コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2018・4月号(結果稿)中学校⑤

詰パラ2018・4月号(結果稿)中学校⑤】

★大分前に柳原氏がTwitterで『33玉に詰方44香・55馬の形で43香不成の詰将棋が出来るか』ってような事をツイートしていた。
勿論、短編らしい手順構成にせよと言う事なのだが、初手43香不成を実現するだけでも意外に難しい。
短編らしい手順構成には打歩絡みでないなら、生香の利は41に利く事だけである。
41に利く利は玉が31(32もあるにはあるが)に来る必要がある。
すると41に利く43香生より、そもそも31に来させない41香成の方が有利なのだ。
それで課題の形より43香生を自然に出すのは難しい程でもないが、結構大変と思ったものである。

☆この課題は大分経ってから改めて考えてみた。
すると41に成っちゃうと左の方に龍を置いて回れなくすれば、43香不成は簡単に出来る事に気が付いたのである。
これは大橋宗角氏も同時期に気が付いたようで、スマホ詰パラNo.10706に発表している。
これはお互いに投稿する時には相手の作品は見ていない。
僕は龍回りに気が付いた時は、43香生の成立がイージーなのを悟るとさらに何かしたくなったのである。
43不成を妙手化するには、44合が利く形にするとか、一旦44香を打つ手を入れるところなのだが、ネタ自体が自分のじゃないので、別の事をしたくなったのである。

★それが何かと言うと44香と55馬の消滅である。
僕は詰将棋で一番価値がある事は消滅だと思っている。
得点はどうでも良いので、この短評がないのは悲しい事である。

☆それから双玉だがと金や66香では余詰があるからであるで、このような使い方は減点だと思う。
その意味では僕は単玉派である。
しかし、双玉にする限りは玉の特性が必要とは全く思わない。
先手玉は本来なら存在に必然性がある駒。あるのが必然なのに、作品に必然性がないと非難する理由が僕には分からないのである。