コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

2019年上半期賞予想

★今さらだが詰パラ2019年上半期賞予想をしたい。
この記事は書く予定がなかったのだが、急に書く気になったのには理由がある。
taka‐o氏のTwitterで半期賞が3校受賞者がいるとの情報で、それを三〇氏だと予想していた。
僕は3校で2.8以上があるので可能性的に僕でも不思議ではない。
しかし、小学校は確定としても、大学と大学院の作品は半期賞を受賞するとは思えない。
僕だと予想したのは(笑)が付いていたのでジョークで、理由が半期賞予想の記事を書いてなかったからだと推理したようで、これも含めたジョークのようである。
ジョークには突っ込みをしてこそチョー一流作家なので、今さらながら半期賞予想の記事を書く事にしたのである。

☆その前に今回、半期賞予想の記事を書かなかったのには理由があるので書いておきたい。
それは非常に大きな理由で、これを聞いたら納得しない人はいないと言えるような大きな理由なのである。
その理由であるが、メンドくさかったからなのである(笑)。

★小学校=10三輪勝昭作。
確定的だろう。

中学校=24山路大輔作。
これも確定的である。

高校=21久保紀貴作・22山路大輔作。
両作は5月号発表で久保作は4位、山路作は3位である。オカシーだろ。……と言ってみたかった。
作品としては受賞して欲しい作品である。
問題があるとしたら5月号に良い作品を集め過ぎである。
前にも書いたけど、読者としては大歓迎ではあるが、作家としてはんーんとなる。

短大=5上谷直希作。
綺麗にまとまった好作ではあるが、半期賞としてはつまらない作品である。
今期は半期賞予想の該当作なしである。
でも僕は該当作なしはするべきでないとの主義である。
まとまりが良いだけの作品の受賞もありで良い。

大学=12山路大輔作。
この作品の受賞には文句はない。
しかし、僕は全然趣味ではない。
単なる好みを言っただけである。

大学院=相馬康幸作。
この作品の受賞には驚いたのである。
作者も驚いたようである。多分、作者も僕も同じ理由で驚いたと思う。
僕はこの作品の助走が凄く嫌い。
それはどうでも良い。
大学院担当者の鑑賞眼は看寿賞選考記事やブログの裏短コンの解説でも分かるが、非常に優れている。
それは相馬康幸氏の言葉の「面白くなってきた」が的を射た表現になっていると感心した次第である。

★ところでこの半期賞予想の記事は10月号の結果を見て書いているような気になる人もいるだろう。
それは気のせいなのである(笑)。

巨人優勝!

セ・リーグは巨人が優勝したのである。
あれだけ補強にお金をかけて優勝出来なかったら笑いもんだった。
原監督はGMとしての権限を与えられていた。
いくらお金があるとは言え、失敗したらと考えたら余程の度胸がないと出来ない事である。
試合でも結構度胸がないと出来ない事をやる。
この点では最高の監督である。
前の由伸監督は全くそれがなかった。

☆その高橋由伸監督だが、岡本を育てたみたいになっている。
でもそれはどうかな?
去年、岡本はオープン戦から打っていた。
育てるつもりがなくても使うしかない程の成績で、しかもシーズンに入っても使うしかない成績であった。
それでもスランプがなかった分けではない。
でも、ここまで打って来たならまだ外す時期ではないと言う、調子の波で済ませるスランプで済んだ。
ハッキリ言おう。去年の結果なら岡本は誰が監督でも使っている。勿論、原監督でも使い続けている。
なので岡本は高橋監督が育てたのではないと言えるのである。
……と数字は示している。が、僕は原監督だったら岡本を育てられたかは疑問だと思う。
結果を残せなければ使ってもらえないなら、単なる調子の波が落ちた時にスランプに入りそこから抜け出せなくなっただろう。
高橋監督には一時的なスランプなら使ってもらえる安心感は岡本を育てたのだと思う。
僕は数字とは逆に高橋監督だから思っているのである。
高橋由伸が監督をした3年間は原監督だったらどうか。優勝はしていないと思う。
原監督からすれば、良い時に交代したものである。

★それから原監督は新人コーチを起用した。
これはイエスマンだけを集めたのだと思っていたら、コーチを育てようとしているように伺える。
実際にどうかは分からないし、結果はまだ分からないが、コーチの育成はしているように見える。

☆打順であるが、2番坂本、3番丸、4番岡本の構想は素晴らしい。
僕はこの打順じゃなければ優勝していないと思う。
巨人ファンは4番岡本は4番としてはもの足りないと思っているだろう。
でも相手からすると4番岡本が一番嫌なんだよな。
僕は元々4番最強打者説を否定しているのである。
4番に結果はじゃない。怖がらせてフォアボールが一番ありがたい。
勝負すれば打ち取れる。それを怖がってフォアボールだと試合は負ける確率が高いのである。
4番は怖がらせるバッターで十分なのである。
どんなに怖くても、ランナーがいなければ勝負して来る。
だから3番バッターは重要で、野球は3番バッターに最強打者を置くべきなのである。
近年はメジャーで2番バッター最強打者説が有力になっているが、これはなくはない。
4番バッター最強打者説より遥かに良いのである。

★今年、ビエヌエバが新外人と加入した。
名前がうろ覚えで間違っているかも知れないが、使えないと思っていたので覚える気がないので間違ってても仕方ない。
それからゲレーロ。去年いないのと一緒なので新外人みたいなもの。
この二人は成績は全然である。
しかし、相手に手痛い一発を食らわせている。
この二人がいなければそのまま負けていた試合が何試合かあり、それがなかったら優勝してない。
滅多に打てない選手が効果的に働く。これは監督の強運だろう。

☆今年の巨人は原監督に尽きる。
構想力と度胸は名監督と言う事が出来る監督である。
名監督なのは名監督なんだけど、僕の原監督の評価はただの強運監督なのである。
名監督と呼べるのは野村監督と西本監督であり、逆境から選手を育てて強いチームにしてこそ名監督であり、原監督はその能力はないだろう。

★と雑談が長くなってしまった。本題はここからである。
巨人のファイナルステージの相手はどこか。
可能性は4チームになる。
巨人に取って一番ありがたいのは阪神である。
しかし、可能性はほとんどない。
可能性が一番高く来て欲しいチームDeNAだろう。
広島よりDeNA希望だろうが、広島相手でも東京ドームで1勝のアドバンテージがあり今年の広島の調子なら勝てると思っているだろう。
ところでここに来て中日である。
中日ドラゴンズは序盤いらない借りを作ってしまった(負け越しの事)。
いらない借りは返さなくてはいけない。
中日はその返済計画を立てているのである。
とりあえず最後6連勝で返済計画に入っているところである。
巨人からすると中日だけは来て欲しくないと思っているところだろう。
中日はチーム打率はリーグ1だが得点能力は低い。
ホームランがないんでね。
でもあなどれない。
中日が怖いのは福、藤嶋、ロドリゲス、マルチネスのリリーフ陣で、巨人はと言うよりどのチームも寒さを覚えいる。
これが中日ドラゴンズの優位点なのだが、終盤になってやっと確立したのである。
これだけだと宝の持ち腐れだが、若手投手陣の台頭が加わった。
9月の中日は勢いではなく実力なのである。
中日がファイナルステージに行くには、シーズン5勝1敗でしかもファーストステージを勝ち抜く必要がある。
その可能性は高いと思っている。
中日はまだ巨人には2つ借りがある。
2つの借りを返せば必然的に日本シリーズに行けるが、その借りを返して今年は終わって欲しいし、祈っているところである。

☆少なくとも、巨人からすると中日が来ると寒いはずである。
僕の祈りは伝わるかは分からないが、少なくとも中日は残り試合で、巨人ファンに中日だけは来るなと祈らせて欲しいのである。

詰パラ2019・9月号⑥順位戦結果C級

詰パラ2019・9月号⑥順位戦結果C級


★作者予想は①③④⑤⑥と当たった。
作者予想は⑤が鍵である。
自分の作品なので当たったと言うのはおかしいが、ここが分かってないととたんに作者予想が難しくなるのである。
手順は僕らしく三輪作としか思えないはずなのだが、僕は最遠地移動は創った記憶がない。
作者当てをしている人は、この初手で三輪作でないと思ったはずである。
⑤を三輪作と断定出来たら⑥は三角作と予想出来る。
逆に⑤三輪作でないとしたら三角作になり、⑥は三輪作となるかと言うとそうでない。
⑥には詰上がりに三輪作でない証拠があるからである。
⑤⑥が三輪作でないとしたらどうなるか?
⑤三角作→⑥中澤作→②三輪作としてしまうのである。
つまり全てがめちゃめちゃになってしまうのである。
④の小林作は確定的なんで、目の肥えた有吉弘敏さんは⑤三輪作さえ分かったら全的中したかも知れないのである。
C級の順位戦は目の肥えた解答者ほど作者予想はボロボロになるのである。

☆⑤の作品の創作過程を書いてみたい。
有吉弘敏作で去年の中学校半期賞作で角打ち→角最遠地移動→最終手角出の作品があった。
その最終手角出を角捨てにした作品を創りたいと思ったのが創作動機である。

★で、創作としてはどう成立させるかは後にして手順を決める。
玉の位置は最初は右の方にあったがその説明は省略する。
まず初手角打ちは逆算で入れるつもりで(入らないなら特に必要でもない)45玉、43龍44角の形から初手99角に決める。
最後は角捨てなので37玉、59龍の形に45龍で55角、同龍、49桂迄の筋が浮かぶ。直感的にこれはイケる。
そこから直ぐに49龍の形に59角、同龍が入ると直感する。
既成手筋で既成手筋でなくても浮かんだ手順なんで、既成手筋なのが残念だが角のエックス攻撃が初手最遠地移動が生きてこれはイケると直感する。
しかも59角捨ての角を95か84に配置すれば最遠地移動も都合良く成立しそうである。

☆ここまでは実は閃きだけで割と短時間で出来た。
問題はどうつなぐかで色々考えて苦労した。
角の最遠地移動は玉位置は25では無理のようで、45玉型なら2筋が壁駒的配置になってしまう。
これを緩和したかったのと、33角成は直接防御しかなく33詰方配置も絶対も不満。

★結局65香を置くのが不満だが、この手順が一番良いと判断した。
2筋の壁駒は7手目48同銀の余詰防止にこの配置が絶対。
33とは変化を詰ますための駒になっている。
真の意味は2筋は壁駒でしかなく、33は33角成防止でしかない。
それが別の意味で絶対の配置なら我慢も出来る。

☆65香を置いた事により、55玉で44角打ちが入りそうだが龍が利いている。
他にもネックがありスンナリは入らない。
何もせず入るなら入れるのだが、スンナリ入らないなら入れる必要もない。

★これで完成図が決まったので自己評価だが、手順は自作では最高峰。
ただ一番良いとこはオリジナル感がないのが残念と言う感じである。

詰パラ2019・9月号⑤順位戦結果B級

詰パラ2019・9月号⑤順位戦結果B級


★作者予想は①②③⑤⑧と5作当たった。
④の利波作を当てるのが難しい。
順位予想も2位は意外。
僕的には2位は①小林作なのだが、飛生最遠地移動を下辺に駒を置かず成立させるのに精一杯になっていて、その飛を捨ててこそ短編作品なのでこの順位も仕方ないところではある。
僕的には力作が上位になるより、④のタイプが上位になるのは良い傾向なのである。

☆優勝は⑤仲西作で作者・順位予想は当たりである。
好形とは思えないが、手順・形ともキチッと収まっているのが素晴らしい。

★解説者は最後に作者予想は「目の肥えた方なら全的中も可能かも」と書いている。
これは、3作しか当てれなかった有吉弘敏氏は目が肥えてないと言いたいのである(笑)。

☆今回のB級上位作は力作タイプではなく詰将棋らしいキチッとした好作であった。
来期もB級はこう願いたいのである。
来期のメンバーは……。これちょっとキツくない?

詰パラ2019・9月号④順位戦結果A級

詰パラ2019・9月号④順位戦結果


★いつも順位戦予想を書いているが、今回はしていない。
それは当たったところだけ当たったと書けるからなのである(笑)。

☆A級は⑤水谷作と最下位は当たった。
優勝は②中村作と予想したが、鈴川作で3位だった。
④有吉作は当たったが3位予想だった。
キッチリした手順構成なので、力作よりこう言った作品が優勝するのは良い傾向である。
ただこれを実戦型と解説しているのは笑った。
僕はいつも端に桂香があれば実戦型と呼ぶべきと言っているのである。
何故なら端に桂香があれば、他が実戦に現れ難い形をしているのを実戦型と呼んでいる事実があるからである。
言わば逆説なのである。
これからもこう言うのを実戦型と呼んで欲しいものである(笑)。

詰パラ2019・9月号③

詰パラ2019・9月号③

★結果発表から。
まずは順位戦からが順番だが先に同人室から。

☆僕は駒を置き過ぎる事は全く悪い事だとは思っていない。
でも質が悪い駒は1枚でも置きたくない。
置いてはいけないのは、数ではなく質が悪い駒だと思っているのである。

★②の作品だが質の悪い駒は57・61・71の歩。
これは歩合をさせないための駒である。
構想上仕方ないとは言え質が悪い。
しかもそのためだけの駒で極悪である。

☆次に15歩、24桂の詰上がりに働かない詰方駒。
僕的には最も悪い質悪駒である。
それから14香は変化を詰ます質駒で感心しない。

★僕はこの作品はこの駒数は何も悪いとは思っていない。
しかし、質悪駒が6枚とは酷いなと思う。
配置的に酷いが2.2は楽に行くとは思っていたが2.5行くとは意外であった。

☆この作品の構想は初めは取り歩駒発生からその合駒を捨てさせる事に出来ないかと考えたのである。
それ自体は簡単でどうまとめるかであるが、もらった角を33に捨てて桂を飛ばして打歩を解消する手順が浮かんだ。
それはバカバカしくてする気にならないので捨てた。
余程好形にまとまるならありだが、そんなもん創ってどうするである。

★そこで駒数が増えてもまとめを工夫したのだが、この作品に魅力を感じたのは最初の構想ではなくなっていた。
この作品の一番の魅力は32銀生、44玉、84龍なら74合は無駄合である。
無駄合を発生させるのが、この作品の真の構想になったのである。

☆で、74角の無駄合発生がテーマなら打歩ルールじゃなくても出来る。
そして、その作品も完成させたのである。
(この作品はスマホ詰パラに発表する予定)
要は同じテーマで2作創ったのである。
同じなのはテーマ部分だけなので両方発表可能だが、詰パラにはテーマが同じなら片方だけだなと思った。
と言うより今回の同人室の作品は発表する気にはならないのであった。
チョー一流作家でも普通なところはあるのである(笑)。

☆ほかる事が決定した作品を発表したのは何故か。
それは同人室の課題が構想作だったからである。
僕の詰将棋の作り方はこう言う事をしたいと思った事を成立させる創作法である。
これを構想作家と呼び、僕は本来は構想作家だと思っているのだが、世間の構想作や構想作家とはズレがあるようである。

★世間の思う構想作品は創る気にもならないし、出来ない。
でも世間が構想作品と感じるような作品が偶然にも一つあるじゃないか。
なのでこの作品の発表は必然になったのである。

☆酷評覚悟の投稿だったのが、割と好意的な評価だったので、今はちょっとホッとしているのである。

詰パラ2019・9月号②

詰パラ2019・9月号②

★デパート③の採用はデパートに採用されたのはラッキーである。
実は終4手目に変同がある。
〇詰としては致命的。
僕が創作時に気付いたなら即捨てである。
運良くか悪くか分からないが、本来完成させてないのが出来たのはラッキーとしか思えない。

☆気付いたのが完成させてからならデパートに投稿せずにスマホ詰パラに発表しただろう。
デパート担当者からは終4手目の変同に気付いたので返送するとメールを頂いた。
この変同は返送が当然である。

★そして予備作と代わるところだったのだが、その予備作に欠陥があり、再度採用されるとメールがあったのである。

☆どの段階でも変同に気付いていたらデパートに発表される事はなかったのである。
僕はこの作品は変同があっても気に入っているのでラッキーだと思っているのである。
但し、良い作品だとは一言も言っていないのである(笑)。