チョー一流作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

詰パラ2017・5月号(結果稿)大学院③

詰パラ2017・5月号(結果稿)大学院③】

★投稿時には大学院には荷が重いかなと思ったが、評価は2.80だったので杞憂であった。

☆この収束、周辺玉は詰上り3枚が煙詰なので、煙詰素材にはならない。
実を言うとそれが創作目的なのである。
どう言う目的かと言うと、煙詰創作の練習である。
煙詰は一つ発表していて、煙詰創作にはコツがあると感じたので、それを練習したかったのである。

★煙詰の創作は逆算20~30手くらいが勝負なのである。
煙詰を目指した場合、やりたい事をやってしまうと絶対に煙詰にならない素材になってしまう。
そうなると20枚くらいで逆算が不能になってしまうのである。
煙詰にしたいなら、途中でこれをやりたいと言う誘惑にかられないで、煙詰にする事を見据えて20手くらいを逆算しないといけないのである。

☆そこがわざと玉方1枚を加えた素材で逆算したかの理由になるのである。
逆算をしていて、こうしてしまうと煙詰にはならないなと言うのは分かる。
その時にやりたい事をやる誘惑に負けても、それはそれであり。
つまり、初めから煙詰にならない素材なら、挫折するならそれはそれで好都合になるんじゃないかと考えた分けである。

★解説で途中図が載っている。
ここからの10手がやりたい事となった手順である。
この手順は素晴らしくお気に入り。
こうしてしまうと多分全駒にはならないと感じたが、これで1作創りたいと思い、作戦成功となったのである。

☆この10手が何故素晴らしいか。それは原形戻しだからである。
42歩、32歩と打ち、12歩→13歩にすると、31歩成、41歩成と一度打った歩を捨て、又元の形に戻す。原形戻しは最高に素晴らしい。
ただ、この作品の場合12歩→13歩にしているが、25桂が消去されている。
目的の駒以外に変化が起きていて、これでは原形でない。
でも原形戻し手法と言える。
そこで、これからこれを「元形戻し手法」と呼名を変えようと思う。
別に誰も使っていないので問題ないのである。
言葉の意味としては原形も元形も同じだと思うが、元の形に戻す手法だから、「元」の字を使った方がしっくり来ると思う。
ただ、完全に原形に戻って(その駒以外)いるからこその場合は原形戻しと呼ぶかも知れない。

★話は変わるが、僕は〇〇手筋と呼名が大嫌いである。
手筋を分類化するのが嫌いなんで、詰将棋はその手筋そのものが面白い事より、作品がその手筋がどう効果的に使われているかが重要と僕は思っている。

☆「元形戻し」は手筋でなく、作品を味良くする効果的な手法なのである。
効果は絶大なものがあるのに、意外に得意とする作家が少ないのが残念である。