チョーナンセンス作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

詰パラ2018・11月号表紙作解説

詰パラ11月号の表紙解説は9月号小林尚樹作である。
解説が色々面白い。

☆まず変化。
2手目11玉は14飛、12合、22角、同馬、同と、同玉、42龍、32合、33角迄と解説しているが、こんな事しなくてもバラして31角、11玉、12歩で簡単じゃないの?
12玉は13歩、同玉、14銀、12玉、23飛成、同香、24桂、同香、23角以下。これは変別もなく好変化。
13玉は14歩以下を書いているが、この解説いる?
前変化解説の12玉に13歩、同玉の形で1歩と2手節約してるので14銀で良いのに。14歩の方が確かに早いけど。

★もう一つ面白いのは、いつもの解説は褒める短評は同じところを羅列するのだが、今回は全く別の褒め評になっている事である。
これは作品の特長であるが、良いと思うポイントがいくつもあるって事だろう。

☆まず初手。これ考える手は32歩成の1点だろう。
31龍とかきつい筋はあるが詰将棋の手じゃないので読まない。
初手が簡単なのはとっつき易い長所である。

★次に2手目12玉の変化が良い。

☆3手目は31銀。僕はこれが一番指し難い。
31に打つなら角、33に打つなら銀を打ちたくなる形だからである。
31馬にして33に打ち込む手は見えてるので逆にするだけなのだが。

★33角は急所を付いた手で気持ち良い。
見え易くはあるが。

☆13歩の前に32龍捨てが必要なのがこの作品の気の利いたところ。
多分、これが創作のスタートだと思う。

★32龍に合駒されても詰まないようには見えないが、残り5手で詰まさなくてはいけない。
ん、ってなるところだが23飛成、11玉、13龍、12合、23桂迄は気の利いた変化になっている。

☆表紙作で褒め評がこうも褒めるところがいくつも別れるのは珍しいパターンではなかろうか。

★さて、これからがこの記事の本題である。
このように褒めるところが、その人によって違う事はどんな時に起きるか。
世間ではある人を褒めたい時に全く良いところがないとどうするか。
しょうがないから無理矢理褒めるところを探して褒める。それで違うところを褒める事になるのである。
つまり、皆が違うところを褒める。
これは全く良いところがないと言う事なのである(笑)。