チョーナンセンス作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

ズサンな29年度看寿賞選考

★今年の看寿賞選考はズサンであった。
まあ、もっとも毎年ズサンなのだが、今年は書くネタがあっただけたが。

☆まず、長編は満票?
本当にズバ抜けているのか。
僕はこの作品並べてもいない。
ズサンなのは僕なのである(笑)。
僕以上にデパートの解説がズサンだと思うが。
僕は素人なのであの解説では全然分からなかったのだが。

★短編は上谷作は看寿賞にはちょっと弱い気がするが、まあ良いでしょう。
問題は武島作が3作候補になっている事。
毎年武島作は受賞してもおかしくない作品が3作くらいあるのでむしろ正常である。
高レベル安定が受賞を逃している原因に思えてしまう。
今年の武島作は3作共色が違う。
例年ならどれも良いので分散されるのだが、今年の作品はハッキリ好みが分れるので、僕には今年こそ受賞させようとした決戦投票に感じてしまったのである。
それはそれで良いと言うか僕には好ましい事である。武島作品のファンなんで。

☆問題なのはどの作品が受賞作になるかである。
で受賞作なんだけど、この作品は武島氏本人が自作でベスト10を選んだらこの作品は絶対に入れない作品である。
この作品を授賞すると看寿賞は武島作全般より下になってしまう。
それは事実なんでそんでも良いけど、そんな作品に投票するのかよ。
これは僕の感覚なのでそう考える必要はないが、この作品は少なく共、武島氏の代表作ではない。
48金、同銀生、59桂、同銀生は59銀が余詰防止で必要なので仕方なく入れた手順ではないか。もし 59銀が省けるなら後に改良図とかを発表するんじゃないかと思えてしまう。
名局ライブラリーの65香のようにである。
つまり、武島氏にとって特に優れた作品ではなく、これで看寿賞作家を名乗るのは心外だろう。
授賞してしまったのは仕方ない。僕は前述の4手は良い手法と思っているので、この作品は僕の作品と言う事にして、僕を看寿賞作家と呼ぶのが良いのである(笑)。

★ではどの作品に投票すべきか?
僕なら順位戦の作品である。
選考記事で馬屋原作の看寿賞作に言及されているがなるい事を書いている。
あれは馬屋原作の収束がダラダラなんで、短編作家ならこうする手順として創ったものである。
本人には確認していない推測でしかない事なのだが、確認する必要もないくらい分かり切った事である。
仮に分かっていても誌面には書き難いのはあるが。

☆選考委員の意見で「手順さえ良ければ形はどうでも良いと言うのはやはり違うのではと言う気がする」との意味を書いているが、この意見は完全に間違いだ。
詰将棋とは手順がどうあれ形などどうでも良いのだ。
必要なのは手順の必然性なのである。
手順に必然性があれば形はどうでも良い(推敲されているのが条件であるが)
手順の必然性とは作意成立以外に駒がない効率性が手順の必然性になる事もある。
僕と高坂氏の意見とは正反対ではなく目指しているものは近い。
僕は手順が大事と言いながら実は駒の効率性から来る形の良さに憧れ、高坂氏は形が大事と言いながら手順の良さを目指す創り方になっているのである。

順位戦の武島作は手順の無駄を省く手順の必然性がある作品である。
これネタは馬屋原作なのだが、武島氏は駒の無駄を省く事を手順の必然性としていて氏の作風とは真逆の作品になる。
このネタなら手順の無駄を省く事が手順の必然性と考えたのだと思う。
僕は手順の無駄を省くのを最優先したいので、この作品に投票しただろう。
でも、この作品が授賞なら武島氏は看寿賞を辞退した可能性はあるかも知れない。

★残るは将棋世界の作品になるが、本人が投票するならこれ一択である。
武島氏の作品はそもそも既成手筋の組合せでしかない。
それで究極の美しさを求めている。
部分的には新らしさがないので看寿賞には恵まれていないだけ。
それでいて作品は新味があり輝いている。
武島作は食べ物なら熟成品である。
看寿賞は生物と例えるのが良いだろう。
武島氏が看寿賞作家と呼ばれたくないのはこのためだろうか?
実際には違う気がするが、そう思いたいところである。

☆武島作受賞の話が長くなったが、ズサンなのは藤井聡太作も候補にならなくてはいけないと思った事である。

★特に酷いのは中編賞該当作なしである。
確かに今年はパンチのある作品はなかった。
それで該当作なしに投票するのはありである。
でも該当作なしに投票したのは一人。
選考委員に票が割れそうと言っている委員もいる。
だったらいくらメール交換の協議でも受賞作ありに持って行く事は出来たはずである。
選考委員はバカか!
バカなのは仕方ないから、最低でも2次投票のシステムは変えろよ。
それに今年の作品なら齊藤光寿作は最近の看寿賞作品よりずっと良い作品だよ。
選考委員もこれは面白いと言う人が複数いたのになんで該当作なしになるのか。
選考委員がバカとは言い過ぎだが、選考システムが来年もこのままなら選考委員は大バカである。

☆……あー、しまった。
風氏にメールで送ろうとした事をブログに書いていた(笑)。