コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

2019年上半期賞予想回顧

★2019年上半期賞予想回顧をしたい。
予想記事は書いたが、全的中を書いている。
まあ、これは10月号が来てから書く作戦が成功したからで、当たるのはおかしいのである。
高校より上はこれだと言える作品はなく、担当者が何を評価するかで変わるし、それは間違いではないのである。
なので今回は自分が担当者ならどの作品を半期賞を推したか書く事にしたい。

☆小学校=受賞作しかないところ。
中学校=受賞作しかないところ。

★高校=受賞作候補は沢山ある。
但し、特Aはないかな。
これこそ半期賞ってのはないが、半期賞で不満のない作品は沢山あった。
10則内作、16石川作、5月号全作の7作はどれが半期賞でも良い作品である。
僕なら受賞作と同じである。
1作なら久保作にするが、今期は2作受賞も担当者に同じである。

☆短大=受賞作ではないな。
僕は駒数が少ない作品は好きでないし、好作より力作タイプを半期賞にしたい。
なら13僕の作品も候補になるが、この作品はハッキリと論外である。
半期賞には不満のある作品しかないが、該当作なしは絶対にしない主義なので21石川作にするかな。

★大学=受賞作ではないな。良い作品だけど好みと真反対の作品だからである。
僕の「カ」は曲詰として大傑作だと思っている。
しかし、この作品は担当者も半期賞候補にしてないし僕の半期賞候補にもならないのである。
ジャンルが違う感じなのである。
曲詰がジャンルと違うのではなく、隙がないゆるみのない手順が半期賞のジャンルとは違うかなって感じ。隙がなくゆるみがないのは逆に言えば山がないのである。
半期賞には山がある事が必要と思うからなのである。
実際にどれにするかは難しい。
良い作品とは思えないのだか14鈴川作になるかな。
僕は出来より面白さを重視するので半期賞でも不満のない作品だと思う。
下半期の10月号(結果稿)1小林尚樹作が今期なら僕は文句なしの半期賞だった。
下半期はまだなのでこの作品が半期賞受賞はある話だが、この作品は好みとド真ん中である。
僕は半期賞には山が必要が必要との考えだが、一貫性と言う極めて高い山がある。
高校受賞の久保作もこれに通じる良さがあり僕の評価は高いのである。

大学院=受賞作ではない。
しかし、この作品は好き。
僕は長編は合駒が絡む機械趣向が嫌いなんで大学院の半期賞を論じる資格はない。
大学院も10月号の結果稿がもろ好みの作品なので書いてみたい。
2坂口作はまず合駒がないのが好きで、局面の微変化により繰り返し手順になるのが凄く好きなのである。
僕は同じ理由で繰り返し手順になる機構の面白さより、局面が変わり繰り返される理由が変わる作品がもろ好みなのである。
そして収束は短く切るのではなく舞台消去を理想とするのである。
この作品は僕には全てが理想の作品なのである。