コロナバ禍詰将棋作家のひとり言

一時的に新型コロナウイルスの事はがり書きます。

2017・10月号小学校解説から

★10月号の小学校結果稿を読んで思った事である。
まず、上半期の小学校の最高得点は5月号結果稿⑩武島広秋作である。
柳原氏と喫茶店で詰将棋談義をした時、この作品の得点は高過ぎるのではないかとなった。
じゃ、何点が妥当かとなり、二人は2.5くらいだろうと言う事になったのである(笑)。

☆でもって今月号結果稿の武島広秋作だが、僕は武島氏の作品はいつも作者名補正点として0.20引く事にしている。
しかし、この作品は不思議な事に作者名補正点を引く必要がないのである。
2.71はこのままで妥当な評価のように思う。

★もっと得点が出ても良さそうな気もするが、僕には気にいらないところが2つある。
まず、玉方の応手がボロボロと駒を取っている事である。
この手順は玉方応手が駒を取らないで出来たら2.8は行ったと思う。
まあ、それは無理なんだけどね。

☆もう1つは69歩の配置。
これは解答者はどうか知らないが、作者は痛恨である。
僕はこの配置凄く不思議思っている。
玉方 59とではいけないの?
2手目25合は同龍、58玉、65龍、47合、94角成で割り切れているんだけど。
94角成に67合が有効合だと言いたいのか。
現在では疑問の余地のない無駄合なのだが。
僕の論理では無駄合は王手駒で取った時のみと言うのがある。
将来はそうなる可能性はなくはないと思っている。

★武島氏が59とにしなかった理由は、現行ルールより理論を優先したのだろうか。


【追記】
武島氏よりコメントを頂いた。
59とでは最終手余詰だと。
この作品の場合、最終手27龍で詰んではアウトである。
しかし、49銀にして19とを加えれば余詰は消えるはず。
1枚増えてしまうから69歩の方が良い?
僕の優先順位は詰上り詰方不要駒の少なさである。
利きさえも重複を嫌う。
つまり、僕は詰方69歩1枚より、玉方59と・19と(49は銀に変わる)2枚を選択する。
これ作家はどちらのタイプが多いのだろうか。
興味ある人はコメントしてちょ。

【再追記】
よく考えたら38には桂が利いていたから49銀にする必要はなかったのである(笑)。

高校半期賞大崎作の配置の意味

★高校半期賞大崎作は本当にこの配置が必要なのか考えてみた。

☆まず、6手目同桂だとどうなるか。
57香、46玉、55銀なのだが、この55銀以外に詰筋を作るのは難しい。
それから14手目46玉のために36とであるが、これは代替えの可能性はなくはないが難しい。
そして、作意の構成上35・36・45に詰方の利きが必要。
さて、26銀、35と、38歩の配置だが、それは平凡に2手目47香合で56角成、同玉、66金、同玉、69香、56玉、57歩、46玉、55銀、同玉、47桂、46玉、37銀の変化のためである。
この時、47桂に注目。37銀に35玉と逃げれない。
これ最初から35に利きがあると(37銀とした時)初手37銀で詰んでしまう。
この辺は巧く出来ていると言うか、創作でかなり苦心したと思われる。
代替えの方法はあるか。他にないか考えてみたけど浮かばない。
作者も他にないと思っているだろう。

★次に78歩・87と。88歩・97との配置。
これは8手目68飛不成で77玉を詰まし、68同香、77玉を詰まなくする配置である。
これも巧い代替えは浮かばない。
78歩は10手目歩合防止も兼ねているし、87とは68同香と飛を取られた時の77玉、67馬、88玉、98飛の余詰防止。
この部分だけで4枚も置いているが、3枚で済ませる代替えはないだろう。

☆63とは3手目より47香、同飛成、56角成、同玉、74馬の余詰筋があるので74馬は許せない。
これだけなら代替えはあるが、後述する筋から結局はこれが最強なって来る。

★24と、29と、43歩は何故か?
3手目47歩に同飛成は絶対でこれは詰んではダメ。
2手目47飛合は詰まなくてはいけない。
この違いは持駒に歩が余分にあるかないかだけでしなくてはいけない。
厳密には47飛が成っている事で詰まなくする方法はなくはないが、詰筋が37銀又は55銀から47桂と飛を取ってしまうので、それは難しい。
その方法を考えてみたが、歩があるかないかで差異を求めるとなると余計駒がいる。
43歩を置いてでも、香があるかないかにした方が良さそうである。

☆それが24とのようだかこれは代替え可能。
29とは2手目同香の余詰消したが、これ24とがないて29とだけでは余詰むようだ。
これわざとそうしている感じで1枚だけで余詰防止は可能。
それは玉方18とが良いと思う。

★24とは2手目47飛合には37銀以下巧い変化だが代替えを考えてみた。
まず、12馬を23角(24となし)はどうか。
2手目47香、同飛成、37銀、35玉は………詰まないよね。
この形、香を持駒にして13手駒余りならOKだよな。……ん、詰むには詰むが全然13手じゃ詰まないよ。

☆でも、この形成立してるんじゃないの。
37銀はダメでも55銀がある。
49香、47飛合、55銀、同玉、47桂、64玉、45香、73玉、63香成、82玉、62飛、81玉(83玉には56角成がある)、72成香、92玉、73成香で同手数駒余りで割り切れているはずである。

★つまり12馬→23角。24と・29と→18と。
1枚減っただけだが、多分これが完成図である。
作者は老後に5枚減らすと言っているが無理なのである(笑)。

選題の言葉

★10月号の選題の言葉であるが、短大が良い。
短大の今年の解説を読んだ作品は、まとまり重視の選題で作家としてではなく鑑賞者としては面白くないと感じていた。
まとまり重視の作品は採用しなくてはいけないが、まとまりだけの作品は多くはいらない。
鑑賞者として本当に見たいのは、作者の主張が分かる作品である。
早期採用主義では難しいのはあるが、今年の今までの選題は面白くなかった。
それは作家の投稿が必要だが、それを期待させる選題の言葉になっていると言う事である。

☆これは短大に限らないのだが、採用しなくてはいけないのは作者の主張が分かる作品である。
形を採用基準にしてはいけないのである。
そうすると学校が順位戦化する心配があるが、順位戦は形が悪く作者の主張が分からない作品が多いのでゲテモノ作品展になってしまっている。
学校は担当者がいるので、ゲテモノ作品展にはならないし、しないだろう。

★短大の17と20は解いていないが、変化が煩雑でなく作者の主張がハッキリしているなら、この程度の形を不採用にするようでは詰パラの学校担当者は失格だと言いたい。

10月号うまとり曾作品展解説を読んで

☆うまとり曾作品展解説に井上徹也氏と武島広秋氏の短評が載っているのである。
この両氏の解答は非常に珍しいのではなかろうか。
何故、解答したかは分かる。
作者当てに自信があったので、いい気になって解答したのである。

★その武島氏であるが、ちょっと辛辣なとこあるよネ。
僕はこれを読んで武島氏は竹園氏と同じくくりにする事にしたのである(笑)。

☆その竹園氏であるが、最近まともな短評になって来ている気がする。
けなしでも的を得てるけなしで、この感じの短評なら採用するのもありだろう。

10月号表紙作解説

★10月号の表紙作解説を読んでいたが、この図、全然詰まないじゃんかヨー。

まあ、誤植なんで表紙作を解いてない人がいたら、誤植当てクイズとして面白いので、先に解説は読まない方が良いのである。

2017上半期賞予想回顧

【2017上半期賞予想回顧】

★名無し名人さんもブログで半期賞予想をしているが、完全的中🎯である。
僕は小学校・中学校的中。
高校は大崎壮太郎作があり得るように書いているので準的中として欲しい。
まあ、大崎作は完成図とは思えないが、本人がいつか改作するだろう。
短大は僕も名無し名人氏も、作者のTwitterから予想したのたが、超甘目の半期賞でツイートがなかったらこの作品の予想にしたか難しいところ。
でも、他に決定的なのもない。
該当作なしにするほど不作ではないので、この作品授賞は賛成である。

☆大学は少名彦作の予想にしなかったのは身内作家だと思ったからである。
半期賞はこれしかないと思ったのだが。
身内作家とは特に仲が良い作家の事だが、選考に身内を考慮してはいけない。
甘くしてもいけないが辛くしてもいけないと言う事だ。
担当の久保氏は作品だけを見て評価する人だと思っている。
しかし、2.64では選び難いと思っていたが、よく考えたら2.6は良い作品の評価だよな。
そもそも身内と言うのは推理である。
住所と作品をみたら誰でもこの人だと推理するはずである。
そこで、作者の受賞の言葉を読んで見と、この作者はやはりM君だと思わざるを得ないのである。

★大学院は僕は予想出来たと言うか、添川作しかないのたが、何せ並べていないもので予想なしにした。
僕はこのタイプの作品は門外漢なので余り並べたりしないのである。

詰パラ10月号到着

詰パラ10月号が昨日届いた。
30日月末の土曜日に届くのは理想である。
採用作は中学校に一つありホッとしている。
しかし、一つしか採用されていないのは遺憾なのである。

☆今月の学校では採用されている作家を見ると特長がある。
それは小学校の一番(小学校16)の19枚目の歩さんの作品を除いて同じ作家の作品が採用されていないのである。
たまたまだとしてもこれが理想である。
と言う事で小学校の最初の19枚目の歩作は採用取消しにした方が良いと思うのである(笑)。

……ん?しまったー。又、冒頭におかしな事を書いていた(笑)。