コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

藤井四段の強さは詰将棋の強さ

☆藤井四段の強さは、僕は序盤の巧さ、これが第一だと思う。
それは才能ではなく、勉強とか研究で培われたものと感じる。
中盤の見事さや読みの深さが、他の棋士と差があり19連勝に繋がっていて、実際には第一なのはこれだろうが、僕はプロならこれくらい出来て当たり前だと思う。
今までの棋士が出来なさ過ぎただけなんだ。
藤井四段は何故出来るのか。
それは詰将棋をやっているからだ。

★実は、詰将棋創作は実戦の実力向上に害になる事は多い。
なんせ詰将棋創作は相手の駒は自分の都合の良いところに変えれる。この思考パターンは実戦に害になるに違いない。
詰将棋創作はのめり込んでしまうと、害があると断言したい。
藤井四段の場合は師匠が詰将棋禁止と言うか控えさせているので心配ないだろう。
詰将棋は実戦にどう害があるか分かっていれば、実に役に立つのである。

☆と、ここまで詰将棋創作のマイナス面を書いたが、本来はマイナスになるのはおかしな事で、将棋の実力向上にならなくてはいけないとも思っている。
詰将棋を解くのは実戦の実力向上に有効なのだが、創作は効は少ない。
効があるとするとそれは余詰検討であろう。
余詰は複雑で読み難い手が多い。
それを読み切るのは良い練習になる。
……なんて事は僕は言わない。これはプロ棋士は得意とする事である。
藤井四段しか出来ない事にはならない。

余詰をどう防ぐかを考えるのが、実戦に大変有益なのである。
余詰でも簡単に防げる余詰あれば、消す事さえ難しい余詰もあるが、実力向上になるのは簡単に消せる余詰である。
簡単に消せるとはいくつも方法がある事である。
いくつもあるならより効率の良い方法を考える事になる。
実際、僕はこれで受けが滅茶苦茶上手くなった。
自陣に駒を使わず、攻めさせて切らせるのはプロ級の腕はある。
ただし、取った駒を自陣に張り込んで受けるのが苦手なので、トータルすると大した事はないのである(笑)。

詰将棋作家でも色々あって余詰の消し方が下手だと実戦の実力向上にはならない。
僕は余詰の消し方は相当自信がある。
実戦でもギリギリのところの受けには相当自信がある。
これは詰将棋を創っていたからついた実力なのである。
僕の場合、詰将棋にのめり込んでしまっているので、トータルすると将棋にはマイナスなってしまっているが、将棋との両立を考えたなら詰将棋創作をしていたから、将棋も強くなれたにする事は出来たと思う。

☆藤井四段であるが、これが少ない経験値で出来てしまっている。
これが藤井四段の強さだと思う。
しかし、藤井四段が出来ている事は詰将棋をやっていれば他のプロでも出来ている事だと思う。
凄いのは少ない経験値で出来ている事であって、中終盤の手は本来プロなら出来なくてはいけない事が出来ているだけだと思う。
詰将棋をやっていれば出来る手なんだ。

★で、僕はプロ棋士に言いたい。
詰将棋をもっと勉強しろと」
……これ以前、このブログで誰かに言ったよな~。