コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

クライマックスシリーズは本当に必要か!

日本シリーズソフトバンクが4勝0敗の一方的な勝利に終わった。
クライマックスシリーズの西武戦の勝ち方から、予想通りと言うか危惧した結果である。

☆今日はクライマックスシリーズは本当に必要なのかを書いてみたい。
ところでシーズン優勝とCS勝ち上り日本シリーズ優勝はどちらが価値があるだろうか。
今年で言えば西武とソフトバンクであるが、気分的にはソフトバンクになってしまう。
やっぱり日本シリーズ優勝出来たら、ペナントレース優勝出来なくても9割満足だし、ペナントレース優勝しても日本シリーズに出れないなら嬉しさ1割しかない。
そんなクライマックスシリーズでも、疑問に思っていても、興業面からあった方が良いが多数派だろう。

★僕は総合的に弱いチームでも特別秀でた点があるチームが日本一になれる可能性のあるシステムなのは面白いと思っているのである。
今年は阪神を応援していた。
阪神は打てないくせにエラーばっかりするチームである。
阪神は簡単に言うと草野球のチームなのである(笑)。
でも投手だけは本物だったのである。
その証拠が3位になるために5連勝が必須で、5連続完封(勝敗が決まった後に2点取られただけ)。
クライマックスシリーズ日本シリーズを投手だけの力で優勝するようなら、これぞクライマックスシリーズの面白さだと言えたと思う。
漫画のような面白さを期待出来るのがクライマックスシリーズであるが現実は甘くなかったのである。

☆現実から言うとクライマックスシリーズは廃止の方向に行くべきである。
絶対的戦力があるならシーズンはテキトーにやって、ポストシーズンの10勝だけ力を出せば簡単に日本一になれるシステムでもある。
ソフトバンクがそのチームである。
ソフトバンクからすると手を抜いてはいないと言うかも知れないが力は温存出来た。
西武は目一杯力を使った結果のシーズン優勝である。
巨人はゴール前は楽勝に見えるが2着3着馬がたれたのでそう見えただけで、実は一杯になっていた。
これソフトバンクが巨人と西武と同じ余力ならどうなったか?
結果はソフトバンクが勝っただろうが、4勝0敗にはなっていない。
クライマックスシリーズはこう言う事が出来てしまう。
クライマックスシリーズのシステムは良い面も多々あるが、非常に害があるシステムなのだ。

★そしてクライマックスシリーズにはもう一つ大きな弊害がある。
戦力差以上のぶっちぎり優勝になり易い。
広島が三連覇したが、広島の戦力はぶっちぎりになるほどの差があった分けではない。
チーム力は一枚も二枚も上だったのは確かだが、ぶっちぎりになったのはクライマックスシリーズがある弊害なのである。
ちょっとでも良い形で抜け出すと2位3位のチームは悪くても3位以内と思うようになり、4位5位のチームは頑張り出す。しかも4位5位のチームは1チームが首位をぶっちぎる形は好都合なのである。
2位3位チームは下位球団に勝って反撃体制を作りたいのにそれが大変で苦しくなる。
今年もそう。巨人が最初抜け出した時は、ぶっちぎるかと思いきや、一時怪しくなった。
これは追うチームはここが踏ん張りどころと戦っていたからである。
次に巨人が差を広げた時は逆転はなくなっていた。
クライマックスシリーズがあると戦闘意欲の低下が早いのである。

☆僕はクライマックスシリーズは興業的に面白いなら大賛成である。
でも実際はその興業的面白さをドンドン侵食しているのである。
これからは強いチームほどクライマックスシリーズがあるシステムのコツを掴んだ戦い方が出来るようになるだろう。
それはつまりクライマックスシリーズは興業の面白さをなくして行くシステムなのだ。
クライマックスシリーズは廃止する方向に向かうべきである。