コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2016・12月号(結果稿)表紙作

詰パラ2016・12月号(結果稿)表紙 岡 憲夫作】

☆僕はある局面からある局面にすると、何かが一つだけ違うと言う創り方が大好きである。
2手後の局面と10手目の局面は54角が32角になっただけである。
この作品の面白いところは、24桂を一旦捨てて又もう一度打って元の形にするところである。
僕はこれを原形戻しと呼んでいて、特に好きな創作手法である。

★僕なら35歩が初手だけの駒みたいなので、入れないなと考えたら、僕なら54(43)角を打つ構成を考えるだろうなと思った。
つまり、21玉の形から43(54は難しい)、12玉、24桂、13玉、〇〇〇、〇〇〇、12桂成以下作意である。
この縁では不可能だが、左にずらせば可能なのでやってみたらこうなった。

☆持駒 角角桂桂桂桂
玉方 13金、21香、22銀、23歩、31歩、41玉、42香、55飛、73金、74と
詰方 15と、36歩、54龍以上19手詰。

推敲の余地はあるかも知れないが、割と精一杯だと思う。
僕だったらこうするかと言われたら、しないだろうな。

★持駒 角桂桂
玉方 11歩、15飛、21玉、22香、24角、35歩
詰方 16桂、34龍以上17手詰。

24桂の手を駒取りにしては意味ないけど、配置もスッキリしているし、35歩を追加しているとは言え、43角限定打が入るこの図を僕なら完成図にするだろうな。