コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

〈詰将棋〉詰パラ2018・12月号ちえのわ雑文集

詰パラ2018・12月号を届いてまず見たのが採用作の確認である。
短編コンクールと同人室に投稿していて、短編コンクールはシード権があり、同人室も載るのは確定していて改めて見る必要はないがやっぱり先に確認したいのである。
すると同人室は投稿したはずが載っていなかった。
これは届いてないのかどうか理由を知りたいものである。

☆次は自分の作品の成績と解説を読む。
ここまではいつもの手順である。
その後は面白ろそうなのからになるが、今月はちえのわ雑文集であった。
今月のちえのわ雑文集は管理人の鈴川氏で、冒頭に気になる事は書いてあるがそれはスルー。
まあ、こんな事は誰でもある事なんでね。

★触れられているのは今年の高校上半期賞の改作についてである。
結論として改良図でなく改作図としているとある。
が、僕は直ぐ思った。
こんなもん改作になってないんじゃないか。
……これは改作でなく新作なのである(笑)。
作家としてオリジナルでないものを発表出来ないので改作としているのは分かる。
しかし、スマホ詰パラなら堂々と発表出来る。
鈴川氏はスマホ詰パラは参加していないようなので、この選択肢はないようである。
僕はこのスマホ詰パラの改作図OKのスタンスは詰将棋界に必要なものがやっと出来たと評価している。
それでも詰パラも改作OKにしたらとは思ってない。
詰パラ本誌は改作NGであるべきである。
つまり両方あるのが望ましい姿なのである。

☆さて、これからが本題。
この図を改作とするなら、それを掘り下げてみたい。
まず、高校発表図であるが僕はこの作品は看寿賞候補だと思う。
作者が問題としている点はただ一つ。詰上りに27角が不要駒となる事である。
これ僕が一評論家として言うなら全く問題ない。
看寿賞選考委員なら3作投票の内の1票を投じるだろう。

★で、次は一詰将棋作家としての評価は、高校発表図は詰上りに大駒が遊ぶのは論外。詰将棋にすらあらず。
つまり捨てである。
あくまでも仮の話だが、この作品が僕の作品だとして看寿賞に選ばれたなら辞退するのである。
勿論、これはこの作品が看寿賞に選考されたら鈴川君に辞退させようとして書いているのである(笑)。
僕は詰将棋の最重視しているのは詰上り図の美しさである。

詰将棋感は年々変わる事もあるが、僕が詰将棋を初めた時から詰上り重視は変わらない。
鈴川氏それから武島氏も同じで(柳原氏も)、僕とは違い最重要項目ではないかも知れないが、重要項目の一つになっているのは確かだと思う。

★僕が一評論家として評価するなら、文句なしに高校発表図の方が優れていると思う。
配置と手順に全く無駄がない傑作である。
しかし、この両図自分の作品で未発表だとしたら迷う事なく改作図で発表するだろう。

☆正直に話そう。高校半期賞作は看寿賞を受賞して欲しいと思っている。
そうなれば、看寿賞作品なんか僕からするとボツ作だと言えるのである(笑)。