読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

詰将棋作家のひとり言

詰将棋に関する事だけ書きます。

解答選手権勝手に解説⑥⑦

【解答選手権勝手に解説】

⑥角建逸作。
初手は筋で47銀、同玉、39桂と指したくなる。
一見同銀不成が巧い応手のようだが、同銀成でも全く詰まない。
他には38桂、同歩成、47銀とか考えても全然である。
初手は26龍しか見込みがないのだが、 36香合が詰将棋になっているとは思えないと言う理由でこれが実に指し難い。
26龍に桂合以外は57銀、47玉、48銀、同銀、28龍の俗筋で詰んでいると分れば簡単。
28龍を防いで桂合。桂は売り切れだが跳ねれば良い。これなら詰将棋になりそうだ。
次は38桂、同歩成、47銀、同玉、59桂、46玉は駒切れ。もう1枚桂があれば詰むがこれは香合の時に読んでいる。

そこで、37龍と歩を取れば筋が見えて来る。
同銀不成に38桂は同銀成なら退路封鎖。不成は打歩打開の手。
47歩は同銀不成は57銀迄の退路封鎖。
成らして38桂捨て同銀後の47の利きをなくすため。
再度38桂は退路封鎖。
いかにもこれが詰将棋と言う手順である。
類作が心配になるくらい良い手順。
序盤は逆算創作なのは明らかなのだが、解答選手権を意識したのだろうか、それともこうしか浮かばなかったのだろうか。
いずれにしても、この序3手が浮かばず苦労した解答者は多いはずである。
解答選手権はいつもなら間違えない作品でも、時間切迫の強迫観念から間違えたりする。
この作品はそれに多大な貢献をした作品だろうと思う。


⑦芹田修作。
44玉の対策を考えなくてはいけないが、これは55銀、45玉、54角成があり気にしなくても良い。
なので初手より42銀、同銀、32角成、同玉、43銀の筋は54角成が不能になり詰まないのが分かる。
まあ、初手は45桂と打ってみるところ。
同龍は32角成、同銀、53龍。
同とは23香成、同玉、32銀で作意より詰方有利だ。
同金作意で34銀、同と、23香成、同銀、32銀で33玉なら25桂、同と、34角成の筋が浮かべば解けたに近い。
この順は32銀に22玉が詰まない。
ではどうするか。
34銀の前に23香成するのである。
この広いタイミングでの23香成は抵抗がある。
でもよく形を見れば43角が25~16迄利いているし、26玉に逃げようとしても、15玉に37角引~27桂があるので、脱出は阻止出来そうである。
以下は23香成の時に読んだ順で詰む。
25桂、44玉、54角成、同龍、43銀成、同龍、36桂以下。
この作品は詰将棋らしい捨て駒が詰まった良い作品である。

★今回の解答選手権は正確な読みを試される作品ばかりで、筋が見えるかどうかの作品は本作だけなのは寂しく感じてしまう。
このタイプの採用がないのは投稿がないのだろう。
あってもチャンピオン戦の解答者には一目だから、一般戦に回ったと推測される。
SS氏がTwitterに書いている。
好作は一般戦にあると。
期待したいし、是非参加される事をお勧めしたい。