チョーナンセンス作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

創作技術検定問題22合駒解答

★創作技術検定問題として出題した22合駒の解答である。
問題としては玉方13歩、12玉で32龍に対して桂合だけ不詰になる局面を使用駒3枚加えて作れと言うものである。
桂合を香合の場合も合わせて出題した。
13歩が香なら2枚で可能で、それは若島氏が考えた問題であるが、それは他合が全て2枚で出来るため香になっていたのであるが、その解答は綺麗ではないので、歩で3枚で綺麗な方法を求めよと言う問題にしたのである。

☆問題の主旨はそうであるが、僕の創作技術検定問題は実際に使える技術を前提に問題にしている。
実際に使えるかどうかは主旨を理解する事が重要で初心者向きの講座ではなく中級から上級者向きの解説になる事をご理解願いたい。
まずその前に模範解答者全員に景品進呈と書いたが、読者は模範解答者全員の意味を間違えていると思われるので一言。
模範解答者とは模範の解答をしたと言う意味ではなく、解答をする人が模範だと言う意味なのである。
つまり解答をした人は模範読者であり、解答をしない人は模範読者ではないのである(笑)。
解答者は2名で景品を郵送する予定であるが、気が向いた時になるのでいつになるかは分からないのである。
尚、解答欄魔氏よりコメントがあったが、あれは何なのか。多分、僕がTwitterを読むない事の当てつけであろう。
当然解答には見なされないが、このブログは嫌味コメントも歓迎なので、どんなコメントでも嬉しいのである(本心)。

★解答はコメント公開にした。解説では誰の解答かは記さないが興味のある人はコメントを見て欲しい。

☆この検定問題が実戦で役に立つ(実際の創作に使える技術)と書いたが、この検定問題は詰将棋作家が最も必要な技術だと言うのがある。
ある局面を詰まなくしたり詰むようにする技術は詰将棋作家にはなくてはならない技術であり、これの巧拙で作品が良くも悪くもなるのである。
22桂合が詰まないなら作品になり得ないのではあるが、そこは応用力になる。
例えば22桂合が詰まないが、詰まなくなっている理由を解消する妙手が入ればそれで作品になる。
これは例なので作品化する方法はいくらでもあるが、それは応用力で応用が出来るには基本技術が必要なのである。

★この検定問題は中級編であるが、上級編も実は含まれているのである。
それは状況把握能力問題にもなっているのである。
何故問題自体がその条件になっているかそれを考える事が出来たら上級者と言えるのである。

☆条件=問題であるが、何故その条件になっているかを考えてその理由を満たす別の条件を考える事が出来れば上級者なのである。
例えば13歩が問題の条件だがこれは別の駒にしてみる。条件の意味を変えなければ条件を無視する事が出来る人は詰将棋作家に向いているのである。
これは実際の創作でここはこうなっていなければいけないと言う固定観念がある時、この条件ぶっ壊し癖を付けておくと、待てよここはこう変えたらと発想し易くなる。それには状況把握能力が重要なのである。
この問題なら13歩は香にしたらとなるが、香は既に出題された問題なのでなし。でも桂にして良い方法を考えるのはありなのである。

★それとは逆のパターンもある。
問題条件はクリアしているが、実際には無意味な図もある。これは狙ってわざと条件に加えなかったのである。

☆さてこれからが解答発表であるが、これは僕の用意した解答とコメントの解答で構成している。
例なので他にも方法はいくらでも考えられると思われる。

《22桂合編》
①玉方 33銀。詰方 14角。持駒 桂。
これは取られた時に前に利かないので詰まない。
前に利かない駒は他に角があるので、角を売り切れにしない図で僕の用意した解答である。
これは理由の明快さが優れている。

②玉方 33銀。詰方 25香、43金。
これは桂合不詰の理屈は①に同じだが角を売り切れにしない方法は別である。
ただこれ初手32龍が成立しない。
これは問題条件には入るが、22桂合不詰以前に32龍が成立しなくては意味がない。なのでマイナス100点になる。
……と言うのは嘘。まず初手が成立しないのはそれは後で考える事で桂合不詰を考える前には考えなくて良いからである。初手成立しないと中々分からないからである。
それとこの図は32龍は成立しないように見えるが、本当は32龍は成立する。玉方 32桂を置いて52龍で初手は32龍になる。
それだと持駒桂で使用駒が4枚になるので条件違反?
前述したが意味を満たしているなら条件を無視するのがこの検定問題では優秀なのである。
つまりこの解答は有効である。

③玉方 21桂。詰方 34香、43馬。
これ②と同じ理由で初手32龍は成立しないのでは?
100%成立しないなら不可解答なのだが、他に何を置いても成立しないかとなると、簡単に出来ないからこそ面白い作品になる可能性はある。
十分有効解答である。

④玉方 21角、34金。詰方 43馬。
点数はズバリマイナス100点である。
理由は32同角で詰まないからである。
問題条件には合っている。
しかし、状況把握能力でマイナスになってしまうのである。
いくら22桂合は詰まず他合を詰むようにしても、32龍を取られて詰まないならそれは全く意味のない事になるからである。

⑤詰方 23桂、35龍、46桂。
これ22桂合を詰まなくする理屈の良さなら最優秀解答であろう。
実際の創作では最優秀案を見逃さない事が最も大事たが、沢山の案を考える事も重要である。
さらなる展開を考えた時に次案が生きる事もあれば、作品の質から簡明なのが良い時もある。
他にないかと考えるのも詰将棋作家の必要創作技術なのである。


《22香合編》
①玉方 21桂。詰方 43角。持駒 歩。
これは僕の用意した解答である。
当然の事ながら、解答コメントを見て用意した解答と言っているのではないのである(笑)。
僕は気が付かなかったが、同じ理屈で持駒 歩の代わりに詰方 15香、43馬もあるようだ。
実際に使うなら持駒 歩の方が優秀だが実戦は生き物なので15香しか成立しない場合もあり良い案である。

②玉方 13歩を省き詰方 14歩、25歩、42馬。
玉方13歩を省く事が重要。この検定問題は条件を破るほど優秀な解答になるのである。
条件を無視するには状況把握能力がないと出来ない事なのであるから、条件を破るのは良い事なのである。
要は実戦で玉方13歩は詰方14歩で意味同じと気付くかどうか、実際には成立しなくてもそれが気付く気付かないは作家として大きな違いなのである。


《まとめ》
詰み不詰を自由にするように出来る事が出来て詰将棋作家で、これの巧拙が作品レベルの差になるので、これから一流作家を目指す人に参考になれば幸いと思い書いた記事なのである。