コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

詰パラ2018・9月号(結果稿)同人室

詰パラ2018・9月号(結果稿)同人室】

★同人室で念願の優勝が出来た!
まあ、形は別にして代表作だったので当然である。
あっ、違った。形が代表作だったのである(笑)。
評価の予想としてはC点を3~4人もらうと思っていて2.5以下になるかなと思っていた。
しかし、この配置でC点ゼロは意外。これは嬉しい事である。

☆全体的には不利なんちゃら手筋の作品が意外に少ないのは素晴らしい事である。
特に良いのが「不利」の解釈が自由だった事。
これどこが不利なのと思っても、作者の解釈の自由さは面白いのである。

★今回の同人室で良いなと思ったのが⑦田中好海作。点数は低いけど、表現の良さがある。

詰パラ2018・9月号(結果稿)C級順位戦

詰パラ2018・9月号(結果稿)C級順位戦

★今年の順位戦は④芹田修作、⑤坂田慎吾作の作者は予想通り。
①は三輪勝昭作と予想は難しいか簡単か?
簡単ではないけど難しくはないだろう。
一応創り方の作風は出ていると思っている。
狙いは全期残留になって保留になってしまった、昇級→降級→昇級の繰り返し趣向であった。
9手詰なので降級は狙えるが降級はしないと予想していたが、予想通りにはなったのである。
繰り返し趣向で残留はノーカウントするのは都合の良い解釈で、2期連続で残留になったので、繰り返し趣向は止める事にしたのである。

☆ところで3.66が2作で全く同点。この場合は前期順位が優先されるのか。
それは順位戦特有のルールとして面白いと思うが、2.66で昇級はレベルが低過ぎるのである。
だからC級なんだろうけど。
今期はC級よりB級。B級よりA級の方が高くなってはいる。
今期の順位戦全部の作品で、僕が高校の担当者だとして採用したくなる作品は芹田さんの作品だけである。
他は採用するとしても嫌々である。
なんでこんな作品ばっかになるのか。
これは僕の作品は高校の手数でないから言える事なのである(笑)。

詰パラ2018・9月号採用作

詰パラ2018・8月号は中学校と短大に採用されていた。
中学校の採用作は思ったのと違っていたのである。
先に投稿した作品が採用されていなかったのである。
ただ後回しになったのか、ボツなのか。
変化が単純で紛れもないのでボツ臭いかな。
返送されてきたらスマホ詰パラに投稿しよっと。

☆短大はメンバーを見たら僕以外は皆看寿賞作家のようである。

2018年上半期賞予想

【2018年上半期賞予想】


〈小学校〉
該当作なし、4谷口 均作、10外谷健司作、25三輪勝昭作の4択である。
予想になってない。まあ予想にしてない理由はあるのだが。
僕の推しは10外谷作であるが得点が低い。誤解数をA計算しても良いと思うが弱さはある。
4谷口作はオリジナル性に弱い。
該当作なしが妥当である。今期の受賞作は恵まれ受賞と呼ぶべきだろう。
しかし、僕は受賞作なしは絶対避けるべくだと言いたい。
それで今期僕の作品が受賞なら、不作の時に自分の作品が受賞するために言っていた事だと実証されるのである(笑)。

〈中学校〉
19有吉弘敏作。
前の担当者なら最高得点なので決定である。
担当者が代わってどうか。
これ誰が担当者でも同じだろう。
対抗馬なし。
しかし、恵まれ受賞ではない。
角打ち→最遠地移動→元位置詰と明快な構想を緩みなく11手でまとめている。
特に角の最遠地移動は生角では最も距離が長く、変化を6筋以左に駒を置かず、この手数でまてめているのが見事な作品である。

〈高校〉
23鈴川優希作と25大崎壮太郎作の2作受賞。
鈴川作は確定。普通の担当者ならこれ以上書く事はないのだが、高校は2作受賞が恒例になっているので大崎作も受賞であろう。
実を言うと僕はこの作品は全く評価してなかった。
何故かと言うと僕は打歩構想作は趣味じゃないからである。
打歩ルールはフェアリーであり、詰将棋とは別物としか思えないからである。
この作品が評価され受賞するなら詰将棋もフェアリーも同じと考えている人が多いと言う事であり、僕は違うけどそれはそれで良い事である。

〈短大〉
13山路大輔作。
今期の短大は良い作品が多い。逆にこれで決定的な作品はない。
この作品、少ない配置なのは流石山路氏と思うが、何故か悪形に感じるのは僕だけだろうか。
手順は捌き系に当たるはずだが、捌いてない。
捌き系の収束とは言えると思うが、この収束は新しいのではと思う。
僕の好きな系統は23小林尚樹作だが、受賞しないであろう。
感心したのは20藤井規之作。
機構には前例があり、11玉、3段飛で44角に13飛成を避ける33中合は素材として多くの詰将棋作家が考えるもので、僕も創っているのである。
この作品は最終的にどうするかのストーリーが素晴らしい。

〈大学〉
6山路大輔作。
これは最高得点でテキトー予想である。
四銀合が出終わった後の手順をどう見るかであるが、強引な駒配置がなくキメの細かい手順で氏らしくて良いと見るべきだろう。
だけど僕はダレダレに感じているのである。
それは長いからではなく、綺麗な捌きはむしろ好きで長いのは良い。
ただ、僕は綺麗な捌きかどうかにはメチャメチャうるさいのである。

〈大学院〉
6山路大輔作。
これが受賞でなかったら僕は発狂してしまう大傑作である。
僕は捌きの美しさにはうるさいので一言だけ言うとすると、煙詰を捌きの手順の美しさだけで評価するなら特に上位の作品ではない。
合駒を入れる事により美しい流れを切っているからである。
感覚的なものだけでなく、合駒は嫌な駒取りが増えるのでマイナスである。
山路氏は合駒のない部分は格調が高く、合駒の部分では何故入ったんだと思うところがあり、その融合が凄い作家である。
この作品は山路氏の作家としての集大成の大傑作と言えよう。
この作品を見て言いたい事がある。
これ以上の作品はもう出来ないから詰将棋創作は止めた方が良いのである(笑)。

「詰将棋ファン」

★土曜日に詰パラで斡旋している「詰将棋ファン」が届いたのである。
☆早速、読んで何だこれはと思ってしまった。
前書きも後書きもないのである。
普通、創刊号なら前書きは書くものである。
柳原さんは自分が筆不精な事をよく書いているので、前書きがなくても不思議でないし、読者からするとそんなもんない方が良いくらいのものではある。
★それから寄稿の終りに余白がある。
普通、編集でなくすか、初めから行数を指定するものだがそれもなし。
前書きを削ったのはこのためだったのである(笑)。
でも、編集して詰めるより読み物としてキリがハッキリしているのは読み易い。
行数指定がないのは、書きたい事を削ったり、話を伸ばしたりせず、書きたい事だけ書けるのは読み手からすると理想だし、書き手としてもありがたい。
行数制限がないなら次は僕も書きたいなと思う。
但し、書くとは言っていないのである(笑)。
☆「詰将棋ファン」は詰将棋の話題のみで読み応えのある記事満載である。
僕が書いている事が、褒めているように聞こえないなら、それは気のせいなのである(笑)。
詰将棋マニアでなくても、詰将棋が面白いと思っている人は絶対買いの本なのである。

詰パラ2018・8月号(結果稿)大学⑭三本裕明作

詰パラ2018・8月号(結果稿)大学⑭三本裕明作。
解説の冒頭のジョークは面白い。

☆三本裕明とは岸本裕真と三輪勝昭の合作用ペンネームである。
岸本君は超一流作家になるのは間違いない。
それも早い内になるだろう。
でもチョー一流作家になれるかは怪しいのである。
超一流作家とは他人が超一流と認めて超一流作家と言えるものである。
チョー一流作家とは自分が超一流と認識して初めてチョー一流作家と言えるのである。
自分が勝手に超一流だと思えばチョー一流作家なら誰でもなれる?
いやいや、これは誰でも出来そうに思えても、誰にも出来ない事なのである。嘘だと思うなら自分を超一流作家だと思えば分かる。
不思議な事に出来ないのである。
つまり詰将棋界でチョー一流作家と呼べるのは僕しかいないのである(笑)。

★さて、合作用ペンネームであるが、僕は合作発表は良くないと思っている。
合作創作は盛んになるのは大賛成である。
つまり、デパート④の発表形態は大反対である。
この場合どちらかの名前にすべきで、無理なら一人の名前のペンネームにするべきと言う意見である。

☆そのペンネームであるが、合作なのか、又誰との合作か
分かるペンネームか分からないペンネームかはどうでも良い。
一人の名前ならどうでも良い。作者名は一人であるべきと思っているのである。

★三本裕明とは岸本裕真+三輪勝昭との合作用ペンネームであるが、以前三本不明も同じである。
三本不明に関しては悪質なジョークみたいで僕が考えたと思われそうであるが、こちらはkisy君が考えたペンネームである。
勿論、ジョークで言った事を僕が冗談だと思わなかっただけの事だが。
僕には冗談は通じないのである(笑)。

☆役割分担であるが、収束7手の部分はバビル3世さんのブログから。
それを見て銀の振子をしてみようとしたのが僕。
その原理を考えたのが岸本君。
図化が僕。
ってとこであった。
この場合、僕の考えでは合作する必要のない岸本裕真作である。
何故、合作ペンネーム発表にしたかだが、岸本君はまだ詰パラでは身元不明の無名作家だったからである。
発表キャリアのない作家なんで、自分の名前で発表するのは抵抗があるのを察して三本裕明作としたのである。

★今後このペンネームの発表する事があるなら、どちらかの作者名には出来ない、四分六くらいの作品で発表したいものである。