コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

創作技術検定3桂連合編解答発表Ⅱ

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〈作意〉
17銀、27桂合、同香、26桂合、同香、②25桂合、36桂、同銀、25香、②同銀、36桂、同銀、33角、25玉、26銀、14玉、15銀、同飛、26桂、25玉、24角成、同玉、34馬迄23手詰。


★これは三輪案である。
初手は17銀と空き王手にしたのは以遠打を嫌ったものだが、逆算はこの形が一番利く。

☆3桂連合が成立する仕組みだが、原作ではこの図に当たる15に桂が利いている。
この桂を省き16香にすると、2手目平凡に25歩合なら33角、14玉、15角成、同玉、16銀、同玉、17香迄。
他の変化も何とかなりそうな形になる。

★が、その前に解決しなくてはならない問題がある。
作意では収束で15銀を同桂と取っている。
15に利きをなくしては収束が出来ないのである。
で、考える事は初形で15に利きがなくても、収束になると15に利きが出来る方法はないか。
まず、15の利きを他の駒での代用を考えてみるが、実は収束だけに限っても、飛でしか代用が利かない。
この問題点の解決方法は45銀が動く事により55飛が利き出す。これ悩む事もなくこの方法が浮かぶ事である。
悩む事がないのは、これしか方法がないからである。

☆方法は決まったが、実際に変化処理をどうするか。
結構難しい。
銀が動けば15だけでなく、25にも利き出すのが悩ましいのである。

★色々試行錯誤して得た図が写真の図。
単に25歩合や桂合は33角~15角成~16銀で詰むので中合が必要。
27や26の中合で歩を渡すと35角~15歩があるので、合駒は桂。
26桂合では33角、14玉、15角成、同玉、26銀がある。
しかし、27桂合、同香があれば26桂合に33角、25玉、26銀は36玉で逃れ。

☆これで概ね成立している。
26桂合に同香でなく、33角又は36桂に25玉、26馬、34玉を不詰にするには44に玉方利きは必須。
これ結構強烈で消すだけでも難しい。
42香なのは②で同飛を33角、14玉、26桂、同飛、15角成、同玉、26銀、14玉、15飛、24玉、35馬、33玉、13飛成迄と同手数駒余りで割り切るためである。

★21龍は余詰防止だが①25歩合で36桂、同銀、25香、同銀、33角、14玉、15角成、同玉、33馬に24飛合が詰まないので、飛を使う意味がある。
(一応別の変化で詰むが長い)

☆21龍や42香も単なる余詰防止だけでなく、変化に必要な駒になっていて、手順は原作に2手足しただけだが、原作とは別の作品と言える図だと思うし、かなり完成度の高い図だと自負している。
一応、スマホ詰パラには投稿するつもりである。