コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

創作技術検定

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写真の図は今日のスマホ詰パラNo.11776 nono_y作。
中々面白い作なんだけど54銀と46香が惜しい。
そこで検定問題。
ズバリ54銀と46香を省く事。他の駒に変える事も許されない。
詰上りは詰方金香、玉方は玉金だけにする事。

ヒント=改良に作意不変と言う考えは論外。作意の本質を変えずに変えれるところはないか考えよう。

答はスマホ詰パラにコメントしちゃったけど。

これは有利合

★同人室④鈴川優希作であるが、2手目15歩合でなく香合をしているから不利合のつもりなんだろうか?
これは盤上に残る駒であり、盤上に残るなら歩より香の方が有利。論理的には完全な有利合になっている。
☆課題としては歩香の重ね打ちで課題消化はされているが、不利打ち対抗の狙いは破綻しているのである。

順位戦の解説の作品順

順位戦の解説は成績下位順が恒例になっているが、僕はこれは反対である。
順位戦は辟易する作品が多く読んでいて疲れる。
よって後に行けば行くほど駄作に見えてしまう。
本来尻上りなるところが逆効果である。
これは洗練された作品ばかりなら、この順は効果あるだろう。
油ぎった食べ物ばかり出されて食欲は下がる一方なんだから、この作品傾向ならむしろ成績上位から並べる方が効果はあるはずである。
それなら下位の作品は順位戦の作品ではあっさり目にある傾向があるので完食は可能である。
☆この記事はかなり理にかなった事を言っているはずだが、順位戦解説者は参考にしないだろうな。

750号として③

★750号の企画として棋士の宴がある。
①いおたん作は直ぐ解けて気持ち良かった。
②北村健介作も簡単に見えるよね。でも直ぐに解けない。
初手さえ決まればスラスラ読めるので簡単ちゅや簡単だが、もうこっから中編じゃんかヨー。
それ以降の作品も見た目は易しそう。
実際にどうかと言うと手数の割には易しくてスッキリした気持ち良い手順の作品ばかりである。
☆この企画は素晴らしい。
今はプロ棋士で真面目に創作と言うか、詰将棋を趣味で創る棋士がこんなにいるのは嬉しい限りである。

スッキリしない限定合

★同人室の②北村憲一作たが、8手目金合だと最後51玉に52龍迄だと変同で合駒は非限定になる。
しかし、52龍でなく21龍迄なら駒余りで同手数駒余りなので規約的には限定されている。
☆僕もこの飛合は創った事があり、それは62桂を置いて限定させた。
何とも褒められない限定のさせ方だが、これは素材上の欠点である。
余り好き好んで使う素材じゃないのに使われている素材だと思う。
飛は移動合で創ればスッキリするが、その作品も何作かあるかと思う。
★北村作は飛合からは後始末なんで、北村氏らしからぬスッキリした収束にはなっているのである。

750号として②

詰パラ750号の特別企画として「短編コンクール優秀作品コレクション2」が特に素晴らしい。
何と言ってもこの頃は詰パラを読んでいないので尚更である。

☆いきなり小林、有吉、赤羽(敬意を表して敬称略)のワン・ツー・スリーとは。2位3位の作品を知りたくなってしまう。

★ところでこの3人の内、有吉さんは復活されている。
小林敏樹は順位戦で発表は続けているとは言え、短編作家の小林敏樹氏は死んだも同然。
是非、短編コンクールに復活してもらいたいものである。
僕の方が歳は小林敏樹さんより一つ上(学年は同じ)で、作品の発表も僕が早い。
老け込むのは早すぎるのである。

750号として①

詰パラ2018・9月号は750号記念だったようだ。
記念号と考えるなら表紙の作者はショボ……自主規制(笑)。
作品の方は見た瞬間に作意が分かってしまった。
事前に見た事とある図だったので当たり前なのである。

☆ところでこの図の形は表紙としてはどうなんだろう。
特に悪形ではないが、整然とした形が表紙として好形になると思う。
一言で言うなら表紙にしては悪形である。
ここからが推理である。
この作品は本人は表紙に投稿する気はなかったのに、誰かが表紙に投稿する事を勧めたのである。
僕自身がさほど好形と思えぬ作品を表紙に勧められて、表紙希望で投稿した事がある。
これは僕の作品集「幻の城」に書かれているので、購入をお薦めするのである。

★最後に今月の表紙作は難易度は僕には分からないが多分易しい部類のはず。
作意はスッキリした表紙向きの作品なので、是非解いて解答して欲しい作品である。