コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2019・8月号結果稿

詰パラ2019・8月号結果稿大学院は両作煙詰なので大満足であった。
煙詰が嫌いな人もいるだろうが、僕は機械的趣向作は好きでない。
大学院は2作なんで、このようにどちらに寄せた選題が良いと思うのである。

☆両作共大した手順ではないのだが、僕は詰将棋は心地好い手順である事が第一だと思っていて、両作共にC点なしで2.8以上なのは自分の作品のように嬉しい事であった。

★ところで菅野哲郎作は実戦型だと僕は思っていた。
実は実戦型の定義は詰将棋の用語に詳しくない僕は全く知らないのである。
で、実戦型と言われている作品を見てこう言うのが実戦型だと判断している事がある。
①端に桂香がある。
②その桂香以外は実戦に現れそうにない形をしている(笑)。
この2点である。

ごく珠に実戦に現れても不思議でない形をしている場合もあるが、それは例外である。
多くの症例から端に桂香があり、他は実戦で現れる事が不自然な形をしている事を実戦型だと呼ぶのだと僕は認識しているのである。

☆実は僕は実戦型とはこうだとは全く自信がなかったのである。
今回の作品は作者自身が実戦型だと言っている。
なので今は、僕の実戦型の解釈は間違ってなかったと自信を持っているのである(笑)。


注=実戦型ファンの人はこの記事は無視して下さい。
僕はアンチ実戦型党だから書いている事であり、これは冗談でなく本音なんです。

詰パラ2019・8月号

詰パラ2019・8月号は早く届いていると思う。
8月号の結果稿は高校が楽しみであった。
全作2.8以上もありそうな選題で、集め過ぎで作家としてはこのやり方はどうかとは思うが、一読者としては最高に面白い選題なのは確かである。

☆その高校で僕の好きな作品は21久保紀貴作と24小林尚樹作であった。
凄く好きな作品があると順位が楽しみなのである。
結果は…。
ん?最下位とブービーじゃんかヨー(笑)。

★その久保作と小林作であるが、僕は小林作を評価していたのである。
久保作は46銀を消して43馬迄の一手詰を創ろうと発想したなら僕でも作れる。
発想の素晴らしさが素晴らしいのでケチを付けるために書いているのではない。
小林作の手順を作れと言われても、僕には成立させる自信はないと言いたいのである。
小林作は悪形であるが、僕は成立させる自信がない手順なので全く悪形には感じないし高く評価している作品なのである。

詰パラ詰棋校の解答正誤判定

詰パラ詰棋校の解答正誤判定は担当者の判断の違いがある時がある。
統一すべきだが難しい点もある。
そこで三輪案である。
三輪案は良くても悪くても採用される事がないので自由な事が書けるのである。

☆僕の考え方は詰ませていれば正解である。
解答募集は何を募集しているのか。それは作意手順である。
作意手順を解答すれば絶対正解。
作意手順が不詰でも正解になる。
理論的には不正解なのだが、罪悪感からか全員正解になるのである。
これ普通のパズルだったら作意解しか正解がないはずである。
詰将棋は正解の範囲が広い。
なら詰将棋原点は詰ます事である。
なら詰ませていれば全員正解で良いと思うのである。
評価は作意とそれに準ずる手順の解答者のみ有効にすれば問題ない事である。

☆で、その詰ませてているかの判断は簡単である。
詰方は詰みのある手順である事。これは当たり前。
次に玉方は最長手順の応手である事。
これで玉方の変化は全部読んでいる事の証明とする分けである。
この2点だけ適合すれば正解とする。
これで充分なのである。
まあ、補足はいるのだが。

★まず、変別があった場合短い手順を優先する。
つまり変別解はバツになる。
無駄合は最長手順ならしなくてはならないが、作意解正解なので、してもしなくても可にする。
ややこしくなりそうだが、作意は持駒が余らないし無駄合もしない事は分かっているので、解答者は余分な事を書くようなメンドーな事はしないから問題なかろう。

☆ここまでは実質的には現行と変わらない。
ここからが三輪案。
手数が同じなら持駒余りも余らずも同等とする。
持駒余りは変化するルールは創作上のルールである。
解答者にそれを要求するのはおかしいと思う。
乱暴のようだか、問題は作意解が唯一解でない事にある。
だったら美的感覚により作られているルールを解答者に要求する事こそ乱暴だと僕は言いたい。

★詰棋校は作意評価を募集している。
解答者は詰ます事を楽しんでいる(鑑賞物として解いている人も含まれる)。
これ両方満足させるには作意解答=評価集計、詰み確認=正解で分けるのが望ましいと思う。

詰将棋の解答は、唯一解でないパズル問題としては不完全なものを拡大解釈して正誤判定している。
どうせ拡大するなら原点である全変化を詰めさえすれば正解にするべきだと言うのが僕の考え方なのである。

詰パラ2019・7月号(結果稿)

詰パラ2019・7月号(結果稿)高校。

☆高校⑯石川英樹作。
最遠地移動(最隅)を不成でとは凄い。
後も巧く半期賞候補の得点が出るかと思ったら意外な低得点。
ほぼ2.7だから低得点ではないが、予想より低い点であった。
最遠地移動なら6筋より左に駒を置きたくないが、持駒なしではこれが限界だろう。
31角も残念だし、これらがないなら高得点で判断賞確実だが、作者名からこれで精一杯なんだろう。
これでも半期賞候補に入ると思うが、5月号は意欲作ばかりで半期賞予想する作品が難しい。

★高校⑲渡辺直史作。
これは好みのど真中。
実質5香連捨てをこんなシンプルな仕掛で出来るとは。
これだけ好みだと得点が楽しみになる。
えーと何位かな~。
ン➰ン?最下位ジャンかよー(笑)。
香を打つ理由は51金と65金の2枚だけ。
中合処理は23桂と25桂だけ。
これで出来るもんなんだね。
この収束は担当者の言うように10手目42玉の方が手順は良いが、それだと5連捨てとは言えなくなるので、出来たとしても反対である。
2・3筋は中合い処理の関係で駒を置けない。
収束手順は創れなさそうである。

キズか余詰か?

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詰パラ2019・7月号の結果稿を読んで疑問に思った事がある。
中学校⑱信太 弘作の5手目12銀成はキズか余詰か。
僕は余詰だと思うので修正図を考えてみた。
写真の図である。
発表図よりこうするべきだろう。

☆疑問はこれから書く事である。
内の柿木は2手目23角合の7手詰を答えて来る。
何故だ。写真の修正図もそうである。
これは大きな疑問ではあるが、実の疑問は次の事。
発表図で41飛、42金、43歩は玉方 41金、詰方 43歩に何故しない。
この図ならキズだと主張されれば許すだろう。
写真の修正図の方が良いとは思えないのである。
まあ、推敲不足だね。

変別解答について

★7月号の看寿賞選考会議の記事を全部読めと言われるなら、ちょっと拷問のような気がするのは僕だけだろうか?

☆この記事は変別解答について書いてみたいと思う。
現在詰棋校では変別解答はバツ。……のはずである。
変別解答とは作意でも詰むが、同じ手数の変化駒余り順があるのに、作意(作意じゃない場合もあるが)を解答する事である。
作意より短い変化の場合は明らかな不正解であるから今回は同手数駒余りの事とする。

★小学校20野曽原直之作の最後の36同銀生は成の解答は変別解答をバツとするなら明らかな不正解だと思う。

☆僕は実は変別解答誤解は大反対である。
時代は変わっているのでもう一度議論されるべきと思う。

★変別誤解反対なのは、解答者は折角詰む順を見付けているのに他に詰む順を探す作業が面白いのかと思うからである。
この作業で解答者は満足感は得られないだろう。
ならば作家はそうならないように創るべきだと思うのである。
作家からすればいつも完璧には創れない。ある程度仕方ない作品もある。
そんな考えなので、変別変化は作家からするとキズだと思っている。
変別があるのは言わば作者の負い目で、それで解答者が不正解になるなんて理不尽だと思う。だから変別解答が誤解になるのは反対なのである。
これは心情的な理由。
次に論理的理由を書く。

☆まず、これ駒余りの変別について書いている。
短い手順の場合は変別は負い目であるが、見付けて欲しい。
詰将棋はそもそも駒余りは何で不可なの。
論理的理由がないじゃない。……これ前に書いたが美的感覚ルールである。
持駒が余らないように創るのは作者に対する美的感覚ルールだと思う。
その方が美しいからそう創れと言うルールにしたのである。
本来は解答者は駒が余る余らない関係なしで玉方最長手順を答えれば正解だと思う。
でもそれは作者にきつ過ぎる。
ここは解答者に譲歩して欲しい。創作上ルールで駒余り不可なら、同手数駒余りは不正解だと。
これが僕の考え方。
譲歩と言う考え方、これがどこが論理的なのが(笑)。
一つのところで両方あるなら、譲歩してもらったところで不正解とするのは人間としてどうなのかである。

★論理的理由と書いたので論理的理由にするなら、玉方最長手順は駒余り駒余らずどちらも正解にすれば良い。(但し、評価は作意は限定されているものとする)
駒余りに創る事はないのだから、(大道棋は別として)駒余りの解答はしない。
意地悪で駒余り順を解答して低評価をするのは可能だが、このルールで問題ないはずである。

☆この理論は変化は2手以上短く創るものと言う考え方である。
実際にはこれは難しいので同手数駒余りは変化としましょうって事。
今、変長のルールがあるが、同手数でさえ許容してもらっているのに2手長い。ハッキリと論外である。

★ところで小学校20野曽原作であるが、僕の提案ルールでは成・不成どちらも正解である。
手順は限定として評価とするなら成解答は誤評価の可能性がある。
これ誤評価で評価を下げても、それは作者がそのように創った作者の責任。誤評価にあらずと言う考え方である。
僕は前に変化は割り切れているのに変同とされた事がある。これ僕は全く誤評価だとは思わなかった。
そう創った自分が悪いのだと。
野曽原作であるが変別を前提に創っているので、限定になっている事は評価しないと言う考え方もあると思う。
って言うか、こう僕は考えるのだが、そんな人はどれだけいるだろうか。

〈プロ野球〉トレード

プロ野球
中日ドラゴンズのモヤが金銭トレードでオリックスへの移籍が決まった。
マルチネスが夏場はキューバ代表チームに行くのでその時に使って欲しいと思っていたが、常時一軍で使いたい選手だった。
惜しい気持ちも若干あるが、常時一軍に出れた方が本人のためで良かった良かった。
特徴としては低めの落ちる球は全部振ってしまう。
好きだから振る分けでストライクだったらかなりの確率でホームランにする。
とんでもない低めボール球に手を出さなくなれば、第2のブライアントになる可能性もある。
そうなって欲しい。

☆同時に2対2のトレードも成立。
両松井選手はトレードは中日では出場機会が減っている選手でこれも本人には願ったり叶ったりで良いトレードなのは確か。

★巨人は宇佐美のトレードはちょっと驚いたが、日本ハムは捕手はどうしても欲しく、本人には良かったトレードなのは確か。