コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2018・5月号の結果稿から短大編④

詰パラ2018・5月号の結果稿から短大編④である。

☆短大⑩金子清志作。
この作品メチャメチャ面白い。
ストーリーが本当に良い。

★34飛→54飛の往復がテーマ。
まずは不利逃避を利用して1往復。
この作品、駒取りは1回でこの1回は玉方による捨て駒である。
詰将棋捨て駒は玉方から見たら駒取りである。
54桂を取るのは玉方の捨て駒。つまりプラスポイントである。

☆次の1往復は不利逃避の返し業で35角を捨てる。
ここまでは僕でも考えるれるような事。

★もう1往復するのが素晴らしい。
角がいなくなったので2筋に逃げる手が成立する。
それで35に打つつもりの桂を使わせる。
これでもう1回飛を54迄行かせる事が出来る。

☆で最後が33桂成の感触が素晴らしい。
ストーリーはただ往復しているだけだが、33桂成が焦点捨て駒になってフィナーレを盛り上げている。

★飛は最後54のままなので往復は2回半で、3回往復するのは玉。
しかし、ストーリーは飛と玉が3往復である。
2往復だけなら駄作と言っているところであるが、もう1回した事でこんな面白い作品はないと凄く感心した作品なのである。