようになったのである。
前は1作創るのに早くても5~10時間はかかっていた。
苦労するものほど倍率は高くなるので、一概には言えないのだが、僕の柿木依存度は単純に時間で計れば90%なる。
僕が柿木将棋を使うようになって創る作品は変わったと思われているのか、変わらないと思われているのか、僕には分からない。
自分では全く変わらないと思っている。
創作時間は短縮されているので、創作数は5倍位になった。
しかし、詰パラにはそれだけ採用されないから、詰パラ発表作は2倍弱である。
今はスマホ詰パラに発表しているが、在庫は沢山ある。
しかし、今年から会社が変わり(やっている事は同じ)岐阜勤務になり通勤で疲れるので平日は余り創らなくなってちょうど良い感じである。

とここ迄書いて来て、重大な失敗に気が付いた。
面白くない冗談を書くのを忘れていたのである(笑)。
まあ、今回はだから何なんだと言う記事であった。