コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

収束を決めるとは

僕は詰将棋は収束はある程度決めなくては詰将棋ではないと思っている。
これは人それぞれ考え方があろうが、収束が決まっていれば評価も上がるし、収束が決まって悪いと言う人はいないのである。
その収束であるが、終りから3手目が捨て駒なのが決まる収束と思っている人が多いだろう。
だが僕の決まる収束の第一条件は終3手目ではない。
僕の決まる収束の一番重要なのは最終手及び最終形である。
最終手と最終形で駒がいかに効率良く働いているか。素晴らしく効率良く決めてこそ決まる収束と言えると思っているのである。

☆そこで僕が詰将棋で最も効率良い詰上がりと思っている形であるが、それは51玉に詰方53歩で52金打の詰上がりである。
まず金であるが、金は6の能力がある。その6の内5の能力を生かしている。
歩は1しか能力がない。
その1しかない能力を最大限に生かしている。
こんな美味い話があって良いのだろうかと言うほど虫がいい。
詰将棋の面白いのは、こんな虫のいい事が実現する事である。
41玉にして、32に玉方の駒がいれば、62龍の形で51龍、同玉で実現する。
さらには32〇、同〇、51龍、同玉、52金迄となる。
この頭金の詰上がりは最も効率が良いとは思ってはいるが、効率の良い詰上がりは無限にある。
そして何でこんな効率の良い詰上がりになるのだろうと言うのが実現するのが詰将棋である。
玉方は詰まされないように最大の抵抗をしているのにである。

★僕が詰将棋が好きな理由が、この効率良い詰まし方が気持ちいいからである。
そして、詰将棋を創る理由も一つ。
この気持ち良さがたまらないから。
僕は自分の作品は収束が決まればそれだけで十分だし、収束が決まらないなら自分の作品でないと思って創っているのである。